春先を彩る野菜・菜の花を楽しもう!
春を告げる野菜の代表格といえば、菜の花ですよね。
近年ではビニルハウス栽培が普及し、通年栽培が可能になりましたが、自然の旬は1月から3月ごろです。
アブラナ科アブラナ属に属する菜の花は、花咲く前のツボミ(花芽)を食用として用います。菜種油をとるアブラナは、同じアブラナの仲間の別の品種ですが、その他にも、アブラナ科には皆さんにお馴染みの野菜が沢山あります。
なんとなく似た雰囲気のブロッコリーやカリフラワーはイメージできますが、チンゲンサイ、キャベツや中国野菜のターツァイなども実はアブラナの仲間なんですよ。
◆菜の花の栄養価
緑黄色野菜である菜の花は、とっても栄養価が高いのが特徴。
ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンB1・B2、ビタミンKなど沢山のビタミン類を含んでいます。また、鉄分、カリウムやカルシウムなどのミネラルに加え、食物繊維も豊富です。
特に注目したいのは、ベータカロチンとビタミンC。
ベータカロチンは植物、特に緑黄色野菜に多くに含まれるオレンジ色の色素で、体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは別名目のビタミンとも呼ばれ、目の神経伝達物質として働きます。夜盲症やドライアイを予防します。また、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ作用や、免疫力を高める働きもあります。
また、ベータカロチンには強力な酸化防止作用があります。生命活動のなかで発生する活性酸素が細胞を傷つけ、老化やがんの原因になるほか、体内の脂質を酸化し動脈硬化を引き起こします。ベータカロチンこの活性酸素の悪影響を抑える作用をもち、生活習慣病から体を守ってくれます。
そして、お馴染みビタミンC。
ビタミンCは免疫力を高め、風邪や感染症の予防効果が期待できるとともに、コラーゲンの生成に関わる成分であるため、お肌を美しくする効果があります。
また、ビタミンCもベータカロチン同様、抗酸化物質として働きます。しみ・そばかすを薄くする効果も期待できるなど、女性にとっても嬉しいビタミンですね。
ベータカロチンはかぼちゃの約3倍、ビタミンCもほうれんそうの約3倍ととても豊富に含んでいる菜の花。
美容と健康、アンチエイジングのために積極的に摂取したいですね!
◆菜の花、美味しい食べ方は?
菜の花といえば、魅力はそのほろ苦く爽やかな味わい。
さっと湯通しして辛子和えおひたしで食べたり、料亭などではハマグリや鯛と合わせたお吸い物として供されることも多いです。
本日はワインによく合う食べ方として、「菜の花とあさりのボンゴレ」をご紹介します!
★レシピ★
菜の花とあさりのボンゴレ
【材料 2人分】
・スパゲッティ 2把
・菜の花 1/2把
・あさり 1パック
・白ワイン 大さじ2
・ニンニク2辺
・唐辛子 1本。種を除いて、2、3個に切り分けておく。
・オリーブオイル。しお適宜。胡椒、パセリなどお好みで。
【作り方】
1.あさりは塩水につけて砂を吐かせておきます。ニンニクは皮をむいて薄切りにしておく。真ん中の芽の部分を除くと、えぐ味がなく仕上がりますす。
2.フライパンに多めのオリーブオイルを入れ、ニンニクを入れて弱火にかけます。ニンニクの周りに細かい気泡がでてきたら、唐辛子を加えてさらに数分加熱します。
3.水を切ったあさりを2のオイルに入れ、白ワインと塩適宜を加え、あさりが全て開くまで強火で加熱します。あさりが開いたら、あさり、ニンニク、とうがらしはお皿に取っておきます。
そして、フライパンに残ったオイルを水分を、フライパンをゆすって混ぜ乳化させます。汁が白っぽくなればOKです。
4.パスタを茹でます。まず、菜の花を洗って縦半分に切り、花穂と葉を分けます。
寸胴などの大鍋に水をたっぷり入れ、水の1%の塩を加えて沸騰させます。沸騰したら、ゆで上がり時刻の2分前にタイマーをセットしてパスタを投入します。
タイマーが鳴ったら、まず花穂をパスタのお湯に投入、そして、30秒が経過したら残りの葉の部分をさらにお湯に投入。タイマーが鳴ったらゆであがりです。
5.パスタをざるに取り湯をしっかり切ってから、フライパンに入れオイルになじませます。具を戻してひと混ぜして完成です☆彡
お好みで胡椒や刻んだパセリをかけてもOKです。