ワインの定番ピノ・ノワールとは?ピノ・ノワールがすっきり分かる知識集
ワインをある程度飲んだことがある人なら誰しもが耳にしたことがある「ピノ・ノワール」という言葉。
でも、ピノ・ノワールについて、「なんとなく分かったつもりになっていて、よく考えれば、きちんと語ることはできないかも!」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はワインのピノ・ノワールに関する知識をすっきりと分かりやすくお届けしていきたいと思います。
ピノ・ノワールはブルゴーニュの王様と称されている
ブルゴーニュの王様と称されるように、ピノ・ノワールは、フランス、ブルゴーニュ地方が原産の赤ワイン用ブドウ品種です。
ブルゴーニュ以外では栽培できない品種と言われていましたが、現在では、アメリカのカリフォルニアやニュージーランドでの栽培成功を皮切りに、世界中で作られる国際品種になっています。
ピノ・ノワールはお一人様で活躍する
ブドウ種の定番にボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンがありますが、カベルネ・ソーヴィニヨンは他の品種と掛け合わせることが多く、一方、ピノ・ノワールは、ほとんどが単一品種で仕上げられます。
ピノ・ノワールは栽培が難しい
ピノ・ノワールはブドウの房が大きかったり、小さかったりバラバラで、その上に腐りやすく、さらには、熟するのが早いので、寒い時期の栽培に向きません。
出来上がるブドウの統一感がなく、デリケートであるため、大量生産にも向かず、そのため、きちんと仕上がったピノ・ノワールのワインはとても価値があるのです。
ピノ・ノワールの12大産地
では、ピノ・ノワールの産地と言えば、どの国を挙げることができるでしょうか?ブルゴーニュの王様なので、ブルゴーニュはもちろんのこと、フランスではシャンパーニュもピノ・ノワールの産地です。
アメリカならウィラメット・ヴァレー(オレゴン州のウィラメット渓谷にあるワイン栽培地域)、ソノマ・コースト(カリフォルニア州の北にあるソノマ・カウンティにあるワイン栽培地域)、サンタ・バーバラ(カリフォルニア州南部)がピノ・ノワールの名産地です。
オーストラリアは、ヴィクトリア(オーストラリア本土の南東部)、タスマニア(オーストラリア本土の南方にある島)がピノ・ノワールの産地です。
ニュージーランドは、マーティンボロー(ニュージランド最南部)、セントラル・オタゴ(ニュージーランドの南島南東部)の二つを挙げることができます。
その他、チリや南アフリカや日本もピノ・ワールのワインを生産しています。
ピノ・ノワールのワインの色は淡い赤色
ピノ・ノワールは果皮が薄いため、同時に色も薄くなります。なので、赤ワインの中でも淡い色をしているのが特徴です。ボルドーのワインレッドと比べると、その淡さは一目瞭然です。
ピノ・ノワールのワインが入ったグラスに入れると、向こう側が見えるくらいの透け感があります。
ピノ・ノワールのワインの香りはベリー系のフルーティーさが漂います
ピノ・ノワールワインは、ベリーやさくらんぼのような柔らかい香りがします。
また、ブルゴーニュ産のワインの香りは、様々な例えられ方があり、ペパーミント、花、猟鳥獣の肉のようなアロマと言われています。
ピノ・ノワールのワインはの味は上品で繊細
酸味が強めですが、タンニンによる渋味がとても少なく、上品で繊細なイメージです。タンニンによる渋味が苦手な方にはぴったりの味になります。
最後に
以上、ピノ・ノワールについて、分かりやすくまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?バルやレストラン、飲み会やホームパーティーで、ピノ・ノワールのワインを口にする機会はこれからもあると思います。
普段耳にしているワードも理解が深まれば、より、本質的な味わいを捉えられるようになります。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。