【シュナン・ブラン】アロマティックな白ワインの種類:フランス&南アフリカ
シュナン・ブランの概要
シュナン・ブランは、フランス北西部のロワール地方が原産の白ブドウ品種です。現在は、南アフリカ共和国が主要な産地で、フランス、アメリカ、アルゼンチンでも多く造られています。
シュナン・ブランの特徴は…
・造られる国によって顔を変えて楽しませてくれる面白いブドウ品種
・長期熟成のポテンシャルが高い品種
・甘口から辛口まで幅広く造られる品種
となっています。
さらに、ワインに関する権威的な雑誌「ワイン・アドヴォケイト」で、ワイン評論家が「南アフリカのシュナン・ブランは、世界を震撼させると」とコメント。
※ワイン・アドヴォケイト…ワイン・アドヴォケイトは、世界的に知られるワイン評論家ロバート・パーカー・Jr. (Robert M. Parker, Jr.)が創刊。中立な立場から行う「消費者のためのワイン評論」をモットーにしており、広告や写真を掲載していません。
南アフリカ産が世界ををブランブラン震わせる、今来てるデリケートで長期熟成に向いた甘口から辛口まで造れる白ブドウと覚えておきましょう。
<料金相場>…1本500円~5,000円
シュナン・ブランの味の特徴
果実味…豊かな果実味を感じることができます。
ボディ…非常に軽いボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
甘味…オフドライです。半辛口。残糖度17~35g/リットル
酸味…非常に強い酸味を感じることができます。
アルコール度…12.5%~13.5%
シュナン・ブランの一般的なスタイル
シュナン・ブランはスパークリングワイン、ライトタイプ、コクタイプ、デザートワインと、異なる4つのタイプがあります。
スパークリングワイン…フランスではロワール地方のヴーヴレ、ソミュール、モンルイの地域でつくられます。南アフリカではメトード・キャップ・クラシック(同国で瓶内二次発酵によって造られるスパークリングワインの呼称)にシュナン・ブランがブレンドされます。
ライトタイプ…ライムとタラゴン(キク科ヨモギ属の多年生植物)のアロマで軽く爽やかなタイプです。南アフリカの手ごろな価格のシュナン・ブランや、Sec/セックとラベルに表記されたロワール地方のワインによく見られます。
コクタイプ…南アフリカではコクがあり、ネクタリンとハチミツ、メレンゲ、花のアロマのワインが造られています。ロワール地方のアンジューやモンルイ、ヴーヴレでも温暖な年にはこのようなタイプができます。
デザートワイン…ロワール川に近い貴腐ワインの名産地アンジューでは、霧が濃かった年にはショウガの砂糖漬けのようなアロマの貴腐ワインができます。
シュナン・ブランの傷んだリンゴ
シュナン・ブランにはまれに傷んだリンゴのような風味のワインがありますが、これは酸化のサインです。シュナン・ブランにはわざと酸化させたタイプがもあり、ロワール地方のサブニールという産地でよく造られています。
シュナン・ブランとブランデー
南アフリカで栽培されるシュナン・ブランの大半ブランデーに使われます。
シュナン・ブランのアロマ
第1アロマ…レモン、黄リンゴ、洋梨、ハチミツ、カモミール
第2アロマ…レモンカード、有塩バター、オイリー、クリーム、パン酵母
第3アロマ…ヘーゼルナッツ
シュナン・ブランの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…白ワイン用のグラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…7~13℃。冷やして飲む。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長2年保存が利きます。
シュナン・ブランに合う料理
クリーム系の魚料理が合います。貴腐系ワインなら甲殻類のミソを加えた料理、辛口なら蒸した甲殻類も相性が良いです。。
基本的には、料理に合わせやすいので、サラダをはじめとする野菜料理や和食全般と一緒に楽しめます。ぶりの照り焼き、鶏肉の照り焼きなど、醤油の味付けがあるものとの相性が良いです。
ホタテ&バターと合わせて、美味しく飲むのがおススメです。