【メンシア】ミディアムボディな赤ワインの種類:スペイン&ポルトガル
メンシアの概要
メンシアはスペイン原産の赤ワインブドウ品種です。世界の栽培面積の4分の3をスペイン、残り4分の1をポルトガルで占めています。
メンシアから造られたワインは、暑い地方で造られたワインとは思えないほど、エレガントだと言われています。
メンシアから造られるワインは、輝きを帯びたガーネット色をしていて、爽やかで華麗な酸味を備えた、タンニンのしっかりした味わいで、それでいて軽い印象がありながらも、潜在アルコール度数が高く、味わい深いワインになっているのが特徴です。
「スペインのピノ・ノワール」とも形容されます。ピノ・ノワールは、よくカベルネ・ソーヴィニョンと比較されますよね。重みのあるカベルネ・ソーヴィニヨンに対して、ピノ・ノワールはより軽くまろやかなで、いろんな料理との親和性が高いワインが出来上がります。
その他にも、カベルネ・フランとピノ・ノワールの特徴を合わせ持つ品種と言われたり、冷涼な地域のメルローワインによく似た味わいのワインと言われています。
『ワインの定番ピノ・ノワールとは?ピノ・ノワールがすっきり分かる知識集』
<料金相場>…1本1,000円~5,000円
メンシアの味の特徴
果実味…程よくまろやかな果実味を感じることができます。
ボディ…フルボディに近いミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…しっかりとしたタンニンを感じることができます。
酸味…爽やかですがとてもしっかり酸味を感じることができます。
アルコール度…13%~16%
メンシアの産地について
メンシアは、スペイン、ポルトガルのイベリア半島で生まれるワインです。イベリア半島でもどちらかというとあまり知られていないブドウ品種です。
冷涼な地域のメルローワインによく似た味わいのワインができます。
主な栽培地はスペインのガリシア州にあるビエルソ、リベイラ・サクラ、バルデオラスやポルトガルのダンで、ポルトガルではJaen/ジャエンと呼ばれています。
特に高い評価を受けているメンシアのワインは丘の中腹に古くからあるブドウから生まれると言います。
ビエルソのメンシアは評価が高く、よりミネラルが豊かで、長期熟成のポテンシャルの高い、エレガントで洗練されたワインが出来上がると称されています。
メンシアの品質による分類
スペインでは、一般的に熟成度によって3つにワインが分類されます。ただし、産地によって分類が異なる場合があります。
規定なし…樽熟成やボトル熟成について特に規定がないものになります。
CRIANZA/クリアンサ、BARRICA/バリッカ 樽とボトルでの熟成期間がもっとも短く約6ヵ月の熟成のタイプです。
RESERVA/レセルバ、GRAN RESERVA/グラン・レセルバ出荷する前に樽とボトルで2~4年というもっとも長い熟成期間が定められたワインです。
メンシアのアロマ
第1アロマ…サワーチェリー、ザクロ、ブラックベリー、ブラック・リコリス
第2アロマ…スモーク、グラファイト
第3アロマ…バニラ
メンシアの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…アロマをためやすいタイプが最適です。
<美味しく飲める温度>…約13~16℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長10年保存が利きます。
メンシアに合う料理
料理との相性をあまり考える必要はなく、汎用性が非常に高いワインです。
その中でも、特に合うのが、魚のカルパッチョ、アスパラの牛肉巻、ロールキャベツ、イベリコハムや豚の頬肉、カモ料理、サーロインステーキ、地鶏の炭火焼き、ポルチーニのパスタになります。