【アリアニコ】フルボディな赤ワインの種類:イタリア
アリアニコの概要
アリアニコは、イタリアのカンパニア州やバジリカータ州を代表とするイタリア南部に古くから伝わる黒ブドウです。ブドウの総栽培面積のほとんどをイタリアで占めています。
深みのある明るめのガーネット色をしており、タンニンが豊富、そして、酸味のあるワインになるのが特徴です。非常に力強さを感じることができるワインになります。
アリアニコはギリシャ生まれで、イタリア語でアリアニコ(Ellenico)はギリシャを意味します。
<料金相場>…1本1,000円~6,000円
アリアニコの味の特徴
果実味…ふくよかな果実味を感じることができます
ボディ…フルボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…非常に強いタンニンを感じることができます
酸味…非常に強い酸味を感じることができます
アルコール度…12.5%~14.5%
アリアニコとデキャンタージュ
アリアニコは、フルボディで酸味とタンニンが強い力のあるワインなので、デキャンタージュをすることで、さらに良い状態になります。デキャンタージュをしたら、最低2時間は置くようにします。
デキャンタージュは、ワインを空気に触れさせるために行います。デキャンタージュによって、ワインに好ましくない芳香化合物を酸化させ、臭いを弱めたり、酸とタンニンが凝縮してしまうのを防いで、ワインの味を滑らかにしてくれます。
アリアニコの一般的なスタイル
アリアニコは、イタリア国内の4つの産地で、タイプが異なり、それぞれに以下のような特徴が見られます。
アリアニコ・デル・ヴルトゥレ…バジリカータ州にあるヴルトゥレ山周辺で獲れるアリアニコのみで造られます。ブラックベリーソースや甘草、スモークのアロマを感じられるのが特徴です。
アリアニコ・デル・タブルノ…カンパニア州のタブルノ山周辺で獲れるアリアニコのみで造られます。ブラックチェリー、ドライクランベリー
カカオパウダー、オールスパイス、スモークのアロマがします。
タウラージ…カンパニア州の内陸にあるタウラージで造られ、ブラックラズベリーや葉巻、燻製肉のようなアロマを感じられるワインになります。約10年ほど熟成されたタウラージがおススメです。
イルピニア、ベネヴェンターノ、カンパニア州全体…黒い果実とグリンハーブ、炭のようなアロマを感じるのが特徴です。イルピニア、ベネヴェンターノ、カンパニア州全体の広域な産地にはいろんな価格帯のアリアニコワインがあり、デキャンタージュして飲み比べすると、味わいの違いを楽しむことができます。
アリアニコのアロマ
第1アロマ…白胡椒、ブラックチェリー、ブルーベリー、ドライクランベリー
第2アロマ…なめし皮、シビエ、塩漬け肉、黒トリュフ、腐葉土
第3アロマ…灰、エスプレッソ、カカオ、シナモン、オールスパイス、お香、タバコ
アリアニコの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…大型の赤ワイン用グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約16~20℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長15年保存が利きます。
アリアニコに合う料理
力強いアリアニコは、スパイシーな料理との相性が抜群です。中華料理と合わせるのがおススメです。燻製肉などはアリアニコのアロマと通じる部分があるので非常によく合います。ローストしたお肉料理も合います。
日本料理であれば、炭火料理の焼き鳥や焼肉も良いでしょう。料理自体もアリアニコのスパイシーさにシンクロさせると、相性は高まります。