カクテルとは?意外と知らないカクテル知識の基礎
普段から「カクテル」という言葉には触れていますが、「じゃあ、カクテルの定義って何?」と聞かれると、カクテルの本質を端的に答えることが難しいなんて人もいるんじゃないでしょうか?
そこで、今回は意外と知らないカクテルの知識の基礎を分かりやすくまとめてみました。
なんとなくカクテルと向き合ってた自分から、きちんとカクテルと向き合うことで、いろんなお酒の知識の広がりも増しますので、ぜひ、しっかりと覚えていきましょう。
2種類以上の材料が混ざれば、すべてカクテル
カクテルは一般的に言えば、
数種類の酒や果汁やシロップや果汁を混ぜ合わせた飲料
になります。ミックスジュースも言ってしまえば、ノンアルコールカクテルと言えるんです。
そのため、我流で編み出すものを含めれば、カクテルのレシピは無限になります。この無限の可能性がカクテルの魅力でもあるんですね。
カクテルは飲み干すまでの時間で2種類に分類される
カクテルは作ってから飲み切るまでの時間で、種類が別れます。その分類名も単純で、
・ショート・ドリンク
・ロング・ドリンク
という名称になります。「カクテル」じゃなく、「ドリンク」と呼ぶのが意外ですよね。
ショート・ドリンク
時間の経過で味が落ちやすいカクテルです。アルコール度数は比較的高めで、カクテル・グラスなど脚のついたグラスに注がれることが多いカクテルになります。
そう考えると、私たちがバーっぽいでオシャレなカクテルと見なしているのは、ショート・ドリンクであることが分かりますよね。
ロング・ドリンク
時間を掛けて味わうカクテルです。大型のグラスで作られます。氷を入れたコールド・ドリンクと熱湯やホットミルクなどを加えたホット・ドリンクの2種類があります。
コールド・ドリンクは別名サマー・ドリンクと呼ばれ、6℃~12℃が適温。ホット・ドリンクはウインター・ドリンクと呼ばれ、62~67℃が適温です。
カクテルは食前・食後で名称が変わる
カクテルは食前に飲むアペリティフ、食後に飲むディジェスティフ、食前食後関係ないオール・デイ・カクテルの3つに分けられます。
私たちがよく聞くカクテルにはスタイル名が入っている!?(ロングドリングの場合)
例えば、アプリコット・クーラーやミント・フラッペやジン・リッキーやウイスキー・ミストといったカクテル。聞き覚えはあるけれど、腑に落ちずに、なかなか覚えられないってことありますよね。
上記カクテルのクーラーやフラッペやリッキーやミストとは、買うてるの作り方のスタイルになります。
ジン・リッキーとはジンのお酒をリッキーというスタイルで作ったものと分かれば、カクテルの本質が見えてきますよね。
ということで、ロングドリングの場合のスタイル名を一挙ピックアップしていきます。
エッグ・ノッグ
エッグの言葉があるように、お酒・卵・牛乳・砂糖を混ぜ合わせます。ホットとコールドに別れます。
ブランデー・エッグ・ノッグというカクテルが有名です。
クーラー
クーラーはお酒にレモンやライム、そして、甘味を加えて、ソーダ水やジンジャーエルで満たすスタイルで、爽やかな味わいが特徴です。
アプリコット・クーラーというカクテルが有名です。
コリンズ
コリンズはスピリッツ(ジン、ウォッカなどの蒸留酒)をベースに、柑橘系果汁と砂糖を加えて、ソーダ水で満たすスタイルです。コリンズ・グラスというグラスを使用します。
サワー
馴染みのあるサワーは、スピリッツをベースに、柑橘系果汁と砂糖を加えたスタイルのカクテルになります。原則的に淡彩飲料は使用しません。
ブランデー・サワーというカクテルが有名です。
ジュレップ
マドラーでミントの葉を潰しながら、砂糖を解かして、砕いた氷を詰めて、お酒を注ぎます。
ジョージア・ミント・ジュレップというカクテルが有名です。
スリング
スピリッツに、レモンジュースと甘みを加え、水または炭酸系のソフトドリングで満たしていくスタイルのカクテルです。
シンガポール・スリングというカクテルが有名です。
デイジー
砕いた氷を詰めた大型のグラスに、スピリッツや柑橘系果汁やシロップもしくはリキュールを加えたスタイルのカクテル。
ジン・テイジーというカクテルが有名です。
フィズ
スピリッツまたはリキュールに、柑橘系果汁と砂糖を加えてシェークし、ソーダ水を加えたスタイルのカクテルになります。
ジン・フィズというカクテルが有名です。
フラッペ
フラッペという言葉も馴染みがあるかと思いますが、砕いた氷を詰めたグラスに、リキュールを注ぐスタイルのカクテルです。シェークしたものを氷ごと注ぐということもあります。
フローズン
アイスなどで聞き慣れたフローズンですが、ミキサーで砕いた氷と材料を混ぜて、シャーベットにしたものがフローズンになります。
テキーラ・サンセットはフローズンカクテルです。
フロート
浮くという意味のフロートですが、酒の比重を利用して、酒や水などの上に他の酒や生クリームを浮かべるスタイルのカクテルです。
ミスト
砕いた氷を詰めたグラスに酒を注ぎ、強く混ぜます。主にウイスキーやブランデーが使われます。
リッキー
スピリッツにライムまたはレモンを搾り、ソーダ水で満たします。マドラーで果肉を潰しながら飲みます。
ジン・リッキーというカクテルが有名です。
最後に
以上、「カクテルとは?」というカクテルの最も基礎的な部分についてお伝えしてきましたが、いかがでしょうか?
カクテルとは広義な意味を持ち、無限な可能性を秘めています。そして、私たちがよく聞くカクテルの名称は、元のお酒とお酒を作るスタイルが組み合わさったものも多く見られることがご理解頂けたと思います。
カクテルの意味が広い分、カクテルの知識も大量に多岐に渡りますから、少しずつ、自分が腑に落ちるように理解していくようにしていきましょう。