赤ワインで老化防止?!レスベラトロールについてもっと知りたい
文章を追加!
酒は百薬の長ということわざがありますが、その中でも、健康に良いお酒として知られてい赤ワイン。
今日はワインに含まれる健康に良い成分の中でも、アンチエイジング、動脈硬化や認知症の予防作用があると言われるスーパー成分・レスベラトロールをご紹介します。
◇レスベラトロールって何?
赤ワインの健康成分としてはポリフェノールが有名ですが、レスベラトロールという名前は聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれませんね。
レスベラトロールは、ブトウの種や果皮、桑の実やピーナッツの皮などに含まれるポリフェノールであるファイトアレキシンと呼ばれる成分の一種。ブドウの大敵である灰色カビ病の発生を抑える作用があると言われていまおり、赤ワインに多く含まれています。
◇長寿遺伝子をスイッチオン!
レスベラトロールの注目すべき効果に、サーチュイン遺伝子と呼ばれる抗老化に関わる遺伝子の働きを活性化する作用があります。
サーチュイン遺伝子はもともと酵母から発見された遺伝子で、老化や生活習慣病の原因となる酸化ストレスを減らし、また、免疫細胞の働きの暴走を防ぐことで加齢に伴う病気を防止する作用があるといわれています。
人間を含む多くの生物は同じ遺伝子を持ちますが、その活動は普段は眠っている状態であり、力の発現には個人差があります。
このサーチュイン遺伝子の働きを活発化するといわれているのは、まずカロリー制限。マウスやサルを使った実験では、餌の量を25-30%制限することで、制限しない個体よりも毛並みがよく元気で寿命も長いことが証明されています。
赤ワインに含まれるレスベラトロールには、カロリー制限したときと同様に、このサーチュイン遺伝子の力を発現させて、老化を遅らせ強い作用があるといわれています。
では、サーチュイン遺伝子の活性化により期待される効果を上げてみましょう。
◇高血圧に悩む方に
年を取ると血圧が高くなる傾向がありますが、これは加齢に伴い血管が柔軟性を失ってしまうため。
レスベラトロールには血液中の一酸化窒素を増やす働きがあります。一酸化窒素には血管壁をリラックスさせて柔軟性が増す作用があるため、血圧の低下が期待されます。
また、レスベラトロールの摂取は悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすため、血管壁に付着するプラークを減らします。
これらの作用により、レスベラトロールの摂取は、動脈硬化や心臓血管障害・脳血管障害の予防につながると言われています。
◇認知症予防にも期待
認知症の原因の一つに、異常なたんぱく質・アミロイドベータが脳に蓄積して老人班を形成することがあると言われています。レスべラトロールはこのアミロイドベータの蓄積を防ぐ作用があることが実験で証明されています。
◇肌の老化を防ぐ作用も
人間の身体を作っている主成分はタンパク質ですが、コラーゲンはその一種。肌の70%はこのコラーゲンにより構成されています。コラーゲン分子はアミノ酸がつながってできた鎖が3重らせんを描く構造をしており、肌の張りや弾力、強度に関係しているといわれています。
加齢により体内のコラーゲンは減少し、また、新しくコラーゲンを生成する能力も低下していきますが、レスベラトロールには、このコラーゲンを分解する酵素の働きを抑えてコラーゲンの減少を防ぐことで、しわ・たるみを予防する効果があるといわれています。
また、メラニン量を減少させ、シミを減らす作用があるともいわれています。
◇サプリメントを上手に利用しよう
レスベラトロールの健康効果はまだまだ研究段階ですが、このように加齢に伴って生じる様々な体の問題に広く効果が期待できると考えられています。
皆さんも、ワインでレスベラトロールを摂取して健康アップを図ってくださいね!
なお、赤ワインに含まれるレスベラトロールは少量です。たくさん摂取しようと赤ワインをがぶ飲みしてアルコールの過剰摂取にならないよう要注意です。
本格的な効果を期待するにはサプリメントの併用がお薦めですよ。