ゼクト、スプマンテ、カヴァ、クレマン、etc..世界のスパークリングワインの呼び方を覚えよう!
スパークリングワインは、発泡性ワインの総称で、一般的にガス圧が3気圧のものを言います。
ガス気圧の1気圧は、地球の地表面(標高約0m)で1平方センチメートル(親指の爪)に1㎏の物体を乗せた圧力になります。
ガス気圧の値が大きければ、ワインの発泡性が強いと考えて下さい。
ちなみに、シャンパンはガス気圧が5~6気圧です。
スパークリングワインと言えば、シャンパンを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、今回は、
・ヴァン・ムスー
・クレマン
・ペティヤン
・ゼクト
・シャウムヴァイン
・パールヴァイン
・スプマンテ
・フリツァンテ
・カヴァ
・エスプモーソ
といった、フランス、ドイツ、イタリア、スペインのスパークリングワインの呼び方について解説していきたいと思います。
ヴァン・ムスー
ヴァン・ムスーは、シャンパン以外のフランス産スパークリングワインの総称です。
ガス圧はシャンパンと同じで5~6気圧ですムスーは、フランス語で「泡」の意味になります。
クレマン
クレマンは、ブルゴーニュ地方、アルザス地方で造られるスパークリングワインです。
なんと、瓶内二次発酵であるシャンパーニュ方式で作られます。ガス気圧は3.5ス気圧前後になります。
ペティヤン
ペティヤンは、ガス圧が2.5気圧以下の弱発砲のワインになります。
ペティヤンはスパークリングワインではななく、スティルワインとして扱われることもあります。
ゼクト
ゼクトは、ドイツ産の高級スパークリングワインです。フランスでいうシャンパンの位置にあるワインと言えます。
ガス気圧は3.5気圧で、シャンパンよりも低く、製造方法はシャルマ方式になります。
シャルマ方式は、シャンパンが瓶内二次発酵するのに対して、大きな密閉耐圧タンク内で二次発酵をさせる方式です。
大きなタンクに大量に流し込めるため、一度に大量に生産できることが魅力で、シャンパーニュ地方よりもコストを抑え、短期間での生産を可能にしています。
シャルマ方式は、フレッシュでフルーティーなスパークリングワイン造りに適しています。
シャウムヴァイン
シャウムヴァインは、ドイツ産のスパークリングワインで、ゼクトよりも安価でお手頃になります。
ガス気圧はゼクトと同じ3.5気圧です。
パールヴァイン
パールヴァインは、ドイツのスパークリングワインで、ガス圧が2.5気圧以下の弱発砲性のスパークリングワインに対して、呼ばれる名称です。
スプマンテ
スプマンテは、イタリア産のスパークリングワインの総称です。製造は、ドイツのゼクトと同じシャルマ方式ですが、一部は、シャンパーニュ方式で造られます。
ちなみに、スプマンテで有名なのがプロセッコです。「スプマンテ=プロセッコ」のイメージが定着するぐらい、イタリアのスパークリングワインの代表格となっています。
フリツァンテ
フリツァンテは、スプマンテの弱発砲性タイプのワインで、ガス気圧が2.5気圧以下になります。
カヴァ
カヴァは、カタルーニャ地方を中心に造られるスペイン産ワインの総称です。カタルーニャは、スペインの最北東の州で、州都はバルセロナです。
エスプモーソ
エスプモーソは、シャンパーニュ方式以外で造られたスペインのスパークリングワインについて呼ばれる名称です。
最後に
以上、ゼクト、スプマンテ、カヴァ、クレマンなどのスパークリングワインの名称について、解説してきました。
フレンチやイタリアンのレストランに行ったり、スペインバルやドイツ料理居酒屋に行った際に、スパークリングワインは食前酒から料理のお供として大活躍します。
スパークリングワインの呼び方をおさえていれば、イタリアンには、イタリアのスパークリングワイン、炭酸の苦手な知り合いや友人には発泡性が弱いワインを選んであげたりなんて気遣いもできます。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。