フランスのロワール渓谷の地方料理8選
ロワール渓谷はワインだけでなく、その素晴らしい景観で世界中の人を魅了する地方となっています。
まず、一番の魅力はお城。なんとロワール渓谷には、およそ130もの城館が集まっています。
2000年には、ロワール河流域の800㎞に渡る一地帯にある21の城館が、ユネスコ世界遺産に登録されました。
また、ロワールと言えば、フランス最大の川(河)、ロワール川です。その長さは、全長1012kmに及びます。
ロワール渓谷のワインは、中流域から河口にかけてブドウ栽培地が広がっており、69のAOCがあります。AOCとは「原産地呼称」という意味で、きっちりとその土地で作りましたと名乗っていいように、厳格な基準を満たして作られたワインのことです。
ロワールは、、赤なら、グロロ、ガメ、カベルネ・フラン、マルベック、ピノ・ノワールなどが、白なら、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ムロン・ド・ブルゴーニュなど多種多様なブドウ品種が栽培され、白ワインから赤ワインまで様々な味わいを楽しめます。
それでは、今回はロワール渓谷の地方料理をピックアップしていきたいと思います。
ブロッシェ・オ・ブール・ナンテ
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ブロッシェ・オ・ブール・ナンテ(Brochet au Beurre Nantais)は、カワカマスのナンテ風バターソース添えです。ブール・ナンテは、炒めたエシャロットを野菜のブイヨンと生クリーム、そして、バターを加えたソースになります。
ブロッシェ・オ・ブール・ナンテは、酸を感じられる辛口ミュスカデと合わせます。
リエット・ド・トゥール
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リエット・ド・トゥール(Rillettes de Tours)は豚肉を豚の脂でじっくり煮て、細かくほぐした料理になります。調理には白ワインも加えます。ワインは、ロワール川中流域にあるトゥーレーヌワインを合わせます。また、一般的な白や赤ワインもよく合います。
アスペルジュ・ソース・ムスリーヌ
アスペルジュ・ソース・ムスリーヌ(Asperges Sauce Mousseline)は、茹でたアスパラガスのソース・ムスリーヌ添えのことを指します。ソース・ムスリーヌは、オランデーズ(バターとレモン果汁を卵黄を使用して乳化し、塩と少量の黒コショウまたはカイエンペッパーで風味付けしたもの)に生クリームや卵白を加えたものになります。
ワインはロワール河中流に位置するソミュールの発泡性ワイン、同じくロワール河中流の人口3000人ほどの小さな地域ヴーヴレの発泡性ワインや半甘口ワインを合わせます。
フィレ・ミニヨン・オ・プリュー
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フィレ・ミニヨン・オ・プリュー(Filet Mignon aux Pruneaux)は、牛フィレを焼いて、プリュノーと呼ばれる干しプラムを添えた料理です。
ワインは、ロワール河中流に位置するソミュールの上質な赤ワイン、同じくローワルのシノンで造られるカベルネ・フラン種の赤ワイン、シノンの対岸になるブルグイユの赤ワインを合わせます。
カルプ・ア・ラ・シャンボール
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カルプ・ア・ラ・シャンボール(Carpe a la Chambord)は、鯉のシャンボール風料理です。シャンボールとは、大型の魚を丸ごと蒸し煮することです。ワインはローワルのシノンで造られるカベルネ・フラン種の赤ワインなどと合わせます。
マトロット・ダンギーユ
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マトロット・ダンギーユ(Matelote d’Anguille)は筒切りにしたウナギを玉ねぎやセロリなどの野菜と赤ワインで煮込んだ料理になります。インはローワルのシノンで造られるカベルネ・フラン種の赤ワインなどと合わせます。
アンドゥイエット
アンドゥイエット(Andouillette)は、豚の内臓を詰めたソーセージです。グリルやソテーにしてマスタード、リンゴのぴゅれなどを一緒に食べます。ワインはロワール河中流の人口3000人ほどの小さな地域ヴーヴレのワインと合わせます。