【バルベーラ】ミディアムボディな赤ワインの種類:イタリア
バルベーラの概要
バルベーラは、イタリア北西のピエモンテ州モンフェッラートを原産の赤ワイン用ブドウ品種です。
ピエモンテの赤ワインの約半分は、このバルベーラ種で造られていると言われ、古くから北イタリアの人々に愛されてきたワインです。
果皮の色素が強く、種が小さいため、タンニンが柔らかく、はっきりした爽やかな酸の余韻を感じることができ、果実味がジューシーなのが特徴です。
多産なので、比較的お手頃な価格のワインを味わうことができます。
ほぼ、イタリアで栽培されますが、アメリカやアルゼンチンも名産地となっています。
参考:『すぐ分かる「ピエモンテ」!ワインでよく聞く「ピエモンテ」って何?』
<料金相場>…1本600円~7,000円
バルベーラの味の特徴
果実味…ブラックベリーやプラムのような果実味を濃厚に感じられます。
ボディ…フルボディよりのミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…タンニンはとても少ないです。
酸味…非常に酸味を感じることができます。
アルコール度…13%~14.5%
バルベーラの一般的なスタイル
バルベーラの造り方は2通りあります。造り方によって、異なる味わいのワインが出来上がります。
ステンレスグラス熟成…ステンレスグラスで熟成させると、サワーチェリーなどの赤い果実、甘草、ハーブのアロマがあり、さらにぴりっとしたスパイシーな味わいになります。
樽熟成…オーク樽で熟成させると、スパイシーな酸味が消え、コクのある果実とチョコレートのアロマのワインになります。
バルベーラのアロマ
第1アロマ…サワーチェリー、甘草、ブラックベリー、ドライハーブ、タール、スモーク
バルベーラの産地によるアロマの違い
ブラックベリージャム、甘草…このタイプはアルコール度数が高く、果実味が豊かです。アメリカのカリフォルニア州やアルゼンチンのバルベーラに見られる特徴になります
マルベリー、ハーブ…酸っぱい果実とハーブのアロマがあるライトボディ気味のワインになります。イタリアのピエモンテ州に見られる特徴になります。
バルベーラの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…大型で丸いボウルのアロマのためやすいグラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…16~20℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
バルベーラに合う料理
パスタ料理から肉料理など、油分を感じさせる料理にぴったりです。
強くはっきりと感じられるスパイシーな酸味は、口の中を洗い流す働きを持っていますので、油を気持ち多めに使った料理にバルベーラはぴったりです。もちろん、魚介のスープ仕立てや焼き魚などとの相性とも抜群です。
ミートソースを使ったパスタ、 チーズを使った料理などと相性が良いです。
若いタイプのワインは、ほとんどの料理に合うため、汎用性の高い赤ワインと言えます。