【メルロー】ミディアムボディな赤ワインの種類:フランス
メルローの概要
メルローは、ワインの有名な産地、フランスのボルドーを発祥地とする赤ワイン用ぶどう品種です。
ボルドーと言えば、カベルネ・ソーヴィニョンが有名ですが、メルローは、カベルネ・ソーヴィニョンよりも酸味やタンニンは強くなく、芳醇でまろやかで繊細な味わいで、カベルネ・ソーヴィニョンとブレンドすると、ワインがすごく良い味を引き立てます。
なので、メルローは、カベルネ・ソーヴィニョンのブレンド品種として、かなり有名になっています。
ただし、メルロー単一品種のワインはすごく飲みやすく、女性にはおススメです。酸っぱさや渋みがまろやかで、熟成が重くても軽くても飲みやすいワインです。そのため、ボルドー以外では、単一品種のワインが数多く造られています。
他の個性の強いブドウを引き立てることもできるし、自分自身で美味しいワインに成り上がることもできるのが、メルローの特徴と言えますね。
世界中で栽培され、フランス、アメリカ、スペイン、イタリア、ルーマニア、ブルガリア、チリ、オーストリアが名産地となっています。
<料金相場>…1本500円~13,000円
メルローの味の特徴
果実味…肉厚な果肉を持つ濃い果実味を感じることができます。
ボディ…フルボディに近いミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…しっかりとしたタンニンを感じることができます。
酸味…そこまで強くありませんが、酸味を感じることができます。
アルコール度…13%~16%
メルローの産地
メルローは世界中で造られているので、ここで産地を分かりやすくまとめてみました。
フランス…ボルドー地方
イタリア…トスカーナ
イタリア…ヴェネト州及びフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州
アメリカ…ワシントン州
アメリカ…カリフォルニア州ソノマ
アメリカ…カリフォルニア州ナパ
オーストラリア…南オーストラリア州
オーストラリア…西オーストラリア州
チリ…セントラルバレー
南アフリカ共和国
メルローのアロマ
第1アロマ…ラズベリー、ブラックチェリー、シュガープラム、スミレ
第2アロマ…腐葉土、素焼きの鉢、クリーム
第3アロマ…チョコレート、西洋杉、お香
メルローの産地によるアロマの違い
メルローのワインは、産地によって異なるアロマを感じることができます。
ブラックベリー、バニラのアロマ
・アメリカ カリフォルニア州
・オーストラリア
・南アフリカ
・アルゼンチン
レッドプラム、西洋杉
・フランス
・イタリア
・アメリカ ワシントン州
・チリ
メルローのワイン選びのヒント
良質のメルローを探すのであれば、丘の斜面や高地の畑のブドウで造られたワインが良いと言われています。
丘の斜面や高地は日当たりが良く、昼夜の気温差が激しくなり、味わいの優れたブドウが生まれるためです。
栽培地の地形に注目してみましょう。
メルローの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…大型の赤ワイン用グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約13~16℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
メルローに合う料理
メルローは程よくマイルドなので、鶏肉などのあっさりした肉料理全般に合います。
また、タンニンが心地よいメルローはタレ味の焼鳥や唐揚げに合うと言われていて、日本食で言えば、すき焼きにもぴったりです。冬の鍋シーズンにメルローとすき焼きで甘くてメロウな時間を過ごすのも良いですよね。お好み焼きもおススメです。すき焼き同様具材を多彩に変えやすく、ワインとの楽しみに変化を加えやすくなります。
チーズであれば、エポワスやポン・レヴェック、マンステールといった、旨味濃厚なウォッシュタイプのチーズが合います。