美容と健康の味方、春キャベツ

この時期店頭に並ぶ春野菜でも、ひときわ存在感があるのが春キャベツ。
ふわふわで柔らかな春キャベツは、豊富な栄養素を含み、健康・美容のためにぜひ沢山とりたい野菜です。今日は、キャベツに含まれる栄養素に注目してみましょう。
◇春キャベツ、普通のキャベツとは違うの?
一口にキャベツと言っても、実はいろいろな品種があります。
春先に出回るのは、秋に種をまき4~6月に収穫する春キャベツ。丸い形で葉のまきがゆるく、色は鮮やかな黄緑。ふわりとした柔らかな食感が特徴で、生食によく適しています。
また、夏に種をまき11~3月に収穫期を迎えるのが寒玉と呼ばれる冬キャベツ。色は白く、形は平たくてしっかりと葉が詰まって重く、食感も固めです。煮崩れしにくいので、ポトフやロールキャベツなど煮物にピッタリです。
その他、長野や群馬の高地で栽培され、夏に収穫期を迎える高原キャベツがあります。冬キャベツを品種改良して作られた品種で外観、食感などは冬キャベツとよく似ています。
◇胃弱さんの強い味方。ビタミンUがたっぷり
キャベツはブロッコリー、カリフラワー笑や青梗菜と同じアブラナ科の植物。 ビタミンなど、豊富な栄養素を含みます。
まずはビタミンC。強い抗酸化作用を持つビタミンCは、シミそばかすを予防するなど女性に嬉しい強力な美容成分です。 キャベツの葉を2、3枚食べれば、1日に必要なビタミンCが摂取可能です。
そしてビタミンK。 ビタミンKには骨へのカルシウムの沈着するのを助ける作用があり、不足すると骨がもろくなると言われています。骨粗しょう症の予防に効果が期待できる成分です。
特筆すべきなのは、キャベツから発見され、別名キャベジンとも呼ばれるビタミンU。 ビタミンUには、胃酸の分泌抑制と胃腸粘膜の新陳代謝の促進作用があり、胃や十二指腸の潰瘍の発生を抑えたり、修復する働きがあります。胃薬の主成分にも使われてるのは有名ですよね。 ストレスが多かったり、気を使いすぎて胃が痛い人はぜひとも摂取したい栄養素です。
なお、ビタミンKは熱に弱いため、効果的な摂取にはサラダなどで生食すると良いでしょう。
◇抗酸化物質・スルフォラファンで老化防止・生活習慣病予防
もう一つ注目したいのはスルフォラファン。
スルフォラファンはキャベツやブロッコリーをはじめとするアブラナ科の野菜に含まれる、ファイトケミカルという微量栄養素です。
スルフォラファンの特徴は強い抗酸化作用。
呼吸などの生命活動や、喫煙などによる有害物質の摂取を通じ、日々体の中には活性酸素という物質が発生しています。 活性酸素は分子的に不安定なため、体内の様々な物資と結びつき物質を酸化させやすい性質がありますが、これが細胞にダメージを与え、様々な疾病や老化の原因になると言われています。
スルフォラファンには活性酸素の害の低減において重要な働きをする酵素の生成を促す作用があり、スルフォラファンの摂取により抗酸化力や解毒力が高められます。それにより、ガンや心臓・血管疾患を予防したり、また、肝臓が持つ解毒力や抗炎症作用を高めて肝機能を改善すると言われています。
体に嬉しい栄養素を豊富に含んでいるキャベツ。四季を通じて手に入りやすく、価格も安価なので、毎日の健康のために積極的に摂取したいですね!
◇ワインによく合う春キャベツレシピ 「春キャベツのハニーマスタードサラダ」
柔らかな食感の春キャベツ。生食や軽く火を通すだけで美味しく食べられます。加熱によるビタミンの損失が少ないので、栄養を効果的に摂取できますよ!
ワインを合わせるならさっぱりと白ワイン、もしくはスパークリングをどうぞ。
当店のノンアルコールワインならば、ヴィンテンス・シャルドネ(白スティルワイン)もしくはデュク・ドゥ・モンターニュ白(スパークリング)、キュヴェセレクション
(スパークリング) がおすすめです。
【材料 2人分】
キャベツ 1/4個
塩 適宜
粒マスタード 大さじ1
はちみつ 大さじ1
酢 大さじ1/2
オリーブオイル(サラダオイル)大さじ1
(作り方)
・キャベツを一口大に切り、塩をかけて軽くレンチンする。加熱しすぎないのがポイント。
・粒マスタード、はちみつ、酢、オイルをよく混ぜ、キャベツを和える。
・お好みでフェタチーズなどをトッピングしても美味です。