知ってる?フランスのアルザス・ローレヌ地方料理5選
アルザス・ロレーヌは、フランス北東部とドイツ国境に近いアルザス地域とロレーヌ地域のことを指します。
アルザス・ローレヌは、リースリング、シルヴァネール、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、オクセロワ、シャスラ、ピノ・ノワールなど、白ワイン用ブドウが盛んに栽培されています。
基本的には単一品種でワインが醸造され、ほとんどが白ワインになります。
力強くて張り詰めた味わいの辛口リースリング、口当たりはまろやかでとろみがありスパイシーな味わいのゲヴェルツトラミネールのワインも特徴です。
そこで、今回は、フランスのアルザス・ローレヌ地方料理をピックアップしていきたいと思います。
フォワ・グラ
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日本でお馴染みの高級料理フォワ・グラ(Foie Gras)。アルザスはフランスのフォワ・グラの二大生産地の1つです(もう一つはフランス南西部)。
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アルザスではガチョウのフォワ・グラが主流です。フォワ・グラは赤ワインで合わせるようなイメージがあるかと思いますが、アルザスでは、ピノ・グリ種やゲヴェルツトラミネール種のワインなどを合わせます。
シュークルート
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シュークルート(Choucroute)は、豚、ソーセージやベーコンの煮込みにシュークルート(キャベツを塩漬けし、発酵させたもの)、ゆでたジャガイモを添えた料理です。
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粒のマスタードを添えて食べます。ワインは、とてもまろやかな酸味を持ち、フルボディで力強い辛口なシルヴァーナを合わせます。
キッシュ・ロレーヌ
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今や日本のカフェでも気軽に食べられるキッシュ・ローヌ(Quiche Lorraine)もアルザスの地方料理です。
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練り込みパイ生地に卵、生クリーム、アパレイユ(生クリームやチーズや卵をベースに混ぜ合わせたもの)、ベーコン、チーズを入れて、オーブンで焼いたタルトです。ワインは、リースリングやピノ・ブランを合わせます。
ベッケオフ
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ベッケオフ(Baeckeoffe)は、肉と野菜の土鍋煮込みのことです。水と粉で練った生地で蓋の周りを密封させ、オーブンで煮込みます。ベッケオフとは、「パン屋の釜で煮る」という意味です。
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こちらの写真のベッケオフは日本の土鍋料理のようにも見えますよね。ベッケオフは、ピノ・グリやピノ・ノワールで合わせます。
クグロフ
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クグロフ(Kouglof)は、ドライフルーツなどを練り込んだ生地をリング状のクグロフ型で焼いたものです。
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もともとオーストリア(ラリアではなく、リアです)の伝統菓子です。マリー・アントワネットも好んでいたと言われています。クグロフは、甘めのアルザスワインに合わせます。
最後に
フォワグラやシュークルートやキッシュやクグロフなど日本でもお馴染みの料理がアルザス・ローレヌの地方料理ということで、ワインだけでなく、料理を深めていくと、諸外国に対しての馴染みも深まり、よりワインを味わい深く堪能することができるようになります。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。