【ヴィオニエ】ミディアムボディ白ワインの種類:フランス
ヴィオニエの概要
ヴィオニエは、フランス・ローヌ地方北部コンドリューの村が原産地とされる白ワイン用ブドウ品種になります。
ヴィオニエは、特有の上質な香りや上品な酸味が持ち味です。アロマの豊かさを持ちながら、酸味と丸みを結び付けることのできます。また、香りは産地によって異なります。
ヴィオニエの栽培は非常にデリケートで、気候によって、ブドウの品質が変わりやすいです。
現在は、フランス、オーストラリア、アメリカが栽培されています。各国のヴィオニエワインを飲み比べてみるのも良いですよね。
<料金相場>…1本700円~6,000円
ヴィオニエの味の特徴
果実味…普通のワインとは桁違いの果実味を感じることができます。
ボディ…ふくよかで程良いミディアムボディのものが多いです。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
甘味…軽い辛口です。
酸味…弱めで程よく感じられます。
アルコール度…12.5%~15.0%
ヴィオニエの産地
フランス…ローヌ地方とラングドック・ルーション地方が産地です。ローヌ地方は、フランス南部のローヌ川流域にあり、ラングドック・ルーションは、地中海に面しスペイン国境に向かって広がっています。
オーストラリア…バロッサ・バレーを含む南オーストラリア州が産地です。バロッサ・バレーは、オーストラリアのワイン史の中で最も古い産地の1つです。
アメリカ…パソ・ロブレスを含むカリフォルニア州セントラル・コーストが産地です。モントレー湾の南からサンタ・バーバラまで縦に長く続いていて、気候は一年中温暖で、「夏が終わらない土地」と呼ばれています。
ヴィオニエのアロマ
第1アロマ…タンジェリン(マンダリンオレンジ)、モモ、マンゴー、スイカズラ、バラ
第2アロマ…オイリー、アーモンド、クリーム
第3アロマ…バニラ、キャラメル、焦がしバター、オールスパイス(フトモモ科の植物で、果実または葉が香辛料として用いられます)
ヴィオニエの一般的なスタイル
ヴィオニエのワインは、ミネラルタイプ、バニラタイプ、甘辛タイプの3つが一般的です。
ライム、花、ミネラル感のあるタイプ…このタイプは、涼しい産地でよく造られます。気温が低いので、ステンレスタンク内のワインにマロラクティック発酵が起こりにくくなっています。
マロラクティック発酵は、細菌によってワイン中のリンゴ酸が乳酸に変えられる工程です。ほぼすべての赤ワインとシャドルネなどの一部の白ワインで起こり、これによって化合物のジアセチルが生まれ、ワインにバターのアロマと味がもたらされます。
アプリコット、バラ、バニラのアロマのタイプ…暖かい産地樽熟成されたヴィオニエは、マロラクティック発酵によって、酸味が減って、まろやかになるため、涼しい産地よりもずっとコクがあるタイプのワインが出来上がります。
甘いモモと花のようなアロマのタイプ…フランスのローヌ北部にあるコンドリューという小規模な産地では、非常にめずらしいかすかに甘味のある辛口ヴィオニエワインが造られています。
ヴィオニエの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…白ワイン用のグラスがおススメ。
<美味しく飲める温度>…3~7℃。よく冷やして飲む。冷蔵室に入れましょう。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長2年保存が利きます。
ヴィオニエに合う料理
ヴィオニエは、繊細さと力強さがあるため、オードブルな料理に合わせるのにはぴったりです。
特に日本食なら寿司がよく合います。先ほどご紹介した甘味と辛口が含まれるコンドリューのヴィオニエワインが良いでしょう。
他にも天ぷらもいろんな食材を使いますよね。天ぷら全般に良く合います。
また、食材であれば、エビとの相性は抜群です。寿司や天ぷらではエビを多めに用意すると良いでしょう。