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2025/10/30 posted

フリッツから煮込みまで!ベルギー料理 ×ベルギービール 絶品ペアリング集

   

  ビール ベルギービール 楽しむ・学ぶ

 

ヨーロッパ有数の“ビール王国”ベルギー。

ベルギービールは、修道院文化や地域ごとの伝統を背景に、長い歴史の中で独自の発展を遂げてきました。
そして、ベルギーの郷土料理もまた、ビールと切っても切り離せない深い関係にあります。
ビールは食卓で料理と共に楽しまれるだけでなく、煮込みや蒸し料理などに使われる「食材」としても欠かせない存在です。

今回は、代表的なベルギー料理と、それぞれの料理にぴったりのベルギービールを組み合わせて、現地さながらの“絶品ペアリング”を楽しむコツをご紹介します。

ベルギー料理の特徴

ベルギーは、北にオランダ、西と南にフランス、東にドイツとルクセンブルクの4つの国に接しており、さまざまな文化が交わる地域です。

文化的には特にオランダとフランスの影響が色濃く、食文化にもその特色がよく表れています。
オランダ語が話される北部のフランドル地方では、北海で獲れる魚介類や名産のポテトを使った、素朴で家庭的な料理が多く見られます。

一方、フランス語が公用語の南部ワロン地方では、フランス料理の影響を色濃く受け、バターやクリームを使った濃厚で洗練された料理が主流です。野ウサギやシカなどのジビエも豊富に使われています。

そして首都ブリュッセルは、地理的にはフランドル地方とワロン地方のほぼ境界に位置する独立行政地区であり、北のフランドルと南のワロン、両地域の食文化が交わって、ベルギーらしい伝統料理が多く受け継がれています

また、ベルギー料理を語るうえで欠かせないのが「ビール」です。
国土が北緯49〜51度に位置するベルギーは、ブドウ栽培の北限より北にあるため、伝統的にワインではなく、ビールの生産が盛んでした。
そのため、単にビールを飲料として飲むだけでなく、ビール煮込みやビール蒸しなど、料理にビールを使う文化が根づいていることが大きな特徴です。

代表的なベルギー料理と、ビールとのペアリング

それでは、ベルギーを代表する料理の数々と、その料理にピッタリの相性のベルギービールのペアリングを見ていきましょう!

フリッツ(ベルギー風フライドポテト)× ブロンドエール

フリッツは、ベルギー版のフライドポテトのこと。一説によると、フライドポテトはベルギーがその発祥地といわれています。

ベルギーでは、料理の付け合わせといえばパンではなくフリッツが定番で、ベルギー人にとってはまさに「日本人にとってのお米」のような存在です。
小さな街角には必ずといっていいほどフリッツスタンドがあり、ブルージュやブリュッセルなどの観光地には、フリッツの歴史を紹介する「フリッツ博物館」まであるほど。まさに国民食と呼ぶにふさわしい一品です。

フリッツの特徴は、何といってもその太さ。11~13㎜角の食べ応えある拍子木切りが標準サイズです。
そして、外はカリッと、中はホクホクに仕上がる秘密は「二度揚げ」。
まずは拍子木切りにしたジャガイモを、140℃ほどの低温の油(本場では牛脂を使用)で6分前後、色づかない程度にじっくり揚げてしっかりと火を通します。
その後、食べる直前に180℃の高温で2〜3分、こんがりキツネ色になるまで揚げることで、中はホクホク、外はカリッとしたフリッツの食感が生まれるのです。

フリッツには、アメリカ式のフレンチフライのようにケチャップではなく、マヨネーズやマヨネーズベースのソースを添えて食べるのがベルギー流です。

ベルギービールとのペアリング

揚げたてのカリッとしたフリッツには、やや軽めの口当たりの飲みやすいビールがピッタリ。
軽やかな口当たりのラガービール、軽めの口当たりにしっかりした麦の旨味もあわせ持つブロンドエール、華やかなホップの香りと爽やかな苦みのIPAなどがおすすめです。
ビールの苦味が油をすっきり流し、抜群の相性を見せます。

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カルボナード・フラマンド(牛肉のビール煮込み)× ダークエール

カルボナード・フラマンドは、ベルギー北部・フランドル地方を代表する伝統料理です。
見た目はフランスの「ブフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮込み)」に似ていますが、最大の特徴は、ワインではなくビールで煮込むこと。まさにビール王国ベルギーならではの一品です。

使用するのは、フランドル地方の地ビールであるレッドエールやブラウンエールなど、深みのあるダークタイプのエール。
香ばしく焼いた牛すね肉を、たっぷりの玉ねぎとともにビールでじっくり煮込み、仕上げに「パン・デピス(スパイスケーキ)」に粒マスタードを塗って加えるのがこの料理の特徴です。
シナモンやクローブなどのスパイスが溶け込んだ甘く芳ばしい香りと、ダークエールのコクと苦味が見事に調和し、ほろほろに煮込まれた牛肉に深い味わいを与えます。

ベルギービールとのペアリング

カルボナード・フラマンドには、やはりダークエールが最適。
ビールのカラメル香やコクが、煮込みの甘じょっぱさと絶妙にマッチします。

ベルギー料理店で味わう際は、ぜひフランドル地方のダークタイプを。
また、自宅で作る場合は、煮込みに使ったものと同じ銘柄のビールを添えると、味の一体感をより楽しめます。
寒い季節にゆっくり味わいたい、心まで温まるペアリングです。

リエージュ風ブーレット(甘酸っぱいソースのミートボール)× トリプルエール

「ブーレット」は、ベルギー風のミートボールのこと。
豚肉や牛肉を合わせた大きめのミートボールで、ベルギー全土で親しまれており、味つけやソースは地域や家庭によって様々です。

その中でも、南部ワロン地方のソウルフードとして知られているのが「リエージュ風ブーレット」。
特徴は、玉ねぎやビネガー、そしてワロンならではの「リエージュシロップ」を使った、独特の甘酸っぱいソース。
リンゴや洋ナシの果汁を煮詰めて作るリエージュシロップに、玉ねぎやビネガーを加え煮込んで濃厚なソースを作り、香ばしく焼いたミートボールにたっぷりと絡めて仕上げます。

主食にはもちろん、ベルギーらしくフリッツを添えるのが定番スタイル。
家庭の食卓からビストロまで幅広く親しまれる、ワロン地方を代表する郷土料理です。

ベルギービールとのペアリング

甘酸っぱいリエージュ風ブーレットと合せたいのが、「トリプルエール」。
トリプルエールは、1934年にトラピスト修道院のウェストマール醸造所で生まれたビアスタイルで、通常のビールの約3倍の初期比重(発酵前の麦汁に含まれる糖分量)を持つ麦汁から造られます。
糖分が多い分、発酵後のアルコール度数も高く、一般的に約9%前後と力強い味わいが特徴です。

濃厚な麦芽のコクとふくよかな甘み、スパイシーでフルーティーな香りが調和したトリプルエールは、ブーレットの甘酸っぱいソースと相性抜群。
口に含むと、ビールの華やかな香りとソースの果実味が溶け合い、後味に残る心地よい苦味が全体をきれいに引き締めてくれます。
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ムール貝のビール蒸し × ホワイトビール

ベルギー名物として親しまれる「ムール貝」。ベルギー料理店で、大きな鍋に山盛りのムール貝を楽しんだことがある方も多いでしょう。

北海沿岸で獲れるムール貝は、価格も手頃で調理も簡単な食材として、中世の時代からベルギーの人々に愛されてきました。シーズンは9月から4月頃までと長いのですが、特に味が良いのは9月から12月ごろ。その年の初物が登場すると、日本の秋の風物詩・さんまのようにニュースになるほどです。

ムール貝の調理法はさまざまですが、ベルギー料理として最も有名なのが蒸し物。
中でもベルギーらしいのが、セロリやエシャロットなどの香味野菜とともにビールを注いで蒸し上げる「ムール貝のビール蒸し」です。
様々なビールを使用するレシピがありますが、おすすめなのはホワイトビール。爽やかな柑橘の香りと小麦のやさしい甘みが、ムール貝の旨味を引き立ててくれます。

食べ方も楽しみのひとつ。フォークは使わず、手で豪快に貝をつかみ、上側の貝殻を外してスプーン代わりにしたり、貝殻2枚をトングのように使い、身を挟んで食べるベルギースタイルに挑戦してみましょう。

また、たっぷりのフリッツを添えて楽しむ「ムールフリット」は、ベルギーの国民食とも言われています。
貝を食べ終わった後には、旨味がたっぷり詰まった鍋底のスープをフリッツに浸して、最後まで余すことなく味わってください。

ベルギービールとのペアリング

ムール貝のビール蒸しには、調理でも使われるホワイトビールをぜひ合わせたいところ。
小麦を主体に、コリアンダーやオレンジピールで香りづけされたホワイトビールは、柑橘の爽やかな香りとヨーグルトを思わせる穏やかな酸味が特徴です。爽やかな風味と柔らかな口当たりが、ムール貝の磯の風味と絶妙に調和します。

ベルギーワッフル × フルーツランビック

デザートとして日本でもおなじみのベルギーワッフル。実は「ブリュッセルワッフル」と「リエージュワッフル」という2つのスタイルに分かれています。

前者のブリュッセルワッフルは、四角い形をした軽やかなワッフル。甘みの少ないイースト生地を使用するため、お皿に盛り付けて粉砂糖やホイップクリーム、フルーツなどをトッピングし、デザートとして楽しむのが一般的です。

一方、日本で「ベルギーワッフル」と聞いて思い浮かべる丸形のタイプは、リエージュワッフル。
バターをたっぷり練りこんだイースト生地に、パールシュガーと呼ばれる砂糖粒を加えて焼き上げることで、中はバターの香り豊かなふんわり食感、外は砂糖がキャラメル化してカリッと香ばしく仕上がります。とてもリッチで満足感のある味わいです。
ベルギーではパン屋さんや駅構内のスタンドなどでも手軽に買うことができ、朝食やおやつとして親しまれています。

リエージュワッフルは、トッピングなしでシンプルに食べるのが本式ですが、観光地のワッフル屋台では、クリームやチョコレート、フルーツなどをトッピングして提供される、華やかなリエージュワッフルを見かけることもあります。

ベルギービールとのペアリング

甘いワッフルにぴったりなのが、「フルーツランビック」。
フルーツランビックは、ベルギー伝統の自然発酵ビール「ランビック」に、チェリーやラズベリーなどの果実を漬け込み、熟成させて造られる、果実の風味豊かなビールです。

フルーツランビックの甘酸っぱい味わいは、ホイップクリームやフレッシュベリーをトッピングしたデザートワッフルと好相性。
休日の午後に、華やかにデコレーションしたワッフルとフルーツランビックを合わせれば、まるでベルギーの街角のカフェで過ごすような、甘く幸せなひとときを楽しめますよ。

ビア・デザミーシリーズなら、リンゴやチェリーなどの果汁を加えた、フルーツランビック風の味わいの「ビア・デザミー レドゥン」がおすすめです。

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ノンアルコールで楽しむビールペアリング

ベルギービールの魅力は、エールビールらしい豊かな香りや深いコク、そして料理に合わせて多彩なスタイルを楽しめる点にあります。

とはいえ、「アルコールが苦手」「健康上の理由で控えたい」という方も少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、本物のベルギービールを脱アルコールして造られたノンアルコールビール「ビア・デザミー0.0」です。

製造元は、ベルギーのネオブュル社。長年にわたるノンアルコールワイン製造で培った脱アルコール技術を活かし、ビール本来の味わいをしっかり残したままアルコールだけを取り除いています。
麦芽の旨みと軽やかな苦味が感じられる爽やかでクセのない味わいは、さまざまな料理と好相性。

お酒が飲めない方や、飲めないシチュエーションはもちろん、ビール好きの方の休肝日や、休日のランチ、昼の集まりにもぴったりな、グルメなノンアルコールビールです。

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まとめ

ベルギーでは、ビールは単なる飲み物ではなく、“文化”そのもの。
料理とビールを組み合わせることで、食卓の豊かさがぐっと広がります。

皆さんも、ベルギーを訪れたときや、ベルギー料理店で食事をするとき、あるいは自宅でベルギー料理を作るときには、ぜひベルギービールとのペアリングを試してみてください。
きっと、これまで気づかなかったベルギービールの奥深さと、食文化としての魅力に出会えるはずです。

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デュク・ドゥ・モンターニュ ブリュット

デュク・ドゥ・モンターニュ ブリュット/750ml

メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
辛口でキレのある口あたり、まろやかな酸味。
アルコール度数 / 
0.0%

よりドライな口当たりのノンアルコール・スパークリングワインが欲しいという声に応える商品。青リンゴとレモンを思わせる爽やかな果実味に、まろやかな酸味。キリッとした口当たりに、爽やかなはじける炭酸。辛口タイプのノンアルコール・スパークリングワインです。

デュク・ドゥ・モンターニュ 製品

デュク・ドゥ・モンターニュ/750ml

カロリー / 
27kcal (100mlあたり)
メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
甘口
アルコール度数 / 
0.0%

ノンアルコールなのに、まるでシャンパンの味。本物のワインを醸造後、独自の脱アルコール製法で仕上げた本格的な味わいのノンアルコールスパークリングワイン。お酒が飲めない方や、妊娠・授乳中の方、ドライバーの方にも安心して楽しんでいただける商品です。

デュク・ドゥ・モンターニュ・ロゼ 製品

デュク・ドゥ・モンターニュ・ロゼ/750ml

カロリー / 
23kcal (100mlあたり)
メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
やや甘口
アルコール度数 / 
0.0%

本物のワインを醸造後、独自の脱アルコール製法で仕上げた本格的な味わいのノンアルコールスパークリングワイン。ロゼは、輝くようなサーモンピンクの愛らしい色合い。華やかなアロマの香りも豊かなエレガントな商品です。

ヴィンテンス・シャルドネ(白) 製品

ヴィンテンス・シャルドネ(白)/750ml

※ボトルデザインをリニューアルしました
カロリー / 
20kcal (100mlあたり)
メーカー / NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
やや辛口
アルコール度数 / 
0.0%

ブルゴーニュ地域を代表する品種のシャルドネを使用しています。ブドウの品種にこだわり醸造したワインからアルコール分だけを取り除いたノンアルコールスティルワイン。シトラスの香りと複雑味のある豊かな味わいをお楽しみいただけます。鶏肉などの白身肉や魚の料理と相性がよいタイプです。

ヴィンテンス・メルロー(赤) 製品

ヴィンテンス・メルロー(赤)/750ml

※ボトルデザインをリニューアルしました
カロリー / 
20kcal (100mlあたり)
メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
やや辛口
アルコール度数 / 
0.0%

ボルドー地域を代表する品種のメルローを使用しています。ブドウの品種にこだわり醸造したワインからアルコール分だけを取り除いたノンアルコールスティルワイン。フルーティーながらコクがあり、ブルーベリーの風味も感じられます。赤味の肉やチーズと好相性です。

Thanks for your reading!