飲み残しはもう捨てないで!余ったビール活用法
コロナで家飲みが増えているこの時期、2本目、3本目のビールを開けたけれど、少し飲んだだけで残してしまったということはありませんか?
でも、その飲み残しビール、捨ててしまってはもったいない!
実は、ビールには飲む以外にも様々な活用法があるんです。
今回は、飲み残したビールを使いきる様々な方法を知らべてみました。
◇お料理に使ってみよう、飲み残しビール
飲み残しビールの有効活用の一番の方法は、お料理に使うこと。
ビールには麦由来のタンパク質・アミノ酸・核酸などの成分が含まれており、ビールの複雑な味わいを生み出していますが、ビールを調味料として使うことで、それらの成分が料理にコクや旨味をプラスしてくれますよ。また、ビールに含まれる有機酸や炭酸ガスも、お肉を柔らかくしたり、揚げ物の衣をサクサクにするなどの作用があります。美味しい料理作りに、飲み残しビールを役立てましょう。
・お肉の柔らかビール煮込み
お肉の煮込み料理に、飲み残しのビールを使ってみましょう。ビールには豊富な有機酸が含まれていますが、この有機酸にはお肉を柔らかくする効果があります。ビールで煮込めば、短い時間で柔らかな煮込み料理が出来上がります。なお、ビールはアルコールを含んでいるので、アルコールを飛ばすため30分程度煮込みましょう。ほんのりほろ苦い、大人な味わいの煮込み料理になります。
【レシピ・作り方】
チキンのビール煮の作り方(4人分)
・一口大にカットした鶏もも肉400gを、黒コショウと塩で下味を付ける。フライパンに鶏肉の皮目を下にして並べ焼き色が付くまで焼く。裏返して両面に火を通す。
・薄切りにしたタマネギ1個を入れてさらに炒め、くし形に切ったパプリカ1個を加え軽く炒め合わせたら、ビール200mとコンソメキューブ1個を加えて15分ほど弱火で煮込んで出来上がり。彩りにイタリアンパセリのみじん切りを添えていただきましょう。
・揚げ物の衣に加えれば、ふわふわ天ぷら・フリットに!
天ぷらやフリットの衣にビールを加えてみましょう。
ビールに含まれる炭酸ガスの力で、サックサクな衣の揚げ物が出来上がります。味わいにビール臭さは一切ありませんよ。
【レシピ・作り方】
ビール衣のフリット(4人分)
・ビール130cc、卵1個、塩少々、サラダ油小さじ1を泡だて器でよく混ぜ、小麦粉を合わせて、冷蔵庫で1時間ほど寝かす。その間に具の準備をする。
・大き目のエビ(4尾)、ブロッコリー1/2株、ズッキーニ1本、赤パプリカ1個、マッシュルーム8個を用意。
エビは解凍して背ワタを取り、水分をふき取って塩コショウする。ブロッコリーは軽くレンチンして小房に分けておく。ズッキーニは5mm厚の輪切りに。赤パプリカは種を除いて細切りにする。マッシュルームは石づきを取っておく。
・具をバットに並べ、茶こしで軽く小麦粉を振ってなじませたあと、衣にたっぷりくぐらせて170℃の油でさっくりと揚げる。
・ケチャップ、またはオーロラソース(マヨネーズとケチャップを1:1で混ぜ合わせたソース)をつけて召し上がれ!
・炊き込みご飯が深みある味わいに変身!
以前にビールメーカーの広報担当者がネットで紹介し、大きな話題になったのが「ビールの炊き込みご飯」。
炭酸を含んだビールでお米を炊くと、炊飯中にお米に炭酸の泡が入り込みふっくら炊き上がるといわれています。
また、出来上がった炊き込みご飯は、ビールで炊いたとは思えない上品な味わいで、ビール特有の苦みは全くありません。ビールの成分により、お醤油を全く使っていないにも関わらず、香ばしくコクのある味わいとなります。
炊き上げる途中にアルコール分は飛んでしまうので、お酒が苦手な方や子供さんでも大丈夫です。
枝豆とチキンのビール炊き込みご飯
【レシピ・作り方】
お米2合を洗って炊飯器に入れ、ビールを注ぎます。水分は全部ビールを使いますが、もし足りなければお水を足してもOKです。
具材は今回は鶏むね肉と枝豆を使用。鶏むね肉100グラムは、食べやすい大きさに切っておきます。枝豆は茹でて豆だけを取り出したものを60グラム用意。冷凍のむき枝豆でも大丈夫です。
炊飯器に塩小さじ1を加えよく混ぜ、その上に10センチ長さに切っただし昆布をのせ、さらに鶏むね肉と枝豆を加えて炊飯すれば完成です。
炊き上がりはべとつかずにパラリとしており、また、鶏肉もビールの酸の力で、柔らかな口あたりに仕上がりますよ!
具はこれ以外にも「ブロックベーコンとコーン」「豚肉と舞茸」「牛肉とごぼう」なども美味しく楽しめます。工夫していろいろな具のビール炊き込みご飯を楽しんでくださいね!
・ビールを使ったお漬物
余ったビールはお漬物にも利用できます。
ビールと抜群の相性なのはきゅうり。ビールで作るきゅうりの浅漬けは、箸休めに最適のお漬物です。
なお、アルコールを含んでいるので、お子さんやお酒が飲めない人は注意してくださいね。
きゅうりのビール浅漬け
【レシピ・作り方】
・きゅうり1本は、へたを取り斜めに薄切りにしてポリ袋に入れる。
・ビール50ml、砂糖大さじ1、塩小さじ1をポリ袋に加え、よく揉みこみ、冷蔵庫で1時間程度休ませて出来上がり。
また、ビールとパンを使って作る、ぬか漬け風のお漬物「パン床漬け」も美味しいですよ!
パン床は、ビールとパンを混ぜるだけ。しかも、作ったその日に食べられるのでとっても手軽。ぬか漬けのような臭いも気になりません。最初は塩味を強く感じるかもしれませんが、何回か漬けるうちに味がなじんできますよ。
ぬか漬けを漬けてみたいけれど、ぬか床を仕込むのは手間がかかって敷居が高いという方、また、海外に住んでいてぬか床が手に入らないけれど、美味しいお漬物が食べたいという方にもオススメです。
パン床漬けでお手軽お漬物
【レシピ・作り方】
・パン180グラムはブレンダーにかけて細かくする(パン粉でもOKです)。パンと塩大さじ1、ビール缶1本を一緒に大きなタッパーに入れて混ぜ合わせて、パン床を作る。
・お好みの野菜(きゅうり、ニンジン、大根、蕪、なす)を適当な大きさに切り、6時間程度漬け込めは出来上がりです。
◇害虫駆除にも使える飲み残しビール
ビールが大好きなのは人間ばかりではありません。
実は一部の虫はビールが大好き。それを利用して、害虫を駆除するトラップを作ることができます。
暑い季節になると悩まされるのがうるさいコバエ。このコバエ退治に力を発揮するのが飲み残しビールです。
飲み残しビールを湯のみなどに入れ、食器用洗剤を一滴たらしてキッチンの隅に置いておきましょう。発酵臭が大好きなコバエがビールの香りにおびき寄せられてやってきます。ドラッグストアで売っているコバエ取りはもう不要。飲み残しビールが優秀なコバエトラップになりますよ。
また、ガーデニングが趣味の方は、お庭の植物を食い荒らしてしまうナメクジに悩まされていませんか?
なんとナメクジはビールが大好き。飲み残しビールを使えば、憎くきナメクジを捕獲するナメクジトラップを作ることができます。
用意するのはプラスチックのプリンカップ。シャベルで庭にプリンカップがちょうど入る程度の穴を掘り、そこにカップを設置します。土からカップが飛び出さないよう埋めるのがポイントです。
あとはカップに飲み残しビールを入れて一晩放置すればOK。翌日には必ずカップを掘り起こして始末してくださいね。
◇掃除にも使える、飲み残しビール
飲み残しビールは、実はお掃除にピッタリ。
ビールに含まれるアルコールとビタミンEが油を分解してくれるので、油汚れのお掃除に最適です。
・キッチンの油汚れのお掃除に
例えば、油でギトギトになったコンロや換気扇のお掃除。
飲み残しビールをキッチンペーパーや布に染みこませて、油よごれが気になる部分に置いて10分程度放置しましょう。
油汚れをが浮き上がったら、水で絞った雑巾でしっかり拭きあげれば終了です。ベタ付きが取れてスッキリピカピカになりますよ!
また、五徳などの場合は、深めの容器に飲み残しビールと炭酸水を入れてつけおきすると良いですね。洗剤を使わないので安心なビールでのお掃除。飲み残しが出るたびにササっと掃除すれば、常にキッチン回りが清潔に保てますね。
・フローリングもピッカピカに
また、ビールはフローリングのお掃除にも使えます。
布に飲み残しビールを含ませてしっかり絞り、拭き掃除をすると、フローリングがワックスをかけたようにピカピカになりますよ!
仕上げに水で絞った雑巾で拭きあげれば、糖質によるベタつきやビールの臭いも心配いりません。
また、白っぽくくすんでしまった観葉植物の葉を、ビールをしみこませた布で拭くと葉がつやつやになりますよ。
◇美味しいビールが飲みたい時は、本格派ベルギービール「ビアー・デザミ・ブロンド」
美味しいビールが飲みたい!という方にお薦めなのが、当ショップで取り扱っている本格ベルギービールの「ビアー・デザミ」。
ビアー・デザミは、厳選された材料を使い、伝統的なビールの発酵方法である上面発酵により作られたブロンドエールです。
軽めのボディとスッキリした飲み口、フルーティーなオレンジピールの香り、そして、瓶内二次発酵により生まれるきめ細やかな泡が織りなす、上品で繊細な味わいをお楽しみください。
飲み残してしまった時は、お料理やお掃除に有効活用してくださいね!