ワインを毎日飲むとどうなる?ワインを飲む適量と適切な頻度とは?
皆さんはワインを毎日飲んでいますか?ワインのみならず、定期的にお酒を飲んでいる方は、お酒の適量と適切な頻度をご存知ですか?
適量には個人差があり、同じ人であってもその日の状態によって酔い具合が異なるため、一概に言うことはできませんが、今回は、ワインを飲む適量と適切な頻度について掘り下げていきたいと思います。
ワインは1日180mlがベター!?
ワインの適量を知るうえで、参考になるのが厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」です。
健康日本21が「節度ある適度な飲酒」としている量は、1日平均約20g程度のアルコールとなっています。
お酒に弱い人、女性や高齢者であれば、毎日、この基準よりも少なめを適量としても良いでしょう。あくまで基準値として捉えてみて下さい。
そう考えると、アルコール14度のワインの場合は、180mlを飲んだ時点で20gのアルコールを摂取したことになります。
ワインは適量であれば、寿命が延びるという研究結果
Jカーブ効果という言葉は、既に多くの方に聞き慣れている言葉かもしれません。
Jカーブ効果は1日の飲酒量と死亡率の関係を示したもので、「お酒を適度に飲む層の死亡率は低くなる」ことを発表した研究です。
アルコールは、血液中の善玉コレステロールを増やし、高血圧、虚血性心疾患、脳卒中などを引き起こす動脈硬化を防ぐ効果があるからだと言われています。
MELLOWでも、以前に「ワインは身体にいい?ワインが身体に良い理由」という記事で、ワインと健康について説明しています。
ワインであれば、赤ワインがおススメ
ワインであれば、赤がおススメです。また、夕食時または昼食時が良いとされています。ヨーロッパの研究では、1日22g~32gのアルコールを摂取することは死に至るような深刻な種々の病気を予防するため、健康を守る効果があると結論付けています。
デンマーク、フランス、イギリスでは、ビールや他のアルコール飲料よりもワインが良いとされています。
ただし、週に2日は休肝日
休肝日は肝臓の負担を減らすための最も重要な要素の一つになります。
お酒を飲むと、肝臓には中性脂肪が蓄積されます。胃や腸といった消化管の粘膜も荒れてきます。
これら臓器の修復のために、週に2日程度の休肝日を作ることが必要です。
公益社団法人アルコール健康医学協会では、「週5日続けて飲酒して2日連続で休むのではなく、2~3日飲んで1日休む、という習慣をつくること」が大切としています。
世界保健機関WHOが作ったAUDIT
ワインの適切な量、適切な飲み方について指摘されたとしても、なかなか自分のアルコール習慣に対して、行動を取ろうという人は少ないかもしれません。
そんな時に役に立つのが世界保健機関WHOが作った「AUDIT」です。
これは健康に害をもたらすようなお酒の飲み方を早期に発見し、修正するためのスクリーニングテストです。
興味のある方は、調べて自分で点数を付けてみて下さい。以下、点数に対しての診断結果ですが…
・7点まで:今のところ、あなたのお酒の飲み方に問題はなさそうです。
1日2ドリンク(ビール500mlか日本酒1合)にとどめ、今のままお酒と上手に付き合っていきましょう。
・8~14点:現在のお酒の飲み方を続けると、今後あなたの健康や社会生活に影響が出る恐れがあります。これまでのお酒の飲み方を見直し、減酒されたほうが良いでしょう。
・15点以上:現在のお酒の飲み方だとアルコール依存症が疑われ、飲酒のためのあなたの健康だけではなく、家庭や職場での生活に悪影響が及んでいることが考えられます。今後のお酒の飲み方について、一度専門医にご相談ください。診断によっては断酒が必要になります。
お酒が好きな方であれば、7点以下になるのが難しいかもしれません。
こういうスクリーニングテストをやってみることで、自分の行動がいかにひどい状態であるのかにはっと気づかされて、行動を取ることができるようになるかもしれません。
アルコール依存症の方は増えている
2013年の厚生労働省の飲酒習慣調査によると、アルコール依存症の患者数は推計109万人で、10年前より29万人増加し、65歳以上の高齢者患者が急増しています。
女性患者は10年前より2倍近く増加して推計14万人。女性は男性に比べてアルコール依存症になりやすく、脳へのダメージは男性より3倍早いと言われています。
世界保健機関(WHO)によると、世界で330万人がアルコール乱用が原因で死亡し、20~39歳の若い世代でも全死亡のおよそ25%がアルコールが影響するとしています。
最後に:ワインとノンアルコールワインを合わせて飲むのがおススメ
お酒に依存されがちな方は、「強いお酒を薄めて飲む」のが本当におススメな飲み方です。
これは、公益社団法人アルコール健康医学協会が制作した適正飲酒の10か条の1つにも含まれています。
ワインを炭酸水などで割ったカクテルにしたり、ノンアルコールワインを飲むというような切り替えも良いでしょう。
MELLOWで紹介しているノンアルコールワインなら、脱アルコール製法(低温低圧環境で蒸留)で仕上げた本格的な味わいで、休肝日などの習慣を作る一つの手助けになるはずです。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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