絶景だけじゃない!ギリシャ サントリーニ島のワインについて
世界の絶景スポットとして、ギリシアのサントリーニ島をご存知の方も多いと思います。
綺麗な海、真っ白な外壁、カラフルな家、高低差があり見応えるの街並み、一度行ったら帰りたくなくなる絶景を持っています。
とても綺麗な景観ですね。建物の白い壁は石灰を塗ったもので、夏の強い日差しで内部が高温になるのを防ぎ、さらには石灰にある除菌作用を利用して、雨水を除菌する力もあるそうです。
日本からサントリーニ島へ行くには、約20時間45分もの時間が掛かり、その間、約3か所以上経由しなくてはいけません。
サントリーニ島は、地中海性気候で年間を通して降水量は少なく温暖。夏は湿度は少なく、からりと晴れた日が多く、冬に雨が多くなります。
実はヴィンサントは「サントリーニのワイン」という意味だった
ヴィンサント(ヴィン・サント)は、イタリアで最も希少で高価デザート・ワインとして知られています。ヴィン・サントは伝統的にイースターの時期にアーモンド風味のビスコッティに合わせてよく飲まれています。
MELLOWでは以前に「【ヴィン・サント】デザートワインの種類:イタリア」という記事も公開しています。
ヴィンサントは、イタリアのトスカーナ地方、ウンブリア州の代表的な食後酒(デザートワイン)として有名です。
しかし、ヴィンサントは、もともとはギリシャのサントリーニ島が発祥で、「サントリーニ島のワイン」を意味していました。ヴィンサントは、サントリーニ島の「神話の蜜」とも呼ばれています。
・「ヴィン」がポルトガル語で「聖なる」
・「サント」がフランス語で「ワイン」
なることから、「聖なるワイン」として広まったと言われています。
サントリーニ島の固有品種アシルティコ
サントリーニ島に古くから伝わる固要品種はアシルティコ種(白の辛口)が主要です。サントリーニ島は非常に日照量が多いことから、アシルティコ種は
・完熟し豊かな果実味
・比較的にアルコール度数は高め
・それでいて高い酸度がある
・柑橘類や白桃、蜂蜜の風味
といった強さもありながら、気品を持った珍しい味わいのワインが造られると言われています。
ギリシャ最高峰の白ワインと評される「シガラス」社のアシルティコワインは、ニューヨークやロンドン、香港、シンガポール、シドニーなどの著名なレストランやホテルで提供されています。
サントリーニ島は複雑な地形で、機械収穫が一斉に収穫することが不可能で、手作業だけで丁寧にブドウが収穫されるの特徴の1つです。
サントリーニ島はフィロキセラの害がない
以前、MELLOWでは、「実は日本のメインのチリワイン!チリワインの特徴と魅力について」という記事で、19世紀後半、世界中のブドウの木が、害虫フィロキセラによって大打撃を受け、チリだけが、フィロキセラの害を逃れ、そのため、ほぼ無農薬でのワイン造りを行うことが可能とお伝えしました。
実はギリシャのサントリーニ島も、火山性の土壌をベースにした砂地なので、フィロキセラの害がありません。
そのため、フィロキセラの耐性のあるリパリア種などの北米系種を下半分に利用し、上半分をヨーロッパ系種にするという「接木」を施していない古い樹が残っています。
サントリーニ島は風が強いため独自の製法を行っている
サントリーニ島は強風が吹くことでも有名です。夏季に乾燥した高温の強い北風も吹き、観光目的には厳しいと言われるほどです。
そのため、サントリーニ島はクールラと呼ばれる独自に、ブドウを鳥の巣のような形で栽培します。
最後に
日本では単なる絶景スポットとして紹介されることが多いサントリーニ島ですが、ワインも大きな特徴があることが分かりましたね。
自分が好きな土地や行ってみたい土地のワインに注目してみると、その土地の理解が深まります。
ワインは気候や土壌や歴史などその地域性が絡んで出来上がった産物です。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。