【サンジョベーゼ】ミディアムボディな赤ワインの種類:イタリア
サンジョベーゼの概要
サンジョベーゼは、イタリア最高峰のワインとも称され、イタリアのトスカーナ州を中心に作られている、赤ワイン用ぶどう品種です。トスカーナを地図にすると、以下の地域になります。
トスカーナ州はピエモンテと並びイタリアで最も高品質なワインを生産する州で、州都は有名な花の都フィレンツェです。その丘、カンパニア州、ウンブリア州が主な産地です。
サンジョベーゼは、
・sangius(血液)
・Joves(ジュピター)
の組み合わせで、非常に濃いルビー色をしています。
イタリアは国内のみで栽培される品種がほとんどの中、サンジョベーゼは、アルゼンチン、フランス、チュニジア、アメリカなどでも栽培されています。ただし、善栽培地面積に占める割合のほとんどは、イタリアになります。
ワインの特徴は、強い酸味とやや強い渋みがあり、香りは弱めです。赤ワインに馴染みのない方は、苦手な味わいになるかもしれません。
<料金相場>…1本500円~10,000円
サンジョベーゼの味の特徴
果実味…イチゴやサクランボなどフレッシュなソフトな果実味を感じることができます。
ボディ…ミディアムボディになります。
※ボディとは、口の中で感じられるワインの重み・コクのこと
タンニン…しっかりとしたタンニンを感じることができます。
酸味…強い酸味を感じることができます。
アルコール度…11%~15%
サンジョベーゼの一般的なスタイル
サンジョベーゼは古樽熟成の伝統製法と、オーク熟成による現代製法の2つのスタイルがあります。
古樽スタイル…トマトとなめし皮の素朴なアロマがします。伝統的な製法でハーブのアロマと強い酸味を活かすために、使い込まれてバニラのアロマがなくなった古い樽にワインを入れて熟成させます。
オーク樽スタイル…チェリーとクローブのモダンなアロマが特徴です。現代的な製法では、甘いバニラのアロマとなめらかな酸味を生み出すために、オーク樽でワインを熟成させます。
サンジョベーゼのラベル
サンジョベーゼは、産地名がそのままワイン名になっています。
トスカーナ州(イタリア)
・CHIANTI/キアンティ
・BRUNELLO DI MONTALCINO/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
・ROSSO DI MONTALCINO/ロッソ・ディ・モンタルチーノ
・VINO NOBILE DI MONTALPULCINO/ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテルプルチアーノ
・MORELLINO DI SCANSANO/モレリーノ・ディ・スカンサーノ
・MONTECUCCO/モンテクッコ
ウンブリア州(イタリア)
・MONTEFALCO ROSSO/モンテファルコ・ロッソ
サンジョベーゼのアロマ
第1アロマ…赤スグリ、ローストしたトマト、ラズベリー、ポプリ
第2アロマ…塩漬け肉、たき火
第3アロマ…ドライイチジク、ローストアーモンド、白檀、シナモン、グローブ、エスプレッソ
サンジョベーゼの美味しい飲み方
<美味しく飲めるグラス>…大型の赤ワイン用グラスが最適です。
<美味しく飲める温度>…約16~20℃。
<美味しく飲める期間>…一般的に最長5年保存が利きます。
サンジョベーゼに合う料理
サンジョベーゼは、ラザニア、スパゲッティ・ボロネーゼ、ピザなど、こってりとした肉料理とやトマト味のイタリアワインと相性が良いワインです。
イタリア最高峰のワインと言われるだけあって、イタリアンとの相性は抜群。イタリアンを楽しむときには、用意しておきたい一本になるでしょう。