ワインの「シャトー」とは何?分かりやすいシャトーの豆知識
シャトーとはボルドーのメドック地区で格付けされたワイン農園の名前です
ボルドーはワインの産地として有名ですが、ボルドーを細かく見ていくと、
アントル・ドゥー・メール地区
メドック地区
グラーヴ地区
の3つに分けることができます。そして、シャトーとは、ボルドーのメドック地区で与えられる格付けです。シャトーそのもの意味は、ぶどう畑を所有し、ぶどうの栽培、醸造、熟成、瓶詰までを自分たちで行う農園(生産者)を意味します。
英検に1級、準1級、2級…とあるように、シャトーの中にも階級があります。シャトーは1級から5級まであり、61のシャトーがそれぞれの級を与えられています。
ボルドーのメドック地区の農園がシャトーと呼ばれ、そのシャトーが1級から5級まで格付されていて、61のシャトーがあるということです。
1885年に定められました。
高い級のシャトーでなくても、1級品を作っている
シャトーは1885年に定められました。当時はまだ現在のように栽培や醸造技術が未発達だったので、時を経た今、級数に見合ったワインの味を作り出せていないシャトーも存在します。
もちろん、逆もあります。階級が低いシャトーがメキメキと実力を付けて、1級を脅かすようになるということです。1級にも劣らない品質と価格に成り上がった低階級シャトーはスーパーセカンドと呼ばれます。
育成選手枠から侍ジャパンのエース格に成り上がた千賀滉大投手のようですね。2級のコス・デストゥネル、3級のパルメ、5級のポンテ・カネがスーパーセカンドの代表です。
過去に格付けが変更された珍しい例がある
シャトー・ムートン・ロートシルトは、1973年に2級から1級へ格上げ。シャトー・ムートン・ロートシルトは、ピカソ、ダリ、シャガールも筆を振るったアートラベルも特徴の1つ。シャトー・ムートン・ロートシルトは大富豪ロイチャルド一族の持ち物です。
ボルドーのメドック地区の5代シャトーを覚えよう
最後に有名な5大シャトーについて説明していきたいと思います。5大シャトーとは…
シャトー・ラフィット・ロートシルト(ロスチャイルド)
シャトー・ラトゥール
シャトー・マルゴー
シャトー・オー・ブリオン
シャトー・ムートン・ロートシルト(ロスチャイルド)
になります。ワインショップやレストランでも耳にする名前や響きだと思いますので、ぜひ、覚えておきましょう。
シャトー・ラフィット・ロートシルト(ロスチャイルド)
最も繊細で優雅な味わい、長期熟成を遂げた>シャトー・ラフィット・ロートシルトは、ボルドーの真髄ともいえる究極のエレガンスで品の高いワインとなっています。
需要に対して生産量がとても少なく、高級ワインとして人気を集めています。
シャトー・ラトゥール
シャトー・ラトゥールは、ストレートでたくましく鮮烈な味わいが特徴です。世界で最も凝縮感のある豊かでタニックなフルボディのワインと言われ、赤ワインの刺激を味わえる一品です。
シャトー・マルゴー
シャトー・マルゴーが評価されるときによく使われるのが「力強さと優しさを兼ね備えた」という表現。力強くも柔和さもあるその味わいから「女王」の喩えが付き、「メドックの女王」と呼ばれています。
シャトー・オー・ブリオン
五大シャトーのなかで唯一グラーヴ地区から選ばれ、余韻に混じる動物的なアロマに独特の特徴を持っています。メドック地区で格付けが制定された1855年当時からオーブリオンは地方随一のワインを作ることで有名だったため、メドック地区以外から唯一格付けに加わっています。
シャトー・ムートン・ロートシルト(ロスチャイルド)
5大シャトーの中でも比較的に豪奢で明朗、堂々とした味わいが特徴です。
最後に
以上、ワインの「シャトー」とは何?分かりやすいシャトーの豆知識についてお伝えしてきました。シャトーは農園を意味し、階級が与えられ、シャトーのワインは高級ワインであることが分かりましたね。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。