天ぷら?スペインのブドウ品種「テンプラニーヨ」について
天ぷらの語源が、ポルトガル語やスペイン語だという説があるのはご存知でしょうか?
天ぷらは、もともと室町時代に日本に入ってきた南蛮料理の一種です。テンプラ(templo)はスペイン語では「天上の日」という意味で、魚肉の揚げ物を食べる日という意味です。
そして、スペインを代表するブドウに「テンプラニーヨ」があります。日本人にとってはすごく馴染みのある響きのブドウ品種ですよね。
情熱の国と言われるスペイン。からっと揚げられる天ぷら。天上の日。テンプラニーヨは、まさにスペインらしさに溢れています。
そこで、今回はテンプラニーヨについて、掘り下げていきたいと思います。
テンプラニーヨとは?
テンプラニーヨは、スペインのほぼ全域で栽培されるスペインの赤ワインを代表するメジャーな黒ブドウです。
・果皮が厚い
・極めて色が濃い
・力強い
インパクトが強く、単独で利用するとワインの印象が硬すぎるとされてきて、当初は様々なブドウとブレンドされて、使われてきました。
しかし、今となっては、テンプラニーヨそのもの個性が認められ、テンプラニーヨ100%のワインが生まれています。
テンプラニーヨとリオハ
テンプラニーヨのワインで有名なのが、スペインのリオハです。リオハは、スペイン・ラ・リオハ州を中心としてバスク州アラバ県とナバーラ州にもまたがっているワイン産地です。
スペインワインの原産地呼称であるデノミナシオン・デ・オリヘンでは、最上級の「特選原産地呼称」に認定されています。
他の国のワインでは味わえない独自性のある熟成があります。スペイン情緒漂うエキゾチックさのあるワインとなっています。
テンプラニーヨとリベラ・デル・ドゥエロ
リベラ・デル・ドゥエロという名前は非常に個性的で長いですよね。
リベラ・デル・ドゥエロは、スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州に所在するワイン産地です。
1980年代から質の高い醸造元が名を博し、スペイン最高の醸造地の1つになりました。
リベラ・デル・ドゥエロを開拓したベガ・シシリアという醸造元の最上級品「ウニコ」は、世界の赤ワインの頂点を競う名品と言われています。