〜竹内ソムリエによるノンアルコールワインの楽しみ方(女子のワインレッスンまとめ)〜
みなさん、ノンアルコールワインに対してのイメージってありますか?
「ブドウジュースみたいなものじゃないの?」って思っていませんか?
実は私も最初はそう思っていました(笑)
でも、本当はちゃんとワインから出来ているんですよ!
ではどうやってワインから造るのでしょうか。
それは・・・
ワイン用のブドウで通常のワインを造ってから、アルコールを除去する機械を使いアルコールを取り除くのです。
ポイントは低温低圧で蒸留しながらアルコールを取り除くこと。
そうすることによって、本来のワインの香りや風味を保ったまま脱アルコールができるのです。
本当にワインの香りや風味が残っているのか。
なにやら難しいことを言っていると思っている方もいると思いますので、私が実際に飲んでみて検証してみました。
まず私が試したのは、シャルドネを使った白ワインから造られた
ノンアルコールの白ワイン「ヴィンテンス・シャルドネ」
香りを嗅いでみてびっくりしました。
レモンや青リンゴのような柑橘系の香りとほんのり樽の香りがします。
シャルドネによく感じられる乳酸の香りもあります。
さらに飲んでみてびっくり!!
果実味の中にキリっとした酸もありコクも感じられます。
ノンアルコールとは思えないくらいワインの香り、風味がありました。
最初は(甘いのかな)と思いましたが、酸があるのでスッキリとしたやや辛口に仕上がっています。
キンキンに冷やしてお昼飲みに最高ですし、甘くないので食事にも合わせやすいですね。
相性のいいお料理は、グラタン、ポテトサラダ、牡蠣のバターソテー、白身魚のムニエル、鶏肉のクリーム煮
乳酸を感じるのでバターやクリームを使った料理がよく合うのです。
コクがありクリーミーさもあるワインなのでクリーミーな料理と、白ワインなので白系の料理と合いますよ。
次に試したのは、メルローを使った赤ワインから造られたノンアルコールの赤ワイン「ヴィンテンス・メルロー」
ベリー系の香りとほんのりしたロースト香がします。
フルーティで飲みやすく、ほのかなタンニンとスパイシーさも感じます。
ほのかに甘みがあるので冷やして飲んでも楽しめます。
相性のいいお料理は、イチジクの生ハム巻き、ドライフルーツ、やきとり、豚の角煮、お好み焼き
ちょっと甘みを感じるワインなので甘めの味付けのお肉やソースとよく合うのです。
フルーティさがあるワインなのでドライフルーツやイチジクなどのフルーツと。
生ハムの塩気がアクセントになりますよ。
2種類を飲んでみて、ノンアルコールワインを飲むまでは(本当にワインの香りや風味がするの)とかなり疑っていましたが(笑)飲んでみて驚きました!
内緒で「ワインだよ」って友達に出したら分からないかも・・酔っ払ちゃうかも・・笑
竹内香奈子 Profile
ソムリエ/ワインショップ店長
短大卒業後、飲食店やワインショップなどでアルバイトをする中で、色んな人にワインの素晴らしさ、奥深さを知ってもらいたいという気持ちから、独学で学び2010年10月日本ソムリエ協会認定「ソムリエ」の資格を取得。
現在、大阪・東心斎橋のWINE SHOP「mista」の店長を務め、「ワインをもっと身近に気軽に飲める」をモットーにすべて自ら試飲し取り揃えている。また、ラベル(エチケット)が可愛いビジュアル系ワイン重視の進め方が評判を呼び、新聞や雑誌などで様々なシチュエーションや料理に合わせたワインを数多く紹介している。
●竹内香奈子オフィシャルホームページ (http://wine-mista.com/)
●竹内香奈子オフィシャルブログ (http://ameblo.jp/kanako-takeuchi/)
●出版
「おうち飲みワインレッスン」 (KKベストセラーズ 2014年3月21日発売)
「味もセンスも絶対外さない!美女のワイン手帳」(河出書房新社 2014年11月6日発売)