なんでワインボトルって750mlなの?そこに関係していたのはワインを造らないイギリスだった!
ワインボトルのほとんどが750mlである理由をご存じですか?
スーパーなどのワインコーナーに行くと、ずっしり並んでいるワインのほとんどが750ml、ということに疑問を持った方はいませんか?
ビールは同じ製品でも350ml缶と500ml缶、あとは瓶に入ったものまで様々ですよね。
ワインを職業にしている人でさえこの疑問に対する答えを持ち合わせていない人もいるようです。
ワインも20世紀前半までは、ボトルのサイズが600~800mlとバラバラでした。
ワインのボトルとして、現在のヨーロッパで認められているサイズは、100ミリリットルから、1.5リットルまでの8種類。もちろん、750ミリリットルも認められています。
そこにはワイン大国フランスではなく、イギリスの歴史が大きく絡んできます
イギリス?そう思うのも仕方ありません。
なぜなら、イギリスではほとんどワインが生産されていないからです。しかし、イギリスは日本の約5倍のワインを消費するワイン消費大国なのです。(2011年、国際ぶどう機構・ぶどう酒機構調べ)
実はワインで有名なフランスのボルドー地方。
このボルドー地方はかつでイギリスの領土の一部だったんです。
このような歴史的な背景がワインボトル750mlの普及に繋がっていきます。
ボルドーワイン最大の消費国であるイギリス
イギリスへワインを輸出し、輸送するときに、ワインボトル750mlであるということは、非常に利便性が高かったのです。
イギリスで使用されていた単位「ガロン」。
その1米ガロンの5分の1がなんと750mlになり、計算、変換に便利だということで、ワインボトルが750mlで規格統一されたのです。
その他にも、ワインボトルが750mlであったということは、ボトルを作るガラス吹き職人がひと吹きで吹けるちょうどいいサイズ、というような説もあります