【モンテプルチアーノ】ミディアムボディな赤ワインの種類:イタリア
モンテプルチアーノの概要
モンテプルチアーノは、イタリアで2番目に多く栽培されている赤ワイン用ブドウ品種です。
ワインショップなどでは、「モンテプルチアーノ」という言葉よりも、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(Motepulutiano d’Abruzzo)という言葉の方が目にするかもしれません。これは、イタリアのアブルッツォ州(イタリア中部のアドリア海沿岸にある州)がモンテプルチアーノの主な産地であるためです。
一般的に、モンテプルチアーノのワインはメルローに似た赤い果実のアロマがあります。高品質なものは、黒い果実のアロマを持ち、10年以上の熟成させられるようなフルボディタイプのワインもあります。
モンテプルチアーノは、ブドウ品種の個性が確立されていて、モンテプルチアーノで造られたワインは、ハズレにくという特徴があります。
濃く深い色、はっきりとした強い香り、豊かな果実味でボディーのある味わい。赤ワインの力強さを備えがらも、さっぱりとした味わいは、多くの方に飲みやすいワインとなります。お手頃価格でも飲みごたえ十分なものが多く、この点は日本国内で人気になっているチリワインに通じるところがあります。
<料金相場>…1本500円~10,000円
モンテプルチアーノの味の特徴
果実味…レッドベリーやチェリーの豊かな果実味でを感じることができます。
ボディ…フルボディに近いミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…しっかりとしたタンニンを感じることができます。
酸味…爽やかな若干の酸味を感じることができます。
アルコール度…12%~14%
モンテプルチアーノのラベル
モンテプルチアーノは産地名がワインになっています。よって、ラベルを見れば、産地名がすぐに分かります。
アブルッツォ州
・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ/MOTEPULUCIANO D’ABURUZZO
・コントログエッラ/CONTROGUERRA
マルケ州
・ロッソ・コーネロ/ROSSO CONERO
・ロッソ・ピチェーノ/ROSSO PICENO
・オッフィーダ・ロッソ・DOCG/OFFIDA ROSSO DOCG
※DOCG…イタリアワインの原産地呼称管理法の最上級に認定されたワイン
モリーゼ州
・ビフェルノ/BIFERNO
プーリア州
・サン・セヴェーロ/SAN SEVERO
モンテプルチアーノのアロマ
第1アロマ…レッドプラム、グランベリー、オレガノ、サワーチェリー、ボイセンベリー、カシス
第2アロマ…腐葉土、タール、アスファルト、バルサム
第3アロマ…グローブ、コーヒー、カカオ
モンテプルチアーノのよくある間違い
ワインに、「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ」という名前のものがありますが、これは、イタリアのトスカーナ地方で、しかも、ブドウ品種はサンジョベーゼから造られるワインです。ややこしいですが、覚えておくと、便利です。
モンテプルチアーノのワイン選びのヒント
良質のモンテルプルチアーノを探すなら、少なくとも4年以上は熟成されていて、1本あたり20~30ドルほどの価格帯のものがおススメと言われています。
モンテプルチアーノの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…大型の赤ワイン用グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約16~20℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
モンテプルチアーノに合う料理
サラミやローストした肉料理、チーズ、鶏肉料理、シチュー、ミートソースパスタなどが合います。
特にトマトソースとの相性は抜群です。
さらには、ティラミス、ドライフルーツ、チーズケーキなどのデザートともマッチします。
モンテプルチアーノで造られるワインは、赤ワインの力強さとクセが強過ぎないサッパリ感の妙があるため、それほど重さのない料理でもうまくいき、一つの味が強く出ているもの(甘み・辛みが強過ぎる)ということでなければ、、合わないことは少ないと言えます。
イタリアのワインなので、料理もイタリアンで合わせるのがおススメです。