「ビール党」と「ワイン愛好家」がお酒に求めることの違い
ビール党がお酒に求めることとは?
あなたはビール党ですか?それともワイン愛好家ですか?
お酒を飲まない人からすれば両者に大きな違いはないと思われてしまいそうですが、本人たちからすれば全く違う人種といってもいいくらい、両者はお酒に求めることが異なっています。
まず、ビール党の人たちがお酒に求めることは「のどごし」、そして「爽快感」です。ビールの美味しさについて語るときによく使われるキーワードが「のどごし」ですが、ビールは喉が渇いたときの一口目がたまらない飲みもの。炭酸の弾ける感触と心地いい苦味のブレンドが、渇きや疲れを吹き飛ばしてくれます。そのため、大人数での飲み会でも主役になることが多く、気持ちよくみんなで酔っ払いたいときに選ばれるお酒です。
ワイン愛好家がお酒に求めることとは?
対して、ワイン愛好家がお酒に求めていることは「香り」と「味わい」です。高いお店にいくとワインのテイスティングが行われるなど、ワインにおいて香りはとても重要な要素。ワイン愛好家たちがビールのように量をこなさない傾向があるのも、ワインの香りをその場の雰囲気や料理と重ねて堪能しているからこそです。
ビールは和食や洋食を問わずどんな料理にもマッチするお酒ですが、ワイン愛好家たちは飲みたいワインを先に決めて、料理もワインに合わせてチョイスします。それほどワイン愛好家のワインに対するこだわりは深いのです。そのため、仲間たちと楽しく酔っ払うというよりは、ワインの魅力に陶酔しながら静かに過ごす時間を好む傾向があります。
ノンアルコールに対するビール党とワイン愛好家の違いとは
そのため、ノンアルコールの飲みものに対する捉え方もビール党とワイン愛好家では異なってきます。
ビール党にとっては酔っ払うことが大きな目的であるため、ノンアルコールビールは気休め以上の働きを感じられないようです。どんなに味やのどごしをビールに似せようとも、酔いが回らない時点でビールに求めている要素が満たされないと捉えているのがビール党です。
対して、ワイン愛好家にとって酔っ払うという状態は副次的なメリットでしかなく、あくまでワインの香りや味を楽しむことに目的はあります。そのため、ノンアルコールワインであっても芳醇な香りがするものであれば、本物と同じとはいかなくても、かなり高いレベルで満足を覚えるようです。
ビールとワイン、同じお酒でも嗜む人にはこんなにも多くの違いがあるのです。