ビストロ、バル、トラットリア、リストランテ?お店の呼び方とその意味を一挙まとめました
ビストロやトラットリアやバルという言葉を、名前に付けているお店を多く見かけませんか?これには元来の意味がきちんとあり、店側のメッセージ性などもあります。そこで、今回は普段耳にしていて、何気にスルーしがちなお店の呼び方を一挙まとめてみました。
ビストロ
フランス語で「小さな料理店」という意味で、レストランよりもカジュアルで形式ばらず、ワインや料理が楽しめる形態が特徴。お洒落な響きに聞こえますが、フランスの気軽に利用できる小料理屋、居酒屋になります。
ブラッスリー
ブラッスリーとはフランスのビアホールのように酒と食事を提供する店を指します。ビストロよりもさらに手軽な店だがカフェよりは上のように言われますが、格付けは曖昧。アルコールに合う料理などを取り揃えているので、軽い食事とアルコールを楽しむことができます。
グランドメゾン
格式の高い、超高級フランス料理店を指すします。日本で定着している言葉で、グランメゾンという言葉そのものは、フランスでは使われていません。
トラットリア
トラットリアとはイタリアの気軽に入れる食堂、大衆食堂みたいな雰囲気や家庭的な雰囲気を持つお店を指します。
ピッツェリア
ピッツェリアとは、ビザの専門店の事を指します。イタリアでピッツァというととても庶民的で、ファストフードのように気軽に味わうことのできる食事になっています。イタリアではどこのお店でもピッツァを食べられるというのは大の間違いで、コース料理を提供するようなリストランテではピッツァを食べることはできません。
リストランテ
イタリア語でレストランの意。一般的にトラットリア、ピッツェリア、オステリアに比べ高級で、コースで食事が提供されます。
エノテカ
イタリア語で、「ワインを主体にしたレストラン」、「ワイン酒蔵」、「ワイン展示館」、「貴重なワインコレクション」という意味。イタリアでは、特に地元のワインを中心に扱う店のことを指します。
バル
バルはイタリアやスペインなどの南ヨーロッパにある、お酒やコーヒー、軽食が楽しめるお店。地域の人々のコミュニケーションの場にもなっていて、カウンターで立ち飲みするスタイルが多いです。バルと言いますが、表記は「Bar」になります。イタリアでは、高級レストランがリストランテ、大衆食堂はトラットリア、居酒屋をオステリアと呼び、ピザ屋をピッツェリアと呼んでいます。
ワインバー
文字通りワインを楽しむためのバーです。料理もワインに合うものを中心に考えられており、グラス一杯からいろいろなワインを楽しむことができます。バルのカジュアルな雰囲気よりも、落ち着いた雰囲気の中でお酒を飲む場所といった感じです。
日本ではそれほど厳格な違いを設けていないことも多い
日本では厳格な違いを設けていないお店が多いように思います。だたし、言葉の由来を知っておいた上で、お店のメニューや店内の外観、外から分かる中の様子などをチェックすれば、そのお店のタイプや雰囲気を判断することができます。
この機会に、素通りしていた言葉の由来を覚えておくと、ワインに合ったお店選びもより上手になっていくでしょう。