初心者でもできるワインテイスティングのコツ
ワインのテイスティング。その響きだけでなんだか難しく感じますよね。ワインの味利きと言えば、ソムリエという職業があるくらい。
ワイン初心者がテイスティングなんてできるはずがない。そう思っている方もいるかもしれません。
しかながら、ワインのテイスティングはソムリエのような厳格なものではなく、一通りの手順を踏むことで、手軽に行えるんです。
ワインはただ漫然と飲むよりも、テイスティングに従って、深みに潜った方が、味わいが広がります。
ワインをテイスティングは1に「見た目」、2に「香り」3・4がなくて、5に「味わい」
まさしく人を見るような手順ですよね。
始めましての第一印象は見た目。会話が始まって体が接近すると、体臭・香水などの「香り」を否応なしに感じます。そして、コミュニケーションが深まる仲で、その人の味わい(中身)をテイスティングしているわけです。
私たちは人間として自然に人間をテイスティングしてきて、テイスティングに長けているからこそ、恋愛などの人間関係を楽しむことができるわけです。
1に「見た目」、2に「香り」3・4がなくて、5に「味わい」は、スティルワインとスパークリングワインの場合で、酒精強化ワインはテイスティングが異なります。
参考:
酒精強化ワインとは?酒精強化ワインがすっきり分かる知識集
1、ワインの見た目は白いナプキンをバッグにテイスティングしよう
まず、ワインの見た目。ワインの見た目とは…
・色調
・輝き
・透明度
・粘度
です。後ろに白い紙ナプキン、ハンカチ、はたまた、ポケットチーフをあてがうと、見た目がはっきり見えます。
最初は、色調、輝き、透明度、粘度について、まったく見えてこないかもしれませんが、白いナプキンを後ろにして、様々なワインを見ていくと、ワイン毎に色調、輝き、透明度、粘度の違いが分かります。
こうしたテイスティングを繰り返すと、自分の好きなワインには共通する「見た目」があることを知って、見た目を見るだけで、自分好みのワインかどうかを判断することができるようになります。
白ワインの見た目
・白ワインは若いうちは色が薄い
・白ワインは熟成すると黄色が濃くなる
・白ワインは醸造地が涼しい気候なら色が淡い
・白ワインは醸造地が温かい喜古いうなら黄色が強い
赤ワインの見た目
・赤ワインは若いうちは色が紫を帯びた赤さ
・赤ワインは熟成すると赤が淡くレンガ色になる
・赤ワインは温暖な土地は赤が濃く深い透明度が低い
スパークリングワインの見た目
・熟成が長いと気泡は細かくなる
・香りが複雑な場合も気泡は細かくなる
・良質なものは細かい泡が連続して表面まで立ち上がる
ワインの液面は、ワインの単純な清潔感を見ることができます。ワインの液面がキラキラしていて透明度があれば、そのワインは清潔な環境で作られたものだと分かります。
くすんでいたり、オリが舞っていれば、ワインに雑味があることが分かります。
粘度に関しては、ワインのグラスを回すことによって、ワインのネバネバ感を確かめることができます。ネバネバ感のあるワインは、アルコール分が高く、熟したブドウや温暖な土地のブドウが使われています。
2、ワインの香りは右利きなら反時計回り、左利きなら時計回りでテイスティングしよう
最初はワイングラスを回さずに、グラスの香りを数秒間味わうようにしましょう。そこで、掴んだ印象をもとに、グラスを回していきます。
基本的なワインの香り
・若いワインはブドウ本来の香りがする
・若いワインは果物や花の香が中心になる
・発酵が進んだワインはバターやキャンディーの香りがする
白ワインの香り
熟成した白ワインは、ハチミツやナッツの香りがする
赤ワインの香り
熟成したあkワインは、キノコや紅茶の香りがする
10秒以上グラスに鼻を当てると、香りが麻痺するため、グラスから鼻を離して、いったんしてから、また、香りを確かめるようにしましょう。香るごとに新しい発見があるかもしれません。
ワインの味わいは「甘酸渋苦重凝」の6つをテイスティングしよう
ワインの味わいを知るには、最初に少量を口に含んで、舌や口の中で印象を確かめます。
そして、次に口の中へ渡らせていきます。
さらにワインを口に入れ、ワインを含んだまま、口をすぼめて空気を吸い込みます。すると、口の奥から鼻に抜ける香りも確かめることができます。
後は気軽に楽しみながら、味わいを判断しましょう。味わいは、
・甘味
・酸味
・渋味
・苦味
・重量感
・凝縮感
の6つを意識してみて下さい。
良いワインは、甘味、酸味、渋味、苦味、重量感、凝縮感のバランスが取れていて、心地良く味わうことができます。
最後に
飲んだ後に、余韻を楽しめるワインはとても素敵なワインです。
自分好みのワインは、自分がこれまで味わってきた食習慣によって培われた食の価値観にも由来します。
ですから、今回お伝えしたテイスティングを基本に、自分に正直にワインを判断して構わないんです。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。