超高級1億円超えワイン。なぜ、そのワイン高いの?
DRC在庫常時100本以上・稀少ワイン専門の「FMJワインラヴズ」の販売しているワインになんと1億2千万円のワインがありました!
画像は「FMJワインラヴズ」より
一瞬、目を疑いました!1千2百万円じゃないかと…しかし…
画像は「FMJワインラヴズ」より
拡大して、数えました。やはり、1億2千万円のようです。
このワイン、1945年のロマネ・コンティです。
でも、なぜ1億2千万円もするのでしょうか? かなり疑問に思いますよね。
そこで、今回は1945年のロマネ・コンティについて掘り下げてみたいと思います。
1945年のロマネ・コンティが1億円を超える理由
1945年のロマネ・コンティは
・最良な環境で作られていた
・750mlボトルは600本しか生産されなかった
・3ℓボトルは実際には2本(4本という説も)しか作られていない
という理由があり、つまり「FMJワインラヴズ」で売っているワインは、世界で2本しかない最良のロマネ・コンティのうちの1本になります。
実際のオークションでは…
2011年にスイスのジュネーブで開かれたクリスティーズの高級ワインオークションで、1945年のロマネ・コンティが109,000スイスフラン(約1,030万円)で落札されました。750mlボトルのブルゴーニュ産赤ワインではオークションの世界最高額のようです。
また、スイスのジュネーブでは、2007年児童支援団体「Children Action」向けのチャリティーオークションでも、1945年ロマネ・コンティが3万5000ユーロ(約570万円)で落札されています。
そもそもロマネ・コンティって何?
ロマネ・コンティはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社が単独所有するフランスのブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村に在る約1.8ヘクタールのグラン・クリュ(特級格付け)のピノ・ノワール種のブドウ畑のことです。
そのブドウ畑からワインができるので、そのままワイン名にもなっています。
普通のロマネ・コンティも極めて希少
ロマネ・コンティは、1年で約6,000本程度の生産といわれています。ちなみに、2015年のボジョレー・ヌーボーの輸入量は57万ケースです。ケースですから、ぜんぜん量が違うのが分かるはずです。ボジョレー・ヌーボーの数字は54社の合計ですが、いずれにしても年間6,000本のロマネ・コンティが希少だということが分かります。
1945年ってどんな年だったの?
ロマネ・コンティは、1945年までブルゴーニュで唯一「接ぎ木」をしないフランス古来のブドウ苗木からワインを造っていました。
接ぎ木は、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して1つの個体とすることです。これは、ブドウの天敵フィロキセラの対策のためです。
フィロキセラの被害を受けていないのは世界で、オーストラリアのバロッサ・ヴァレーやチリなど、限られた地域となっています。
参考:「実は日本のメインのチリワイン!チリワインの特徴と魅力について」
第二次世界大戦の混乱から、畑の維持が困難となり、1945年を最後に植え替えが行われ、1952年のヴィンテージまで生産されませんでした。
しかし、1945年は戦争で大混乱しているにも関わらず、ワインの栽培においては、20世紀稀に見る好天気。結果的に、フランス各地では量は少ないものの非常に高品質なワインが出来たそうです。
ロマネ・コンティの味って?
そこまで魅力あふれるロマネ・コンティの味、気になりますよね。どんな味わいかというと
・色味は非常に淡い
・フルーティというより土のような香り
・均整が取れて落ち着いている
と言われています。数千円から数十万・数百万のワインになったからといって、飲んだ後の刺激的な満足感が数字に表れるわけではないようです。
一般的に、お酒の通になればなるほど、インパクトのある味からシンプルな味へ好みをシフトしていく傾向があります。ワインに舌が慣れていて、ワインに対する吸収力があるワイン通たちにこそ楽しめる味なのかもしれません。
最後に
以上、超高級1億円超えワインとして1945年のロマネ・コンティについて掘り下げてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?