食べよう、旬野菜!真っ赤なトマトの健康効果
この季節、スーパーマーケットに行くと見かけるのが色とりどりのトマト。
夏を代表する野菜のトマトですが、近年、品種改良によって糖度が上がり美味しくなったことにより、一躍子供が好きな野菜のNo.1にのぼりつめた人気野菜でもあります!
このトマト、美味しいだけでなく、夏を乗り切るための栄養もたっぷり含んでいるってご存じですか?
今日はトマトに含まれる栄養素の解説、そし、てトマトを使った美味しいレシピとぴったりのワインをご紹介します!
◇超強力抗酸化物質・リコピンで日焼け対策
トマトに含まれる栄養成分といえば、リコピンが有名ですね。
トマトの赤色の色素であるリコピンは、植物に含まれる赤い色素のカロチノイドの仲間。
非常に強い抗酸化作用を持つのが特徴で、人参に含まれるベータカロチンや抗酸化成分として有名なアスタキサンチンを超える強い抗酸化力があります。
では、リコピンで期待できる健康効果をみてみましょう。
・美白・美肌効果
リコピンの抗酸化力にはメラニンの発生を抑制する作用があるため、しみやそばかすへの効果や、日焼け後の肌の状態の改善が期待できます。
また、コラーゲンの生成を促したり、紫外線ダメージによるコラーゲンの減少を抑制させる作用もあります。
角質層の状態を改善し、しわを軽減する効果もあるそうです。
・アレルギー抑制効果
リコピンには、花粉症によるくしゃみ、目のかゆみなどの症状を改善したり、ハウスダストによるアレルギーを低減する作用があります。
また、喘息の症状を改善する効果があるという研究結果もあります。
花粉症やハウスダストで困っている方は、是非トマトジュースやサプリメントを試してみてはいかが?
ほかにも、骨から溶け出すカルシウムの量を減らして骨粗しょう症を予防したり、高めの血圧を下げる効果や、善玉コレステロールを増やす効果もあるそうです。
◇クエン酸で夏バテ防止
トマトの酸っぱさの元になっているのはクエン酸。
クエン酸は、レモンをはじめとする柑橘類やお酢などに含まれている酸味成分ですが、ヒトが活動するエネルギーの元となるATPという物質を作り出すための化学反応(クエン酸回路)における大変重要な役目を果たします。
また、クエン酸サイクルがきちんと機能することで、疲労の元となる物質・乳酸の分解が促されるため、疲労回復にとっても重要な成分です。
他にも、キレート作用といって、カルシウム・鉄・マグネシウムなどの金属ミネラル類の吸収を助けたり、水銀・ヒ素・鉛・カドミウムなどの有害金属を体外へ排出する働きもあり、毎日の健康維持のために見逃せない栄養素です。
◇カリウムで老廃物を排出
細胞の浸透圧の維持、神経刺激の伝達、筋肉の収縮機能の調節、ヒトの体内で行われる様々な酵素反応の調節などに関わっているのがカリウム。
具体的には、余分なナトリウム(塩分)の腎臓での再吸収を抑制して尿への排泄を促し血圧を下げたり、腎臓での老廃物の排泄を促しむくみを取る効果などが知られています。
紫外線によるメラニンの生成を抑える抗酸化作用や、乳酸を排出して疲れを取る作用など、日焼けや夏バテなどの夏に気になる症状に効果がありそうなトマト、ぜひ毎日の夏の食卓に上らせたいですね!
◇トマトを美味しく楽しむレシピ 「トマトのカプレーゼ」
フレッシュなトマトを美味しく楽しむレシピ、今回はレストランの前菜でもおなじみのカプレーゼをご紹介します。
トマトに含まれるリコピンは脂溶性のため、十分に吸収するには油と一緒に食べることが大切!
ついつい生食になりがちなトマトですが、その場合はオリーブオイルやドレッシングをたっぷりかけて食べましょう。
【レシピ】トマトのカプレーゼ
(2人分・材料)
トマト 中 2個
モッツアレラチーズ 1個
生バジル 数枚
オリーブオイル 適宜
塩、黒胡椒 少々
(作り方)
・トマト、モッツアレラは1㎝弱の薄切りにする。
・お皿にトマトとチーズ、手でちぎった生バジルを盛り付け、食べる前に塩・黒胡椒・オリーブオイルをかける。お好みでバルサミコ酢を少量かけてもよいでしょう。
◇カプレーゼに合うワインは?
バジルを使うカプレーゼにぴったりと合うのは、断然ソーヴィニョンブラン。
ソーヴィニョンブランのもつフレッシュなハーブ系の香りと、バジルの爽やかさが絶妙の相性を見せます。
また、料理とワインを合わせる際は、その料理が誕生した地域のワインと合わせると間違いないと言われています。
元々イタリアのカンパーニャ州の料理であるカプレーゼには、同じカンパーニャ州の白ワインと合わせてみてはどうでしょう?
カンパーニャ州を代表する白ワインには、グレコ・ディ・トゥーフォや、フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ、それから、ラ・クリマ・クリスティ(「キリストの涙」という名前で有名なワインです)などがあります。
火山灰土壌に覆われたカンパーニャ州のワインはどれもミネラル豊か。フレッシュな味わいのカプレーゼにぴったり合いますよ!
また、ノンアルコールワインなら、すっきりとした味わいのヴィンテンス シリーズの白(シャルドネ)がおすすめですよ。