シャンパンが高い理由。なぜ、シャンパンは高価なの?
シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワイン
シャンパンと聞くと、高級な飲みものをイメージしませんか?
シャンパンはワインの1つのジャンルのようなイメージを抱いているかもしれませんが、フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのことです。
お祝いの席の定番で、リッチで華やかさを演出してくれるツールとして大活躍してくれますが、シャンパンの値段が高い理由は…
・製造工程が細かく手間が掛るから
・原材料のブドウが高いから
の二つが大きくあげられます。
シャンパンの製造は、まず普通にワインを造ります。
そして、それをボトルに詰めて瓶の中で2回目の発酵をさせます。
この2回目の発酵でできる炭酸ガスがシャンパンの泡の元になります。
さらに、ボトルを逆さまにして、少しずつ回転させてオリをネックに集め、ネックを凍らせてオリを取るなどして、ボトル一本一本を手作業で丁寧に行っていきます。
オリとは、ワインに溜まる沈殿物です。ワインボトルの底に沈殿物が溜まっているのを目にしたことがある方もいるのではないでしょうか?長く熟成され重厚な味わいを持った上質な赤ワインに多く見られ、たんぱく質やポリフェノール、渋み成分であるタンニンや色素成分であるアントシアニンなどが結晶化したものです。
作る時間と人手が必要なので、経費が高くなり、自然とワインの値段は高くなるのです。シャンパンが高い理由の一つには、製造工程の細かさあったわけです。
定められたブドウを使わないと、シャンパンを名乗れない
シャンパンが高級ワインであるもう一つの理由が、原材料のブドウが高さです。
シャンパンはその選定基準の厳しさと熟成期間の長さにおいて突出していて、シャンパンを名乗る場合、AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ。原産地呼称統制法)によって定められたシャンパーニュに使用できるブドウ品種を使わなければなりません。ピノ系品種,アルバンヌ,プティ・メリエが指定されています。
2010年のフランス政令による定義では、シャンパーニュ地方でつくられた7つのピノ系ブドウ品種、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、ピノ・グリ、アンフュメ、アルバンヌ(Arbanne)、プティ・メリエ、ピノ・ブランとシャルドネを材料として醸造されたスパークリングワインが、シャンパンとされています。
ドンペリもシャンパンの一種
ドンペリこと、ドン・ペリニヨン。
言葉だけなら、誰もが聞いたことがあるワインかもしれません。
このドンペリもシャンパンの一種で、生産者は、フランスの老舗メゾン、モエ・エ・シャンドン社。そのモエ・エ・シャンドン社が持つ1つのブランドが「ドンペリ」なのです。
モエ・エ・シャンドン社は、創業1743年の老舗のメゾンで、シャンパンの生産量・出荷量・ストックは最大の規模を持つと言われています。
ドンペリの名前の由来の一説としてあげられるのが、修道士ドン・ペリニヨン。もともとは非発泡性のワインを製造していたドン・ペリニヨンが、偶然ワインが瓶の中で二次発酵して、発泡しているのを発見。
これがシャンパンができることになった歴史の始まりと言われています。
シャンパンはどんな料理にも合う最高の飲み物
以上、シャンパンにが高級な理由についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
シャンパンの場合、1万円以上のものになると、どんな料理にもぴったりのマリアージュを作ってくれます。
高級レストランで食事をオーダーし、ワインリストを見て、高額ワインの一覧に驚いてしまった方は、シャンパンを選択すると、食事にぴったりのものを選ぶことができます。
シャンパンについての理解が深まれば、より味わいも深まりますね。