【カルメネール】ミディアムボディな赤ワインの種類:チリ&中国
カルメネールの概要
カルメネールは、フランスのボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種です。しかし、現在の主要栽培はチリが約4分の3を占め、中国、イタリアと続いています。中国では、カベルネ・ジェルナッシュと呼ばれています。
というのも、原産のフランスを含め、ヨーロッパでは、1863年に始まった害虫フィロキセラの被害を受け、ほぼ全滅状態になったからです。チリや中国やイタリアなどの主要国を合わせると、1万ヘクタールの栽培面積がありますが、フランスでのカルメネールの催場い面積は10ヘクタール未満となっています。
カルメネールは女性的な柔らかさを感じられるワインです。タンニンに丸があり、酸もまろやかで、「優しい」という印象を持つことができるのが特徴です。そのため、一般的によく口にする赤ワインが重いと感じる方は、カルメネール品種のワインを選ぶのがおススメです。女性的なワインなので、女性が飲むのにはすごく良いと言えます。
カルメネールなので、「軽めねーる」と語呂合わせで覚えると良いでしょう。
<料金相場>…1本500円~10,000円
カルメネールの味の特徴
果実味…濃密な濃い色を持った果実味を感じることができます。
ボディ…ミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…程よくタンニンを感じることができます。
酸味…さっぱりとした酸味を感じることができます。
アルコール度…12.5%~14%
カルメネールのブドウについて
カルメネールはフランスのボルドー地方原産の古い品種で、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンと風味がよく似ています。19世紀のチリでは、メルローと間違えてカルメネールが栽培されていたと言われています。
1994年のDNA鑑定でカルメネール品種であると確認されましたが、メルローと間違ったからころそ、「カルメネールと言えばチリ」という地位に上り詰めたと言えます。メルローと間違っていなければ、カルメネールは絶滅した板可能性があるとも言われています。
カルメネールの一般的なスタイル
短期熟成タイプ…軽めの仕上がりで、赤い果実、ピーマン、パプリカ、カカオパウダーのアロマを持つワインになります。
長期熟成タイプ…樽での熟成期間を長くすると、コクのあるスタイルになります。ブルーベリー、黒胡椒、チョコレート、青胡椒、キャラメルのアロマを感じることができます。
カルメネールのワイン選び
チリのColchagua/コルチャグア地方は良質なカルメネールの産地として有名です。なかでもLos Lingues/ロス・リンゲス地域やApalta/アパルタ地域の当たり年のワインが良いと言われています。
カルメネールのアロマ
第1アロマ…ラズベリー、青ピーマン、ブラックプラム
第2アロマ…グラファイト(黒鉛)、粘板岩
第3アロマ…キャラメル、チョコレート、甘いタバコ、バニラ
カルメネールの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…赤ワイン用グラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…16~20℃(室温)。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
カルメネールに合う料理
カルメネールはタコスが合います。ミートソースが程よく甘みもあり、それでいて、スパイシーなタコスは、カルメネールが持つ本来の柔らかな甘みとスパイシーさにマッチするからです。
フルーティーでスパイシーな甘辛な食事にカルメネールはぴったりなので、酢豚もおススメです。その他、 ミートソースのパスタ、ビーフシチュー、ピーマンの肉詰めとのマリアージュも抜群です。