ワインと料理を合わせる知識「フレーバーペアリング」を覚えよう
ワインとどんな料理を合わせたらよいのか、MELLOWでもこれまで、
・「「肉料理なら赤ワイン」、「魚理料なら白ワイン」、この方程式って本当?ワインと料理の相性のキホン」
・「セブンイレブンで見つけたワインに合うレトルト料理6選」
・「寒い時期に食べたくなる!ワインとの相性も最高な鍋料理11選」
・「ベジタブルでヘルシーでも美味しい!ワインに合う野菜料理10選」
・「男性に付き合いたいと思わせる料理11選!モテ飯とワインとのマリアージュは?」
を始めとし、あらゆるワインと料理のマリアージュを掘り下げてきました。
味覚は人それぞれで、生育環境によっても好みは変わります。だから、個人個人のワインと料理のマリアージュには個性があってよいと考えています。
そこで、今回は、より自分にとってのワインと料理の組み合わせが良質になるように、フレーバーペアリングという味の知識をお伝えしていきたいと思います。
フレーバーペアリングとは
フレーバーペアリングとは、食べ物や飲み物の持っている
・味わい
・香り
・色
・温度
・コク
に注目して、より相性の良い組み合わせを見つけようとするものです。「料理の相性」と聞くと、味に注目しがちですが、「実感としての味わい」は、香り、色、温度、コクも大切なのです。
「調和する味」と「補完する味」を意識しよう
フレーバーペアリングは、調和する味同士、あるいは補完する味同士を組み合わせるのが基本です。ワインのマリアージュを説明する際も、自然にフレバーペアリングのような組み合わせになっていることが多いです。
調和するペアはそもそも共通する化合物が多いので、それらが結びついて味わいが高まっていきます。補完するペアは、対照的な味どうし、もしくはお互いが中和していく味になって、バランスが生まれます。
調和するペアは風味を引き立て合って王道のマリアージュを生み出します。補完するペアは、相反する風味が中和されると、マリアージュがとてもよくなります。
酸味のある食べ物のフレーバーペアリング
酸味の強い食べ物には、それよりも酸味の弱いワインを組み合わせるというペアが合います。酸味の強い食べ物によって、ワインの酸味の貧弱さがほどよく平板になります。また、酸味の強い食べ物には、同様の酸味の強いワインを合わせるのも合います。
こってりした食べ物のフレーバーペアリング
ふくやかな油を感じられる油っぽい肉料理なら、タンニンの強いワインが合います。タンニンが脂分を洗い流して、口の中をすっきりさせてくれるからです。
スパイシーな食べ物のフレーバーペアリング
辛口系のスパイスの効いた料理には、アルコール度の低い冷えた甘口ワインが合います。ワインの甘さがスパイスの刺激をまろやかにやわらげ、料理も飲み物も美味しく頂けます。
強刺激な食べ物のフレーバーペアリング
例えば、ゴルゴンゾーラチーズのように刺激が強く、クセがあってパンチがある食べ物は、強い酸味と甘味を持ったワインがとってもよくあいます。強い酸味によってお互いが補完し合いながあらも甘味でマイルドさが象られていきます。
苦味のある食べ物のフレーバーペアリング
食べ物の苦味はタンニン独自の苦味を増大させます。なので、苦味のある食べ物の場合は、タンニンが弱めの、もしくはタンニンを感じない、ミネラル感と甘味のあるワインを選びましょう。
甘い食べ物のフレーバーペアリング
甘い食べ物は、言うまでもなく、甘いワインです。甘いワインをデザートワインというのもこのためです。甘い食べ物に辛口ワインを合わせてしまうと、ワインを苦手に感じてしまいがちになります。
最後に:味の調和を覚えよう
フレーバーペアリングとは、ペアになるフレバーを良いペアにすることです。
・「脂っこい」と「塩辛い」は合う
・「脂っこい」と「酸っぱい」は合う
・「脂っこい」と「甘い」は合う
・「脂っこい」と「苦い」は合う
・「脂っこい」と「スパイシー」は合う
・「苦い」と「スパイシー」は合わない
・「苦い」と「甘い」は合う
・「苦い」と「甘い」は合う
・「苦い」と「酸っぱい」は合わない
・「酸っぱい」と「甘い」は合う
・「酸っぱい」と「塩辛い」は合う
・「酸っぱい」と「スパイシー」は合わない
・「スパイシー」と「塩辛い」は合う
・「スパイシー」と「甘い」は合う
上記のイメージが掴めれば、スーパーで並んでいる食材を見たり、料理の仕方を思い浮かべたりしただけで、料理とワインの組み合わせが美味しくなるかどうかを大方判断できるようになります。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。