そういえば「テキーラ」って?知っておきたいテキーラの豆知識
響きはよく聞く、歌としても知られているテキーラ。今回は、このテキーラの知識を掘り下げたいと思います。
テキーラは多肉植物から造られる!?
テキーラは、ヒガンバナ科の多肉植物・竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種から通る蒸留酒です。蒸留酒は醸造酒から糖をほとんど抜いたお酒で、ほとんど糖質がなく、アルコールの純度が高くなっています。
もともとメキシコには「ブルケ」という竜舌蘭(リュウゼツラン)をげんりょとする醸造酒があり、3世紀頃には既に存在したいたと言われています。醸造酒は糖を利用してアルコールにしたお酒で、糖質と水でできたアルコール度数も蒸留酒に比べて高くありません。
醸造酒ブルケを蒸留してテキーラが生まれた
話の流れから既にお分かりかもしれませんが、テキーラは醸造酒ブルケを蒸留したことで誕生しました。
16世紀の大航海時代のことです。メキシコを植民地化したスペイン人が、蒸留技術をメキシコに持ち込み、ブルケを蒸留したことがきっかけで、テキーラは誕生します。当時はテキーラではなく「メスカル」という名前で親しまれていきます。
蒸気で蒸した竜舌蘭(リュウゼツラン)の球茎を石臼で押しつぶし、かすごと発酵させていました。蒸留器の精度も低いため、原料の香りや味わいがかなり強かったと推測されています。
20世紀にテキーラ村のメスカルが最適品種だと特定
植物学者のウェーバーが、メスカル造りに最適な品種として、テキーラ周辺で獲れる竜舌蘭(リュウゼツラン)のアガベ・アス―ル・テキラーナが特定されました。
アガベ・アス―ル・テキラーナを生産するメキシコの5つの州(タマウリバス、ナヤリット、グアナファット、ミチョアカン、ハリスコ)のメスカルのみがテキーラを名乗れるようにし、お酒の品質向上に動き出します。
そして、1949年、カクテルコンクールで入賞したマルガリータ、1968年のメキシコシティ・オリンピックによってテキーラの名が世界に広まっていきます。
テキーラは熟成度によって3つの分類がある
テキーラは熟成の度合いによって、3つの種類に分類されます。
ホワイトテキーラ
無色透明で、青味の強いシャープな香りが特徴で、一般的には蒸留後にすぐに出荷されます。数週間ほど樽熟成し、ろ過して仕上げるホワイトから進化した「シルバー」もあります。
ゴールド
蒸留後、2ヶ月以上樽で熟成させたものです。薄い金色をしていて、ホワイト・テキーラのうち、ろ過しないものをゴールドとすることもあります。
アホネ
1年以上樽貯蔵することが法規で義務付けられているテキーラです。テキーラ本来の青臭い香りや味わいは薄れ、ブランデーに似たまろやかな風味を持ちます。
最後に
以上、テキーラの発祥・語源・分類などをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?多肉植物が原材料ということで、熟成が短いものは、多肉植物の青味を感じることができ、竜舌蘭(リュウゼツラン)が残ったような香りにハマる方もいるかもしれません。テキーラにも、ホワイト、シルバー、ゴールド、アホネがあるので、伸び比べをすると、自分にぴったりのテキーラが見つかると思います。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。