【カリニャン】ミディアムボディな赤ワインの種類:フランス&スペイン
カリニャンの概要
カリニャンは、スペイン原産の赤ワインブドウ品種です。現在では主要栽培はフランスが圧倒し、さらには、チュニジア、アルジェリアも盛ん、次いでスペインになっています。イタリアやモロッコやアメリカでも栽培されています。
カリニャンは、暑い地方のブドウ品種で、地中海性気候の土地でよく栽培されています。
凝縮感のあるしっかりとしまったタンニン、スパイシーなアロマが特徴で、赤ワインの渋みが好きな方におススメな品種です。また、果実の糖度が高く重厚なワインになります。
<料金相場>…1本800円~9,000円
カリニャンの味の特徴
果実味…とても豊かな果実味を感じることができます。
ボディ…ミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…程よくタンニンを感じることができます。
酸味…強めの酸味を感じることができます。
アルコール度…12%~15%
カリニャンのブドウについて
カリニャンは繁殖力が高く、日照りにも強いワイン用ブドウなので、砂漠のような環境でも育ちます。冒頭で述べたように、世界中の多くの国で栽培されているのも、そうしたブドウの特徴があるためです。
昔は、栽培のしやすさから大量にカリニャンが造られ、品質の悪いバルクワイン(瓶詰めされずに出荷される低価格の量産ワイン)に使われました。
しかし、収穫量の少ない樹齢の古い木からは良質なブドウが獲れます。フランスのラングドック=ルーション地方とチリ中央部の優良な生産者によって、カリニャンは復興が進み、樹齢の古い畑から収穫されるブドウを使って、凝縮感のあるカリニャンベースのワインが造られるようになりました。
カリニャンのワイン選び
お手頃価格のカリニャンを探すなら、ラングドック=ルーション地方地方の
・Cotes Catalanes/コート・カタランヌ
・Faugeres/フォージェール
・Minervois/ミネルヴォワ
という地域のAOCワインを探すのがおススメです。AOCワインとは、ブドウの栽培方法や醸造方法を細かく規定し、その条件を満たしたワインのみが認定される呼び名です。
また、イタリアのサルーデニャ州にあるCarignano del Sulcis/カリニャーノ・デル・スチルス産のワインもお手頃価格です。
カリニャンのアロマ
第1アロマ…ドライクランベリー、ラズベリー、甘草、
第2アロマ…鉄、燻製肉、粘土、ブラックカルダモン
第3アロマ…バニラ、葉巻、白檀(びゃくだん科の常緑高木。インド原産。材は淡黄色で芳香があります)
カリニャンの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…赤ワイン用グラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…16~20℃(室温)。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
カリニャンに合う料理
カリニャンは、スパイシーなアロマと凝縮感のあるタンニンが特徴なので、ローストした鶏肉などに合わせるのがおススメです。そのほか、カボチャのロースト、クランベリー、製菓用のスパイスとの相性が良いです。
ローストやスパイスは、そもそもカリニャンが持っているアロマなので、その点を意識すると、料理の組み合わせも上手くいきます。
赤ワインの重厚感をより感じることのできるブドウ品種なので、ビーフシチューや赤身の肉料理にもよく合います。