【ピノ・グリ】ライトボディ白ワインの種類:フランス&イタリア
ピノ・グリの概要
ピノ・グリはドイツとの国境を接しているフランス最東端のアルザス地方で多く栽培されている白ワインのブドウ品種です。
もともとは、ワインの名産地フランス東部のブルゴーニュ地方原産の白ワイン用ブドウ品種でした。
アルザス地方は、レストランのガイドブック、ミシュランの星の数が世界で一番多いグルメの地と言われています。
気品を感じられ、それでいてマイルドで、まろやかコクを感じさせる味わいが特徴です。白ワインの中では、豊かなボディを持っていて、丸みのある個性を感じられます。
ピノ・グリは、フランスのアルザス地方だけでなく、ドイツのバーデン地方、イタリアのフリウリやアルト・アディジェ、アメリカのオレゴン州、ハンガリーのバラトン、ニュージーランド(全域)など、多くの産地で生産されています。
<料金相場>…1本900円~10,000円
ピノ・グリの味の特徴
果実味…熟した豊かな果実味を感じることができます。
ボディ…ボディはライトボディです。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
甘味…辛口~やや辛口が主体。遅摘みや貴腐のブドウからつくられる甘口もあります。
酸味…酸っぱいと感じるよりも弱めです。
アルコール度…12.5%~14.5%
ピノ・グリの様々な呼び名
ピノ・グリの概要で、ピノグリは、世界中で栽培されていることを伝えましたが、そのため、ピノ・グリには様々な呼び名が付いています。
フランス ブルゴーニュ…ピノ・ブーロ
フランス シャンパーニュ…フロマントー
※その他、フランスでは、「マルヴォワジー」と呼ぶエリアもあります。
イタリア…ピノ・グリージョ
ドイツ…グラウ・ブルグンダー(ルーレンダー)
ハンガリー…スルケバラート
ピノ・○○の品種たちのおさらい
ピノ・グリだけでなく、ワインには、ピノ・○○と名の付くブドウ品種がたくさんあります。ちなみに、ピノ/PINOTの語源は、松かさ/pinのように、小粒の果実がびっしりとつくことに由来しているという説があります。
ピノ・ブラン/PINOT BLANC…白ワイン用ブドウの1種です。
ピノ・グリ/PINOT GRIS…今回紹介しているブドウ品種で、白ワイン用ブドウ品種として紹介していますが、ロゼワインにも使われます。ちなみに、ブドウは、灰色がかった紫色のブドウになります。
ピノ・ノワール/PINOT NOIR…赤ワイン用品種として有名ですよね。ロゼワインにも使われます。黒ブドウです。
<参考>
『ワインの定番ピノ・ノワールとは?ピノ・ノワールがすっきり分かる知識集』
ピノ・ムニエ/PINOT MEUNIER…シャンパンに使われる黒ブドウです。
ピノ・グリの一般的なスタイル
ミネラル感のある辛口…イタリア北部で造られるピノ・グリージョの名前で知られています。柑橘系のアロマと塩味のあるワインです。
果実味のある辛口…アメリカ、オーストラリアのほか、温暖な地域でよく造られるピノ・グリ品種のワインです。
果実味のある甘口…主にフランスのアルザス地方で見られ、レモンとモモ、ハチミツのアロマが特徴です。
ピノ・グリのアロマ
第1アロマ…レモン、黄リンゴ、メロン、ネクタリン、モモ
第2アロマ…バナナ、クリーム、ハチミツ
第3アロマ…ぬれたコンクリート、黒鉛
ピノ・グリの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…白ワイン用のグラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…3~7℃。よく冷やして飲む。冷蔵室に入れましょう。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
ピノ・グリに合う料理
軽めでサクサクした食感の魚料理やカニ料理が合います。また、ピノ・グリは白ワインでありながら香りがスパイシーで、肉料理にもよく合います。トリプルクリームチーズのようななめらかな牛乳のチーズとの相性も抜群です。
しっかりした味わいの料理に合わせる白ワインが欲しい時には、ピノ・グリがおススメです。
総じて、カニクリームコロッケと合わせると、美味しく頂けます!