ムルソー:ブルゴーニュ最高の白ワインの特徴について
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ムルソーとは
ムルソー(Meursault)はフランス・ブルゴーニュ地方にある産地、または、ムルソーで造られるワインそのものを指します。
ムルソーで造られる白ワインはワイン産地の古豪フランスのブルゴーニュ地方の中で最高級の1つです。
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ムルソーは、フランス、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏コート・ド・ボーヌ地区にある、人口1600人ほどの村になります。
ムルソーと言えば、ブルゴーニュ。
ムルソーと言えば、白ワイン。
と覚えておきましょう。
ムルソーのブドウ品種は?
ムルソーは白。ブドウ品種は、白ワインのブドウ品種として有名なシャルドネです。
ムルソーの土壌は、白色泥灰土を含む石灰岩層をなしており、良質なシャルドネを栽培する土壌が整っています。
ムルソーワインの味の特徴は?
ムルソーは、果実味が肉厚でコクのある味わいが特徴です。先ほど説明した石灰岩層の土壌で造られることから、ミネラルを豊富に含み、奥行きのある白ワインを堪能することができます。
他の地域と比べると柔らかく飲みやすいのも特徴です。
銘柄によって、濃密でクリーミー、しなやかでふくよか、上品でエレガント、フルーティーでアロマティック、余韻が深い味わい、繊細で精巧といった味わいの広がりがあります。
ムルソーワインと木樽
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ムルソーワインの濃厚でバターやカマンベールチーズを感じられる風味や酸化熟成香は、木樽を使った熟成によるものです。
ムルソーワインは、木樽を使った伝統的熟成方法で、傑出した白ワインのアロマを造り出しています。
ムルソーワインの価格は?
ムルソーのワインは値段の幅がありますが、5,000円前後~25,000円前後で購入できるものが多いです。
ムルソーワインに合う料理
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ムルソーのクリーミーさは、ホワイトソースの食べ物にぴったりです。クリームと合わせた魚料理、肉料理、フォアグラがよく合います。
また個性の強い青カビのチーズにもよく合います。
ムルソーは高品質で飲みやすいシャルドネ種なので、大半の料理には馴染みます。日本の魚料理に合わせると良いです。和食にクリーミーさを加えてアレンジするのも良いでしょう。
ムルソーワインと特級畑
ブルゴーニュは、畑による階級があります。特級であるグラン・クリュと1級であるプルミエ・クリュ、その他に分けられます。
プルミエ・クリュはブルゴーニュワインのうち全生産量の占める割合は、わずか11%、グラン・クリュがブルゴーニュ地方の畑の中で占める割合は、わずか1%です。
そう考えると、ムルソーは特級のグラン・クリュと思いますが、ムルソーのワインのうち、3分の1がプレミエ・クリュであり、グラン・クリュはありません。
実は、ムルソーにグラン・クリュがないのは、原産地統制法が制定された当時、高い税金がかけられることを嫌い、グラン・クリュの格付けを拒否したからではないかという説があります。
そして、ムルソーの最も高品質な区画には、「シャルム」「グットドール」があり、「シャルム」は訳すと「魅力」という意味、「グットドール」は「金の雫」という意味になります。
なんとも素敵な言葉のワインですよね。
最後に
カジュアルに飲むような価格ではありませんが、様々なワインを知ることで、普段飲むワインの本質も見えてきますよね。
全てのワインを味わうなんて言うことは、葉てない旅です。だからこそ、事実や歴史の中から、ワインについてイメージし、知としてワインを堪能することもとても大切です。
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