【ミュスカデ】ライトボディ白ワインの種類:フランス-ロワール
ミュスカデの概要
ミュスカデはロワール川河口付近のペイ・ナンテ地域で造られるAOCワインです。世界最高のワイン国フランスでは、国で定められたワイン法があり、AOCは、最上位に当たります。AOCワインは、ラベルに「Appellation 産地名 Contrôlée」、または「Appellation d’Origine Contrôlée」と書かれています。
また、ロワール川は、フランスの中央部を流れる川である。長さは1,012km、流域面積は117,000km²でフランスの面積の5分の1を占めます。
ミュスカデで使われるブドウは、正式名はムロン ド ブルゴーニュ(もしくはムロン)と呼ばれ、「ブルゴーニュのメロン」と比喩されています。
淡いマスカットに似た香りを持つ、フレッシュで酸味は爽やかなのが特徴の辛口白ワインになります。
フランスの最上位AOCのフレッシュな酸味のある白ワインと覚えておきましょう。
<料金相場>…1本800円~6000円
ミュスカデの味の特徴
果実味…淡くフレッシュです。
ボディ…ボディはライトボディです。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
甘味…極辛口なものが多いです。
酸味…シャッキとした強い酸味です。
アルコール度…11%~12%
ミュスカデの2つの地域
ミュスカデは、2つの地域で全ミュスカデワインの90%以上が生産されています。
MUSCADET SEVERE-ET-MANE/ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ…フランスのAOCの高い品質基準の認定を受けたワインであり、ミュスカデワイン全体生産量の70%を占めています。
MUSCADET/ミュスカデ…こちらも、AOCワインですが、上記のミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌよりも品質基準の低いAOCワインになります。
ミュスカデのラベル
ミュスカデのラベルに注目すると、よく「sur lie/シュール・リー」と書かれています。シュール・リーは、「澱(おり)の上」を意味します。澱(おり)とは、ワインの熟成途中で、渋み成分であるタンニンや、ポリフェノール・酒石などが結晶化した沈殿物です。
つまり、シェール・リーとは、ワインの熟成過程で、死滅した酵母の沈殿物である澱(おり)を取り除かずに、一定期間ワインと接触させておく方法です。
シェール・リーの製法でワインを熟成させると、なめらかな口当たりとパン酵母のようなアロマが生まれます。
ミュスカデのアロマ
第1アロマ…ライム、レモン、青リンゴ、洋梨、貝殻
第2アロマ…酵母、ラガービール、貝殻
第3アロマ…なし
ミュスカデの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…白ワイン用のグラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…3~7℃。よく冷やして飲む。冷蔵室に入れましょう。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長2年保存が利きます。
ミュスカデに合う料理
ミュスカデは貝類やフィシュアンドチップスなどの揚げ物と相性が良いワインの代表格です。酸味が強いため、酢漬け、お酢やレモンをベースにしたソースともよく合います。鮮な素材を生かした日本料理とも相性抜群。新鮮な魚の天ぷらを塩で食べるのがおススメです。