ニュージーランドのワインってどうなの?NZワイン知識集
ニュージーランドは人口470万人の島国です。人口は少ないですが、増加傾向で、2000年は約388万人から伸びています。
人口密度は、日本に比べ335人/km2、ニュージーランドは15.8人/km2とまったく違います。
そうです、この広大な土地がまずはニュージーランドの魅力です。オーロラの見えるデカポ湖、マウントックを始めとし、ニュージーランドは豊かな自然と美しい景観がたくさんあります。
ニュージーランドは北島と南島に地域を分けることができます。一番の都市部北島にあるオークランドは、約140万人とニュージーランドの人口の3分の1を占め、2番目に大きなのが首都のウェリントンで人口40万人、3番目に大きなクライストチャーチは、約人口35万人と、人口が集中しています。
つまり、人口が集中していない広大な土地を様々な栽培に活かすことができるのです。
ニュージーランドのワインは急激に進化を遂げた
ニュージーランドのブドウ栽培面積は1960年には40haしかありませんでしたが、現在は、約3万6千haに及んでいます。
かなり増えていますよね。ブドウ生産量は32万6000tで、ワイン生産量は234万7000hlです。
ニュージーランドのワインはスクリューキャップが普及している
ニュージーランドはスクリュー・キャップの普及率が99%と世界でも最も進んでいます。
参考:「実はふたがコルクじゃないワインの方が美味しい!?スクリューキャップのススメ」
ニュージーランドのワインの特徴
ニュージーランドワインは特にソーヴィニヨン・ブランの品質が高く、全輸出量の80%を占めています。輸出が豊富ということは海外でも評価が高い証になりますよね。
また、ニュージーランドワインは、ピノ・ノワールも品質がとても高く、世界のハイスタンダードなワインと肩を並べています。
ニュージーランドはワインのニューワールドに当たり、そのニューワールドの中でも若手になりますが、若手がゆえに、最新のノウハウのみ純粋に取り入れることができ、短期間に名産地の環境を作ることに成功しました。
ニュージーランドの観光でもよく言われるのですが、ニュージーランドは、「1日の中に四季が」あると言われます。これは、朝晩と日中の気温差が激しいという意味なのですが、この環境がが葡萄の熟成を促すといわれています。
なので、ニュージーランドのワインを飲むと、すごくふくよかな果実味を感じられ、辛口なものもまろやかなに味わうことができます。
ニュージーランドの肥沃な土壌も後押しされ、日本ではあまり知られていませんが、すごくおいしいワインが沢山あるのです。
ニュージーランドのワインが日本にあまりない理由
ニュージーランドは物価が高いこともあり、日本でワインを輸入するとなると、チリワインが選ばれるというのが1つの理由だと思います。
誰にでも飲みやすいスパークリングワインのニュージーランドものは、果実味の違いがはっきり分かるのですが、白や赤のスティルワインの方がよく目にするかもしれません。
ニュージーランドのワインの産地
・オークランド
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン種からボルドースタイルのワインが造られている地区になります。
他の産地よりも気候や土壌が多様性に富んでいて、それだけ多様なワインが造られます。
特にワイへケ島のワインは有名で、ワイヘケ島のワインツアーは世界各地からワイン好きが訪れて、ワイヘケ島の様々なワインを堪能します。
・キズボーン
かつてはニュージーランドの最大のワイン産地で、現在はニュージーランドの「シャドルネの首都」と呼ばれています。
また、素晴らしいゲヴェルツトラミネール種も造られています。
参考:「【ゲヴェルツトラミネール】アロマティックな白ワインの種類:フランス&ドイツ
ゲヴェルツトラミネール」
・マールボロ
ニュージーランドワインと言えばのこの地域かもしれません。最大の産地であり、ニュージーランドワインの栽培面積の約65%を占めます。
トロピカルフルーツとベイシャスのアロマのコンビネーションが、ニュージーランド・ソーヴィニョン・ブラン種の代名詞となり、ニュージーランドワインを大きく引き上げる原動になった地域でもあります。
ニュージーランドワインと日本人
ニュージーランドでは日本人の醸造家が複数活躍しています。また、ニュージーランドは日本の造り手の研修先としても選ばれていて、ニュージーランドと日本はワインで深い結びつきがあるのです。
最後に:王道かつ覇道なニュージーランドのワイン
ニュージーランドで高品質なワインのブドウ品種は、ソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールで、フランスなどの古豪で美味しく飲める王道の品種ですよね。
それでいて、独自の強みや風土を新進気鋭に活かしています。
まさにニュージーランドがニュージーランドでしかできないワインが楽しめます。
日本では見掛けることが少ないかもしれませんが、同じ品種で他の国のワインと飲み比べなどしてみると、ニュージーランドならではの魅力が腑に落ちると思います。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。