【マルサラ】デザートワインの種類:イタリア(シチリア島)
マルサラの概要
マルサラは、イタリアのシチリア島で生産されるデザートワインです。マルサラは、土地名がワイン名になっています。マルサラは、イタリアのシチリア島にあるトラーパニ県にあり、周辺地域を含む人口約8万人の地域を指します。
シチリア島は本サイトMELLOWでも度々登場していますが、ここはおさらいで、シチリア島の地理からマルサラの場所を画像でお伝えしたいと思います。
赤い部分がシチリア島です。イタリアの最南であることが分かりますよね。英語ではSICILYになります。シチリア島を拡大すると、以下のような地理になります。
さて、上記の画像を見て頂くと、左端に「Marsala」という場所がありますよね。これがマルサラです。さらに、マルサラを拡大していきましょう。
イタリアの最も南のシチリア島の最も左にあるのがマルサラになります。
ここでまた復習になりますが、マルサラは、酒精強化ワインで、ワインにアルコール(酒精)を加えてアルコール度数を高めたワインになります。マルサラのワインは木の香りやカラメルのブーケ、豊かなアロマを堪能できるワインになります。
辛口から甘味が強いデザートワインなど多種なタイプがあり、ティラミスなどのデザートの調理用のマルサラも存在します。
マルサラに使われるブドウ
白ブドウ
・GRILLO/グリッロ
・CATTARATO/カタラット
・INZOLIA/インツォリア
・GRECIANO/グリシアーノ
赤ブドウ
・NERO D’AVOLA/ネロ・ダーヴォラ
・PIGNATELLO/ピグナテッロ
・NERELLO MASCALESE/ネレッロ・マスカレーゼ
マルサラのタイプ
マルサラには、ゴールド、アンバー、ロッソの3つのタイプがあります。
ゴールド(ORO/オロ)…白ブドウで造られます。
アンバー(AMBRA/アンブラ)…白ブドウと煮詰めたブドウ果汁から造られます。
ロッソ(RUBINO/ルビーノ)…希少なワインで、最高30%まで白ブドウが混合された赤いマルサラです。赤系に黒ブドウ種であるペッリコーネ、ネーロ・ダヴオーラ、ネレッロ・マスカレーゼを使用しています。
マルサラの熟年度数による分類
FINE/フィーネ
FINE IP/フィーネIP
ゴールド、アンバー、ロッソすべてのタイプがあり、1年熟成。
SUPERIOR/スペリオーレ
ゴールド、アンバー、ロッソすべてのタイプがあり、2年熟成。
SUPERIOR RESERVE/スペリオーレ・レゼルヴァ
辛口からやや甘口までがあり、4年以上の熟成になります。
VIRGIN/ヴァージン
VIRGIN SOLERA/ヴァージン・ソレラ
辛口が特徴で、5年以上の熟成になります。
VIRGIN STRAVECCHIO/ヴァージン・ストラヴェッキオ
VIRGIN RESERVE/ヴァージン・レゼルヴァ
辛口が特徴で、10年以上の熟成になります。
マルサラの糖度による分類
SECCO/セッコ…辛口(0~40g/リットル)
SEMISECCO/セミセッコ…やや甘口(40~100g/リットル)
DOLCE/ドルチェ…やや甘口(100g以上/リットル)
ドルチェとは、料理用語としての大きな意味は、デザートを意味する通り、甘いのが想像できますよね。
マルサラのアロマ
第1アロマ…アプリコットのコンポート、タマリンド、プラムソース、フルーツケーキ、オレンジの外皮、甘草
第2アロマ…塩水、ハチミツ
第3アロマ…糖蜜、黒砂糖、ウォルナッツ、チェスナット、タバコ、バニラ
マルサラの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…デザートワイン用(90ml)グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約13~16℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長2年保存が利きます。