ワインの原材料「ブドウ」の基礎知識
ワインを学ぶとき、ワインそのものの知識に力を注ぐ方は多いはずです。
でも、「ブドウってどんなどうやって育つの?」って質問されたら、「そういえば、知らなかった」なんてなりませんか?
そこで、今回は、ワインの原点であるブドウの知識を分かりやすくまとめてみました。
ブドウの栽培について
ブドウは花が咲いて収穫するまでは平均約100日。キャッチーな数字なので、ブドウは花が咲いて収穫までに100日掛かるということは覚えれそうですよね。
フランスやイタリアやアメリカなどの北半球では…
2月:その年に実を付ける枝だけを残します
3月:畑を耕して、雑草を処理します
6月:ブドウの花が開花
7月:実が色づき、黒ブドウは赤に、白ブドウは黄色に。房がなりすぎたら間引き。
9~10月:収穫を行う
という流れになります。南半球の場合は、6ヶ月周期が変わり…
8月:その年に実を付ける枝だけを残します
9月:畑を耕して、雑草を処理します
12月:ブドウの花が開花
1月:実が色づき、黒ブドウは赤に、白ブドウは黄色に。房がなりすぎたら間引き。
3~4月:収穫を行う
となります。開花する前にも、良いブドウを作るために、枝を残したり、畑を耕したり、雑草を処理しないといけないんです。
ブドウは摘み取るまでに、1300~1500時間の日照時間が必要と言われています。
ブドウ栽培の気温について
ブドウは年間平均気温が10~20度が望ましいと言われています。醸造用であれば、10~16度になります。
1日の温度差がある土地は、ワイン造りには好条件です。特に夏のカリフォルニアは、昼間が35度まで気温が上がりますが、夜は20度以下になり、この寒暖差がブドウの糖と酸のバランスの良さを促進してくれます。
また、寒暖差が激しくなると、色づきがよく、香りや味わいが複雑になるため、ワイン通好みの味になります。
1年の温度差のある土地も、ワイン造りに適しています。特に冬に冷え込む土地は、害虫を自然駆除できるため、ワイン造りには嬉しい気候と言えます。
ブドウ栽培の降雨について
恵みの雨とは言いますが、雨は降れば降るほど良いものではありません。ワインにとっては、畑は湿っているよりも、乾燥している方が断然良いと言われています。
年間降雨量は500~800ミリ。かなり少ないですよね。集中豪雨何度が来たら、達成しそうな降雨量です。
日本のワインの名産地である山梨県、長野県は年間の降雨量が2014年を参照すると、1190ミリ、902ミリで、全国でも45位と47位の多さになっています。
ブドウとワインの特徴の関係性
基本的に涼しい気候の土地は、日照の恵みがワインにとっては不足しがちです。酸味の主張がどうしても強くなるため、逆に酸味の強さを活かした白ワインが多く造られます。
暖かい土地であれば、ブドウがよく熟すして、色づきがよくなるため、赤ワインが多く造られるようになります。
ブドウは傾斜畑でよく育つ
良いブドウの畑は、傾斜地にあると言われています。
傾斜があれば、水はけがよく、ブドウの並びからも、太陽の光がブドウに注ぐ表面積も大きくなります。
畑の向きは、
・北半球なら南から東向き
・南半球なら北向き
が日の光を長く浴びられます。ブドウの土壌はやせていたほうが、ブドウが頑張って栄養を求め、地中深くに値を伸ばしながら、子孫をきちんと残そうと、種子にエネルギーを集中させるため、ブドウの実がよく育ちます。
ブドウの樹齢
ブドウの樹の平均寿命は60年以上で、古木ほど、つける実は減りますが、1つの実当たりの凝縮度が高くなります。
古木から出来るワインは、凝縮して、複雑な味わいになります。
最後に
以上、ワインの原材料「ブドウ」の基礎知識について、お伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
ブドウが育つイメージが湧けば、ワインへの味わいもより多彩なイメージを膨らませて味わうことができます。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。