季節のフルーツ、りんごで医者いらず!ノンアルコールワインで煮れば素敵なデザートに!
冬を代表する季節のフルーツ・リンゴ。
その昔から、「リンゴが赤くなると医者が青くなる」「一日一個のリンゴが医者を遠ざける」ということわざがあるほど体によい果物として知られています。
今回は、リンゴの種類や健康効果、美味しいリンゴの見分け方、そして、ワインで煮れば素敵なデザートにもなるリンゴの美味しいレシピを紹介します!
◇リンゴの種類
コーカサス地方が原産と言われているリンゴ。
その種類は多く、世界ではなんと15000種類、日本でも2000を超える種類のリンゴが栽培されていると言われています。
日本でよく知られているのは次のような種類です。
ふじ・・・日本での生産量が堂々1位のふじ。果汁が多く、甘さと酸味のバランスが良いリンゴです。
つがる・・・日本での生産量2位は、果汁が豊富で甘みが強く酸味が少ないつがる。他のリンゴに比べると果肉が固く、ぎゅっと実が詰まっています。
王林・・・日本での生産量3位は青リンゴの中でもっともよく知られる品種の王林。青リンゴ独特の爽やかな芳香があり、酸味が少ないのが特徴。すっぱいリンゴが苦手な方におすすめです。
ジョナゴールド・・・日本での生産量4位は、アメリカ生まれの品種ジョナゴールド。果汁たっぷり、豊かな甘みと酸味のバランスがとれた味わいです。
紅玉・・・鮮やかな濃い赤色の実をつける小玉のリンゴで、甘酸っぱく濃厚な味わい。調理・加工に適していて、ジュース、アップルパイやケーキ、ジャムなどに加工すると美味しさがアップします。
世界一・・・大玉サイズのリンゴで、サクサクと爽やかな歯触りにあっさりとした淡白な味わいです。なんといっても特徴は大きさ。重量はなんと500g(通常のリンゴの2個分)にもなります。
◇リンゴに含まれる栄養素は?
リンゴに含まれる代表的栄養素はカリウム、ペクチン、セルロース、ポリフェノール、クエン酸、リンゴ酸、ビタミン類などがあります。
その中でもまず注目したいのはペクチン。
ペクチンは水溶性の食物繊維。腸の蠕動運動をうながし、下痢や便秘を改善するほか、腸内細菌のエサとなり、腸内で乳酸菌などの善玉菌が生息しやすい環境を整える働きがあります。
毎日のお通じが気になる人は、是非毎日のリンゴを習慣にしたいですね!
また、食事の前に1/2個程度のリンゴを食べると、ペクチンが満腹感を与えてくれるため、ダイエットにつながると言われていますよ!
次に、カリウム。塩分を取りすぎると高血圧になると言われていますが、リンゴに含まれるカリウムは余分なナトリウムの排出を促し、高血圧を予防してくれます。
前述のペクチンはコレステロール値の上昇を抑え、動脈硬化の予防にも役立つと言われていますので、ペクチンとカリウムの相乗効果で心臓病や脳卒中になるリスクを下げる期待ができますね!
また、カリウムは塩分の取りすぎによるむくみが気になる人にもおすすめですよ。
そして、最近注目を浴びている栄養素がポリフェノール(プロシアニジン)。
ポリフェノールは、強い抗酸化作用を持つ物質で、日々の生命活動を通じて発生する活性酸素を体内から除去する作用があり、アンチエイジングや生活習慣病の予防に効果があると言われています。
リンゴを切ると切り口が茶色く変色しますが、これはリンゴに含まれるポリフェノールが、果肉が酸化しないよう、空気中の酸素と結合することにより起こる現象だそうです。
ポリフェノールには抗発がん性、抗アレルギー性、血清コレステロールの低下作用などを持つことわかっています。
また、リンゴに含まれるポリフェノールで最も割合の多いプロシアニジンには、血中の中性脂肪値の上昇を抑制する効果があり、体脂肪の蓄積を抑制する効果があること、他にも、皮膚の光老化を防止する働きがあることが研究で明らかにされています。
スリムな体と美しい肌を作ってくれるリンゴ!是非積極的に取りたいですね。
なお、ポリフェノールはリンゴの皮部分に最も多く含まれています。
ポリフェノールを積極的に摂り入れるためには、リンゴは皮ごと食べるようにするとよいでしょう。
◇美味しいリンゴの見分け方
美味しいリンゴを見分けるには、まずしっかり色づいているものを選びましょう。
また、サンふじ、サンつがるなど「サン」のついたりんごは袋をかけずに栽培するためより塾度が高く甘いものが多いです。
青りんごの場合は、青みがあるものは未熟なため、黄色く色づいたものを選んでください。ただし、濃すぎる黄色は過熟なのて避けましょう。
それから、ツル(上に飛び出した軸の部分)が太くみずみずしいものを選びましょう。
また、時々ツルの部分の実が割れたリンゴが見られます。見た目は悪く痛みやすいのですが、実はこのツル割れはよく熟して甘くて美味しいりリンゴの目印。
ツル割れを治そうと多くの栄養分が送り込まれるため、美味しさが蓄積しています。
スーパーなどでもしツル割れリンゴを見かけたら、美味しいリンゴと思って購入して正解ですよ!
また、ふじ、サンふじなどふじ系リンゴでは、表面に”いぼり”と呼ばれるボコボコがあるものが糖度が高く、多くの蜜が入っています。
こちらも一見、しなびたりぶつかったりして品質が悪いリンゴと間違えそうですが、美味しい証です。ぜひ探してみてくださいね。
◇美味しい生食方法、美味しさをキープする保存方法
新鮮なリンゴはやっぱり生食したいもの。
リンゴを美味しく食べるコツは、食べる前に冷蔵庫で冷やすことです。
これは、リンゴの甘みの成分である果糖は、低い温度で甘みが増すため。
また、リンゴに含まれる酸のリンゴ酸やクエン酸も、冷やすことで美味しさが引き立ちますよ。
また、リンゴをたくさん頂いてしまった時など、困ってしまうのが保存方法ですが、美味しさを保つには冷蔵保存がベストです。
リンゴは乾燥を嫌うため、一つずつ新聞紙などでくるみ、リンゴだけをまとめてポリ袋に密閉して冷蔵庫ましょう。
収穫後もリンゴは生きているため、高い温度に置いたままでは栄養成分が早く減っていってしまいます。
できるだけ低温(0〜5度程度)で冷蔵保存することが、栄養分の減少を防いで美味しさを維持する秘訣。なので、野菜室より、より低温の冷蔵室での保存をおすすめします。この方法なら、2ヶ月は美味しく食べられますよ。
室内で保存する際は、暖かい部屋は避けましょう。廊下や玄関など、暖房のない、できるだけ温度の低い場所で保管すれば、1ヶ月程度は美味しく楽しめるでしょう。
なお、リンゴは果実や野菜の熟成を促す植物ホルモンのエチレンというガスを多量に発生します。他のものとうっかり同じ場所に置いてしまうと、一緒に置いていた野菜や果物が過熟したり腐ったりする可能性があるのでご用心!
他の果物や野菜と保存する際には、エチレンが出ていかないよう、リンゴを入れた袋をしっかり密閉するよう気を付けてくださいね。
◇リンゴを美味しく食べるレシピ
レンジで作る、リンゴの簡単ノンアルコール赤ワインコンポート
生で食べることが多いりんごですが、加熱するとまた違った美味しさが楽しめます。
レンジでサッとできて、コンポートならお手軽。食べ方は、そのままはもちろん、泡立てた生クリームを添えたり、ヨーグルトに乗せると美味しいです。ケーキに焼き込んでも良いですよ。
また、冷凍しても食感に変化がないので、沢山リンゴをもらってしまった時の保存にもピッタリです。
★材料 2人分
リンゴ 1個
ノンアルコール赤ワイン(普通のワインでもOK) 100ml
砂糖 大さじ3
レモン汁 大さじ1
お好みで、シナモンパウダー少々、生クリーム、ミントの葉やセルフィーユ
★作り方
・リンゴは皮をむいて4つ割りにする。耐熱容器にリンゴ、砂糖、レモン汁を入れ10分ほどなじませる。
・赤ワインを注いで、ラップをかけて600Wでまず3分加熱します。その後様子を見ながら、ワインが蒸発してしまわないよう気を付けて、全体で6分程度加熱してください。中に芯があるように見えても、余熱で火が通るので大丈夫です。
・加熱が終わったら、レンジから出して粗熱を取ります。冷めたら冷蔵庫で冷たく冷やせば出来上がり。
・器に盛り付け、シナモンパウダーをかけます。軽く泡立てた生クリームと彩りにミントの葉やセルフィーユを添えて召し上がれ!