黒のワイン?黄色のワイン?灰色のワインまで!?色が濃いほどワインは味が濃い?ワインの色について
ワインの色と言えば、赤、ロゼ、白ですよね。
むしろ、それ以外の色をしたワインを見掛けることはあまりないと思います。
実は「赤ワイン=赤色」と一括りにできるものではなく、赤ワインであれば、明るく澄んだ赤色、緋色、赤紫色、レンガ色、赤褐色、淡赤色などがあります。
では、ワインレッドという色だけで、赤ワインは語れないということになりますよね。
ワインレッドは、英語ではバーガンディ、フランス語ではブルゴーニュと呼ばれています。
ブルゴーニュは聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか?これは、フランスのブルゴーニュで産出するブルゴーニュワインに由来しています。
ワインレッドが紫味の強い赤を指すのに対して、茶色の強い赤を指す色名にボルドーというのがあります。
ボルドーも聞き覚えがありますよね。フランスのボルドーで産出するボルドーワインにちなんで名付けられています。
ワインの味わいを決めるのはワインの色ではありません
色について言及していますが、ワインの味わいは、
・ブドウの品種
・土壌・気候・自然(テロワール)
・造り手
・収穫年
・発酵・熟成
で決まっていきます。ですから、色はあまり濃くないけれども、いざ飲んでみると濃厚な味わいが広がるワインももちろん存在します。
ですから、ワインを選ぶときに、ワインの色に違和感を覚えたら、そのワインを選んでみるのもいいかもしれません。
普段から色を見て反射的に避けているというのであれば、新しい世界が広がるかもしれません。
黒のワイン、黄のワイン、灰色のワイン!
ワインには変わり種と呼ばれる一風変わった特殊なワインが存在します。
ナッツのような香りが印象的なフランス・ジュラ地方の「ヴァン・ジョーヌ」は黄色をしたワインです。
黄色って変なワインと思っている方、ヴァン・ジョーヌは、地方独特の品種サヴァニャン種を使って、ジュラ地方の伝統的製法によって造られる辛口ワインで、フランスにおける最高級の白ワインの1つなんですよ。
灰色ぶどう(藤色やピンクなどのぶどう)で造られる白ワインはグリ・ド・グリと呼ばれ、灰色をしたワインとしてきちんと確立されています。
また、フランス南西部のカオール地方でマルベックという黒ブドウから造られるワインは、黒のように濃い赤をした黒色のワインとして、世界的に有名なワインとなっています。
縮感のある果実味のなかに、綺麗な酸味が感じられます。なめらかなタンニンが程よく感じられる一品です。
ワインの色は熟成によってどんどん変わっていきます
一般的に赤ワインは紫がかった赤から茶色がかった色に変化し、白ワインは緑がかった黄色から茶色に近づいていきます。
実際に飲む時は、テーブルからグラスを持ち上げてワインを光にかざすと、色合いや濃淡、ワインの澄み具合・濁り具合がよく分かります。
他にもグラスを傾けてワインのふちを確認すると、色について詳しく知ることができます。
赤ワインの場合は、フレッシュさがあるものは、紫がかったルビーの色をしていて、熟成が進むとレンガのような落ち着きのある赤に変わります。
白ワインなら、フレッシュさがあるものは、緑がかった黄色ですが、熟成するほど色は濃くなり、茶色に近づいていきます。
様々な色のワインを試してみよう
自分の過ごしてきた生活習慣や培ってきた価値観から、色を見て反射的に味を想像してしまうものです。
もし、普段飲んでいない色合いがあるのでしたら、思いっきり挑戦してみましょう。
ブドウの種類による色の違い多いので、より違う味わいに出会えるはずです。