便利なグッズでワインライフを豊かに ワインエキスパート、本間朋子の【ワインはじめてアドバイス】
最初にそろえたいワイン・グッズは?
今回は、家でワインを楽しむ時にあると便利なグッズを紹介します。
まず、 “ワインセーバー”や“ワインストッパー”と呼ばれるワインを保存するグッズ。
ワインはボトルが開栓され、空気中の酸素にふれるとゆっくりと「酸化」をはじめます。この酸化によって、味わいが深く、まろやかになるワインもありますが、一般的には「酸化=劣化」と考えられています。
このため、ボトルの中のワインを酸化させないためのグッズは、「ワインを開けたらその日のうちに1本飲んじゃうわっ!」という酒豪の方以外には、必須アイテムです。
使い方は簡単。飲み残したワインボトル内の空気をポンプで抜き出して真空に近くすることで、酸化を防止します。
ワインセーバー
また、ボトル内の空気を取り除く以外にも、窒素を充填したり、ワインを小瓶いっぱいに移し替えて空気に触れさせない方法もあります。ぜひ自分に合ったやり方を探してみてください。
次は「ワインクーラー」です。
ワインの味わいをもっとも左右するのは温度です。そのワインにとって適した温度で飲むというのは、とても大事なことです。シャンパーニュなどの発泡ワインや軽めの白ワインは7~11℃くらいの冷やし気味で飲みたいところ。
ワインを冷やすのは、氷水の入ったワインクーラーにボトルを浸して冷やすのがもっとも手っ取り早い方法ですが、「ワインクーラーなんて家にないよ!」という人も多いはず。
そんな時に、ボトルの上からすっぽりとかぶせるだけで、ワインを冷やせる優れものがこれです。保冷材が入っているので、冷凍庫に入れておくだけで準備完了。
カラーバリエーションも豊富なので、食卓が華やかになります。
ワインクーラー
最後は「デキャンティングポアラー」。
はじめに紹介したワインセーバーとは逆の発想ですが、ボトルの口に差し込むだけで、簡単にデキャンタージュ(ワインを空気に触れさせてまろやかな味わいにすること)ができるアイテムです。
「この赤ワイン、ちょっと渋みが強くて飲みにくいな~」という時に、使ってみてください。ポアラーにあいている小さな穴が空気を巻き込みながら、グラスにワインを注げるので、まろやかな味わいに変化します。
また、ポアラーをつけることでボトルの口からこぼさずにワインを注げる効果もあります。
デキャンティングポアラー
最近、ワイン好きにはたまらない可愛いグッズが続々と登場しています。
こうした便利グッズは、ワインに力を入れて販売している酒販店や百貨店などで購入できますし、インターネットでも品名や「ワイン・グッズ」「ワイン用品」などで通販サイトを検索してみてください。価格は物によってさまざまですが、この3種類は1000円台ぐらいから購入できます。
ワインを楽しむ便利なアイテムで、さらに素敵なワインライフを送ってください。
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本間朋子 Profile
旅と食のライター/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・調理師
新聞社勤務を経て、2009年に独立。おもに「食」「旅」に関する記事を雑誌や新聞、Web媒体などに執筆するほか、「食」をキーワードとした地域活性化を目的にイベントなどを企画する。「食生活ジャーナリストの会」会員、有限会社Let It Be 代表取締役。
※ワインエキスパートとは
ソムリエと同等程度の知識を持っているワイン愛好家の呼称認定資格で、日本ソムリエ協会が認定する。資格には職業により下記の3種類がある。
・ソムリエ……飲食店でのアルコールを含むサービス業従事者
・ワインアドバイザー……酒類製造、流通業従事者または教育機関の講師
・ワインエキスパート……上記以外のワイン愛好家