肉は赤、魚は白ってホント!?ワインと料理を美味しく合わせるコツは?
ワインを料理に合わせるときによく言われるのが、「肉に合わせるなら赤ワイン、魚に合わせるなら白ワイン」。
誰でも一度は聞いたことがあると思います。
今日は、ワインと料理を美味しく合わせるルールをおさらいしてみましょう。
強い味には強いワイン、優しい味には優しいワイン
一概に肉=赤、魚=白と考えるより、料理とワインの強さのバランスを取ることが大切です。
ルールは、強い味には強いワイン、優しい味には優しいワインを合わせること。
例えば、お肉には赤といいますが、ステーキのようにこってりとボリュームのある料理に、繊細な味わいの赤ワイン・ピノノワールを合わせても、ワインが負けてしまいます。
また、脂がのった濃厚な味わいのマグロのお刺身に、爽やかでキレのある白ワイン・シャブリ(シャルドネ)を合わせても、芳醇なマグロの味わいを生かしきれません。
濃厚な味の料理には濃いワインを、繊細な味わいには軽やかなワインを合わせるのが、ペアリング成功のポイントです。
調理法にも注目!
また、素材そのものよりも調理法に注目することがとても大切です。
例えば、鶏肉を考えてみましょう。
同じ鶏肉ですが、3種類の違う調理方法で料理してみると、マッチングするワインはこれだけ違います。
A. 赤ワインで煮込んだ鶏もも肉
B. クリームソースで食べる鶏もも肉ロースト
C. タイ料理・鶏もも肉のグリーンカレー
Aに合わせるならやっぱり赤ワイン。しかし、牛肉ほど濃厚でない味わいの鶏肉の場合は、軽めのメルロやピノノワールなどマイルドでタンニンが控えめな赤がおすすめです。
Bにぴったりなのは樽熟成したオーキーなシャルドネ。クリームソースには牛乳以外にバターが使われますが、樽熟成したワインバターのようなリッチな香りとまろやかな口当たりはクリームソースにぴったりマッチします。
Cに合わせるならリースリングやゲヴュルツトラミネールなどアロマティックで強い香りのワインがおすすめ。タイ料理には様々なスパイスやフレッシュハーブが使われるので、穏やかな白ワインではワインの個性が負けてしまいます。
また、甘み・酸味の要素が強いタイ料理にはやや甘さのあるワインの方がマッチするでしょう。
料理全体の味の強さだけでなく、甘み、酸味などどの要素が強いかもポイントになります。また、料理に使われている副材料やスパイスの香りに共通性のある香りを持つワインを合わせると上手くいきます。
3段階の味わいで考えよう
大きく、
さっぱり白
コクあり白&軽め赤
濃厚赤
の3段階に整理するとペアリングがしやすくなります。
・すっきり辛口白ワイン(ソーヴィニョンブランなど)
白身魚、ささみ
サラダ、前菜
マリネなど酸味を利かせたさっぱりとした味わいの料理
山羊チーズやカッテージチーズなど、フレッシュ系チーズ
・コクのある白(シャルドネなど)、または、軽め赤(ピノノワールや軽めのメルロ)
魚ならカツオやまぐろ赤身、かに・えび
ヒレ肉など脂の少なめの肉。鶏肉
ホワイトソースを使った料理
カマンベール、エメンタールなどマイルドな味わいのチーズ
・濃厚どっしり赤ワイン(カベルネソーヴィニョン、シラー、重いメルロなど)
マグロ(とろ)、うなぎ
牛肉(サーロイン、ロース)、ラム、ジビエ
脂ののった肉、魚
青かびチーズ
なお、湘南ワインのノンアルコール・ワインの場合は、脱アルコールしているので軽めで優しい味わいです。
マイルドな味わいのお料理と合わせてみてくださいね!