初めてでも分かるスペインワインの特徴と種類
情熱的な雰囲気と叙情的な風土に溢れているスペイン。日本のショップやレストランでも、スペインのワインに出会うことは非常に多いかと思います。
そこで、今回はスペインのワインの基本を押さえる豆知識をお伝えしていきたいと思います。
スペインワインはこの5つを知ろう!
スペインワインを知るうえでのキーワードになるのが、
・カヴァ
・マラガ
・ヴィノ・デ・パゴ
・サングリア
・シェリー
の5つです。
1、カヴァ
スペイン産の発泡性ワインの中で、フランスのシャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られたワインになります。カヴァのブドウ品種は、マカベオ、チャレッロ、パレリャーダが主要品種で、シャルドネも認められています。
2、マラガ
スペイン南部のアンダルシア地方にある港町のマガラで造られる甘口の酒精強化ワイン。酒精強化ワインは、製造過程でアルコールを加え、アルコール度を強めたワインになります。
アルコール度数は15~18度と高く、使用されるブドウ品種は、ペドロ・ヒメネズやモスカテルになります。
3、ヴィノ・デ・パゴ
DOCやDOに認定されなくても、際立った土壌、気候、地形、農業技術を持つ畑で生産された高級ワインに対して、与える呼称です。
スペインワインのカリスマの証となる称号と言われています。
4、サングリア
日本でも今やメジャーになったサングリアですが、元々は、スペインでよく飲まれているフレーバードワインの一種です。スペイン北部では、桃やネクタリンを使ったスーラと呼ばれるサングリアもあるります。また、赤ワインをソーダのみで割ったティント・デ・ベラーノも非常に好まれています。
5、シェリー
カクテルなどにも使われるスペイン産の酒精強化ワイン。酒精強化ワインは、製造過程でアルコールを加え、アルコール度を強めたワインになります。
独特の香りがあり、製法によって辛口から甘口まで大きく3タイプに分類されます。
スペインはワイン生産とブドウ栽培面積が世界一
スペインはワインの生産量では、フランスやイタリアに先を行かれ第三位となっていました。しかし、スペインのワインの生産量は、2014年1月には、前期の41.5%の生産量増加を見せ、生産量でも世界一になりました。
もともと、ブドウの栽培面積は世界第1位となっていたスペイン。
個性のある個人経営や家族経営の小規模ワイナリーが操業停止になり、大手が買収し、一本化したことが生産力向上になったと言われています。
経済的に非常に重要な産業であるワイン産業が世界トップの位置に立ったにも関わらず、スペイン国内のワイン消費量はEU他国に比べ低く、年々減少していることから、生産量よりも、「個性的で多種多様なワインを楽しめる」ことの方が、大事なのかもしれません。
スペインには熟成期間による格付けがある
スペインワインは、古い小樽で何年も熟成させ、過度に酸化の進んだ風味こそが上質なワインの証とされてきました。
そのため、長期熟成に価値があるとされ、熟成期間による格付けが存在します。分類は以下の4つになります。
・Grand Reserva(グラン・レセルヴァ)
・Reserva(レセルヴァ)
・Crianza(クリアンサ)
・Joven/Sin Crianza(ホーベン/シン・クリアンサ)
Grand Reserva(グラン・レセルヴァ)
赤ワインは、樽で2年以上、瓶で3年以上熟成、白、ロゼは4年熟成以上のワインになります。
Reserva(レセルヴァ)
赤ワインは3年以上熟成させたもの、白とロゼは2年以上熟成させたワインになります。
Crianza(クリアンサ)
赤ワインは2年以上熟成させたもの、白とロゼは2年以上熟成させたワインになります。
Joven/Sin Crianza(ホーベン/シン・クリアンサ)
樽熟成12ヶ月以下のもの、またはまったく樽熟成を行わないフレッシュなワインになります。
スペインが長期熟成のワインに価値を重んじてきた歴史があるからこそ、長い間、ブドウの栽培面積が1位だったのに、ワインの生産量はずっと3位にだったのかもしれません。
2014年付けで1位になったということは、フレッシュワインの生産に重きを置くようになった流れがあるとも言えます。
スペインの主な生産地
スペインワインの主な生産地は、アンダルシア、カタルーニャ、ガリシア、カスティーリャ・ラ・マンチャ、カスティーリャ・イ・レオン、ラ・リオハがあります。
スペインワインは、長い熟成期間を経て、まろやかさを備えたワインが、他の国よりも低価格で楽しめるのが特徴です。
代表品種テンプラニーリョの酸と果実味が合いまった味わいは、ピノ・ノワールとの共通点も多く、ピノ好きがスペインワインにハマる人が多いと言われています。
1、アンダルシア
酒精強化ワインの産地で、シェリーの名で知られているヘレス以外にも、マラガ(甘口酒精強化ワイン)が有名です。
アンダルシア内のモンティーリャ・モレスでは、糖度が高く、甘口のシェリーの原料として知られる
ペドロヒメネスという白ぶどうを使って、独自の製法で、甘口から辛口のワインが造られます。
2、カタルーニャ
伝統的製法による発泡性ワインのカヴァが有名です。フランスのシャンパーニュ地方で造られるシャンパンに値するカヴァは大部分がカタルーニャ地方で造られます。
3、ガリシア
とても軽やかで、一般的に酸度が高く、アルコール度数は11.5%~12.5%であるアルバリーニョという白ブドウの産地として有名。そして、そのアルバリーニョから、スペイン随一の白ワインが造られます。
4、カスティーリャ・ラ・マンチャ
スペインワイン全体の3分の1の生産量を誇る地帯です。主な栽培品種は、白ワイン用のアイレン種、赤ワイン用のセンシベル(テンプラニーリョの別名)、モナストレルなど。テーブルワインやブレンド用、輸出用のワインがほとんどですが、最近ではバルデペーニャス産を中心に、堂々とヴィンテージを冠した高級ワインも登場しています。
5、カスティーリャ・イ・レオン
夏の酷暑、冬の極寒、激しい乾燥」と3拍子の厳しさが揃った地域です。タフな自然条件下に育つブドウで造られるためか、この地域のワインは赤、白ともに重口で、どっしりしたコクを持つタイプが多いようです。
最も有名な産地はリベラ・デル・ドゥエロです。1982年にDOに認定されて以来、国際的なコンクールで次々と受賞を重ね、にわかに脚光を浴びる存在に。評判とともにワイン価格もグングン上昇し、今ではリオハと並ぶ高級ワインどころとして名をとどろかせるまでになっています
6、ラ・リオハ
1925年に国内で最初のDOに認定され、1991年にはDOCa認定を受けた地域になります。スペインワインの代名詞と言われ、ふくよかなコクときめ細かな口当たりに、複雑さを持った香り高さがあり、ワイン好きを魅了する味わいお持っています。
スペインのワイン格付け
スペインの格付けは、以下の4つになります。
最上級…DOC(統制保証付原産地呼称ワイン)
上質…DO(原産地呼称ワイン)
お手軽高品質…VdIT(カントリーワイン)
日常…Vino de Mesa(テーブルワイン)
1932年に最初の規定が制定されて、その後、1970年に更新されたスペインワインの格付け制度は、フランスやイタリアと類似しています。
DOCワインは長らくの間、リオハのみでしたが、現在では、ピリオラート、リベラ・デル・ドゥエロの3地域になっています。
また、スペインで生産されているワインの3分の2がDOワインの格付けに入っています。
最後に
以上、スペインワインについて、知識を包括的に見てきましたが、いかがでしょうか?実際の地図で地名を確認したり、スペイン独自のブドウの品種名に触れるだけでも、ワインへのリテラシーが磨かれ、自然にワインに対する知識の吸収力も増していくはずです。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。