【シラー】フルボディな赤ワインの種類:フランス
シラーの概要
シラーは、フランスのコート・デュ・ローヌ地方を原産地とする赤ワイン用ブドウ品種です。
現在は、フランスを主要に、オーストラリア、スペイン、アルゼンチン、南アフリカ共和国、アメリカ、イタリア、チリ、ポルトガルなど、ワインで有名な生産国で盛んに造られています。
程よいタンニンの強さで、酸味はやや強めなので、スパイシーでありながら、滑らかな印象を作るワインになるのが特徴です。
<料金相場>…1本500円~20,000円
シラーの味の特徴
果実味…コショウなどのスパイシーな風味とカシスなど黒い果物の風味をしっかりと感じることができます。
ボディ…フルボディになります
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…ノーマルな中間的な強さのタンニンになります
酸味…酸味はやや強めです
アルコール度…13%~15%
シラーの産地によるアロマの違い
世界中で造られているシラーのワインは、その産地によって、異なる味わいを醸し出します。
ブラックベリー、ブルーベリー、甘いタバコのアロマ
・アメリカ カリフォルニア州
・オーストラリア 南オーストラリア州
・スペイン
・アルゼンチン
・南アフリカ共和国
に見られるアロマです。果実の風味がたっぷり感じられて、ボディも強いフルボディタイプのワインが仕上がります。ブラックベリー、ブルーベリー、甘いタバコ、スモーク、チョコレート、ベーキングスパイス、バニラのアロマを感じることができます。
香り高いプラム、オリーブ、青胡椒
・フランス ローヌ地方
・アメリカ ワシントン州 コロンビア・バレー
・オーストラリア ヴィクトリア州
・オーストラリア 西オーストラリア州
・チリ
に見られるアロマです。ミディアムからフルボディタイプのワインが仕上がります。プラムやオリーブ、ボイセンベリー、なめし皮、青胡椒、ベーコンの脂、カカオパウダーのアロマが感じられます。
ボディは、前述の「ブラックベリー、ブルーベリー、甘いタバコのアロマ」よりも弱めですが、よりスパイシーさを感じることができるタイプになります。
シラーの単一とブレンドの産地
シラーは、単一品種でワインになることもありますが、ブレンド用としても使われます。
<100%シラーのワインを造る産地>
・オーストラリア 南オーストラリア州
・フランス ローヌ北部
・アメリカ カリフォルニア州
・アメリカ ワシントン州 コロンビア・バレー
<シラーブレンドノワインを造る産地>
・フランス コート・デュ・ローヌ地方
・フランス ランドック=ルーション地方
・スペイン カスティーリャ=ラ=マンチャ州
・スペイン エストレマドゥーラ州
・スペイン バレンシア州
・スペイン アラゴン州
つまり、フランス南部とスペインがブレンドで、それ以外の地域は、単一品種のシラーワインが味わえるということになります。フランスは世界第一位のシラーの生産国ですが、フランスのシラーはスタイリッシュで、少し涼しげな雰囲気でクールな印象の場合が多く、逆にオーストラリアのシラーズは元気いっぱいな暖かい印象のものが多いのが特長です。
シラーのアロマ
第1アロマ…ブルーベリー、カシス、ブラックチェリー、プラム、青胡椒、ラベンダー
第2アロマ…なめし皮、ベーコンの脂、クリーム、ブラックカルダモン
第3アロマ…ミルクチョコレート、エスプレッソ、甘いタバコ、バニラビーンズ
冷涼な気候では、オリーブのアロマの傾向があり、気温が温暖になるにつれて、レッドプラム、ブルーベリー、ブラックベリーのジャムのようなアロマの傾向になっていきます。
シラーの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…赤ワイン用グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約16~20℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長10年保存が利きます。
シラーに合う料理
まろやかさを感じながらもスパイシーでフルボディなシラーは、がっつりとしたお肉がぴったりです。 特に胡椒のスパイシーさがきいたお肉の料理はおススメです。唐揚げ、焼肉、BBQ、豚の角煮、春巻などの料理をいつもよりややスパイシーな味付けにすると良いでしょう。
出汁の強く出ている食べ物や、ハーブやスパイスをふんだんに使った食べ物によく合うということを覚えてくと良いです。
チーズは重めのものがよく合います。