【ピノタージュ】フルボディな赤ワインの種類:南アフリカ
ピノタージュの概要
ピノタージュは、南アフリカの赤ワイン用ブドウ品種です。南アフリカのワインに馴染みがない方も多いかもしれませんが、豊かな自然に育まれた南アフリカワインは、コスパが高く、保存料も少ないナチュラルなワインが魅力です。一本のワインにおける酸化防止剤の使用量は、日本やフランスやドイツやオーストラリアの約半分とも言われており、二日酔いになりにくいワインと言われています。
ピノタージュは南アフリカ共和国では、4番目の規模の栽培量を誇ります。1925年にアブラハム・イツァーク・ペロルドという科学者がサンソー種とピノ・ノワールを交配させて生み出しました。アブラハム・イツァーク・ペロルドは、ピノ・ノワールのような味のワインを造ろうとしましたが、南アフリカの気候では、ピノ・ノワールは育ちませんでした。こうして、ピノタージュが南アフリカ独自のブドウとして誕生したのです。
深く濃いルビー色、果実の香り豊かで、樽熟成によって複雑でコクのある味わいになるのが特徴です。
<料金相場>…1本500円~10,000円
ピノタージュの味の特徴
果実味…ブラックベリーやプラムなどの熟れた果実味を感じることができます
ボディ…フルボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…強いタンニンを感じることができます
酸味…酸味をやや弱めです
アルコール度…12.5%~16%
ピノタージュのタイプ
赤い果実と黒い果実の両方のアロマを兼ね備えているタイプのピノタージュは、2つのバランスが非常に良い影響を与え合い、複雑性のある味わいが楽しめるワインである確率が高いと言われています。
また、量産タイプのワインを選ぶと、低品質なものは、揮発酸が発生してしまっていることがあり、タールやマニキュアの徐光液のような刺激の強いにおいがすることがあります。
ピノタージュの好み
オーストラリアのシラー(シラーズ)やアメリカのカリフォルニア州のプティ・シラーが好きな方は、黒い果実のアロマと甘いタバコの印象を持つ、南アフリカのピノタージュを気に入るはずです。
ピノタージュのアロマ
第1アロマ…ブラックベリー、ブラックチェリー、イチジク、レッドチェリー、メントール、ミント、スミレ
第2アロマ…コーヒーの粉、フォレストマッシュルーム、グリルした肉
第3アロマ…バーベキューの煙、薪の煙、黒パン、糖蜜、枯れ葉
ピノタージュの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…赤ワイン用グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約16~20℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
ピノタージュに合う料理
「マン・ピノタージュ・セラーセレクト」というワインは、日本の女性だけによる初めての国際ワインコンペティションサクラアワードの「韓国料理に合うベストワイン賞」を受賞。つまり、韓国料理に合うということです。焼肉、ビビンバ、サムギョプサル、豆腐チゲなどと合わせると良いでしょう。
こってり肉料理が合うのは言うまでもありません。
鯖の味噌煮の鯖独自の癖のある味と味噌煮の濃厚な旨味と甘みが、ピノタージュの黒い果実のアロマと甘いタバコの印象に寄り添います。
スパイシーな黒の果実味を持つため、タンドリーチキンやケバブ、チョリソーなど、スパイシーな肉料理ともよく合います。