ワイン通への第一歩!生産地で味が分かるようになろう!産地によるワインの違い
ワインの生産地を聞いて、味をイメージできるようになれば、ワイン通ですよね。
ワインの味はブドウの味わいによって変わってきますよね。
そして、ブドウの味わいは生産地の気候や土壌によって大きく左右されます。
同じ品種のブドウでも、生産地によって味が異なるのです。
そこで今回は、ワイン通になるための生産地による味の違いについて説明していきます。
そもそもブドウに適したワインの地域って?
ブドウ栽培に適しているのは、
・平均温度10~20℃の気候
・計1300~1500時間の日照時間
の条件を満たす地域になります。
こうした条件を考慮すると、ブドウの栽培に最適な地域は
・北緯30~50度
・南緯20~40度
の範囲と言われています。この地域を図にすると以下にいなります。
ワインに最適な地域は、横に広がっていることから、ワインベルトと呼ばれています。
日本にも「太平洋ベルト」がありますよね。そして、このワインベルト上にある国を見てみると、北緯30~50度のベルトには、生産量1位のフランス、生産量2位のイタリア、生産量3位のスペイン、生産量4位のアメリカ、生産量5位の中国が入っています。さらには、日本もワインベルトに入っています。日本のワインは美味しいと言えるでしょう。
南緯20~40℃の範囲には生産量6位のアルゼンチンが入っています。また、オーストラリアもベルトに入っていますから、オーストラリア産のワインも美味しいと言えるでしょう。
イギリスでは、オーストラリア産のワインがフランス産のワインを抜いて1番飲まれており、アメリカでもオーストラリア産のワインが輸入の市場独占率のトップをキープしています。
※生産量は国連農業機関統計(2011年)を参照
日当たりによるワインの味の違い
日当たりが良いと、ブドウは甘味は強くなります。
日当たりが悪いと、ブドウの甘味は弱くなります。
日当たりが良いと、ワインのアルコール度数は強くなります。
日当たりが悪いと、ワインのアルコール度数は弱くなります。
気温によるワインの味の違い
気温が高くなると、ブドウの酸味は強くあります。
気温が低くなると、ブドウの酸味は弱くなります。
土壌によるワインの味の違い
土壌が酸性だと、ブドウの酸味は強くなります。
土壌がアルカリ性だと、ブドウの酸味は弱くなります。
産地が違えば、味わいが異なるのがワインの醍醐味
以上、産地によるワインの違いでしたが、いかがだったでしょうか?
今回はかなり分かりまとめましたので、ワインの産地の平均気温、日照時間、土壌の性質などを調べてみると、さらに理解が深まります。もっと複雑なことを言えば、栽培した年の気温、日照時間、土壌がどうだったということも、ワインの味に影響します。
だからこそ、ワインの醸造年が大事になるんです。
世界の地理に詳しくなることが、ワインの理解にそのまま直結し、ソムリエの話を聞くのも楽しくなるはずです。ぜひ、今回の産地によるワインの違いも参考にしてみて下さい。