【カベルネ・フラン】ミディアムボディな赤ワインの種類:フランス
カベルネ・フランの概要
カベルネ・フランは、フランスボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。フランスが主要栽培国ですが、イタリア、アメリカ、ハンガリー、チリ、南アフリカなど、多くの国で盛んに栽培されています。
赤ワインでカベルネと言えば、日本ではカベルネ・ソーヴィニヨンが有名ですよね。カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べて、
・より軽やかな味わい
・より軽やかな酸味
・より軽やかなボディ
になります。あくまでも、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べてということです。そして、果実味がピーマンなどの青や緑っぽさを感じるワインもあり、そうしたカベルネ・フランの場合は、カベルネ・ソーヴィニョンとブレンドされることで、その青や緑っぽさがマイルドになります。
強さよりもエレガントさを感じさ、若いうちは繊細でまろやか、熟成にも向いている品種です。
<料金相場>…1本1,000円~20,000円
カベルネ・フランの味の特徴
果実味…ブルーベリーやスミレなどの爽やかな果実味を感じることができます。
ボディ…ミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…程よくタンニンを感じることができます。
酸味…強めの酸味を感じることができます。
アルコール度…12%~15%
カベルネ・フランの一般的なスタイル
ブレンドタイプ…カベルネ・フランは風味の引き立て役として、ボルドー・ブレンドに使われます。ボルドー・ブレンドと言われるように、ボルドー地方では、主役として使われることが少ないのが、カベルネ・フランです。ボルドーの右岸エリアではメルロとブレンドされ、左岸エリアではブレンドの素材として10%程度の割合で栽培される事が多いと言われています。
シャープアロマタイプ…飲み頃ので赤ピーマンやラズベリーのアロマがあり、香り香ばしい余韻が長く続くワインです。
スウィートアロマタイプ…溢れるような果実味の香りがあるタイプです。甘いドライストロベリーと青胡椒、西洋杉のようなアロマがあります。
カベルネ・フランの産地によるアロマの違い
カベルネ・フランだけで造られた異なる産地のワインを飲み比べてみると、産地によって、第2アロマに違いか感じられます。
赤ピーマン…赤ピーマンのアロマを持つカベルネ・フランのワインは、フランスのロワール地方産に見られる特徴です。
ストロベリージャム…ストロベリージャムのアロマを持つカベルネ・フランのワインは、アメリカのカリフォルニア州ローダイ産に見られる特徴です。
なめし皮…なめし皮のアロマを持つカベルネ・フランのワインは、イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州産に見られる特徴です。
カベルネ・フランのアロマ
第1アロマ…ストロベリー、ローストしたピーマン、レッドプラム、砕いた小石、唐辛子、
第2アロマ…赤ピーマン、ストロベリージャム、なめし皮
第3アロマ…コーラ、甘いタバコ、カカオ
カベルネ・フランの熟成
良質のカベルネ・フランは、若い時期には酸味が強くタンニンのざらつき感がありますが、10年~15年かけて素晴らしい熟成を遂げると言われています。
カベルネ・フランの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…赤ワイン用グラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…16~20℃(室温)。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
カベルネ・フランに合う料理
生春巻きもおススメです。カベルネ・フラン種の焦げの香りと春巻きの皮が非常にマッチします。生春巻きだけでなく、生ハム、ハム・ソーセージ類も同様にカベルネ・フランの焦げとマッチします。
フラン特有の赤系果実、スパイスやハーブの香りが際立ち、スモーキーなアロマは、スパイシーな中華料理とも相性抜群です。その他にも、塩・コショウで焼いたステーキやボロネーゼソースのパスタは、肉の脂の旨味をうまく引き立ててくれます。